この子は、親元を遠く離れて東京に出てきた学生さん。
市松人形みたいな、艶々した黒髪の女の子。
くりくりした大きな瞳が、子リスみたいな雰囲気。
一人暮らしは悩みもあるようで、しばらくふさぎ込んでいたとか。
今は元気になってくれたようで、嬉しい限り。
そろそろ接写は卒業せねばと思いつつ、花屋さんの待ち時間でぱちり。
花屋さんなら、モデルには事欠かない。
レンズを通すと、見慣れた花も普段と違うものに見える。
夜明け前のような、ひっそりとした雰囲気。
暑さも喧噪も忘れたような静けさ。
空気の流れも時間も止まっているような、不思議な感じ。
のぞき込むと、小指の爪より小さな花にもみ、ずみずしい命と表情がある。
[人を基準にした大きさ]だけに意味があるなんて、大きな考え違い。
山から見れば海から見れば、人は砂粒にも満たない些細なもの。
その些細な存在が、日々笑い、日々涙して、日々愛する。
そうして命が巡っていく。
巡り行くのは、人も草花も同じ。
ちと、呑みすぎましたか.....。(((((^^;