昨日はインフルエンザのためにお休みされた講師の代行で新小2年生と3年生の授業を担当しました。新小2年生はまだ学校では1年生です。すぐに立ち上がったり、平気で大胆にも隣の人の答えをのぞき込んだりと、まさに気の抜けない緊張感が連続する刺激的な時間を過ごせました。つくづく低学年担当の大変さを実感します。
さて、その授業前に新小3年生のお子様のお母様からご相談を受けました。
「先生ちょっといいですか? 大変お恥ずかしい相談なんですが、ずーっと気になっていていることがありまして、引き算の繰り下がりのことです。うちの子の引き算の繰り下がりの仕方が変わっていて、学校や塾で教わるやり方と違う変なやり方をやるんです。 例えば23-9の計算の場合、普通は3-9=引けないから10を借りてきて10-9=1、13にその1を加えて、13+1=14としますよね? でもうちの子は、まず9-3=6を出して、20からその6をひいて、20-6=14とするんです。このやり方でずーっとやってきたと言うんです。10をかりてくる普通のやり方でやるように直させた方がいいですか? 直した方がよいならこれからそのように直すとうちの娘は言っています。でもなかなかうまく説得できなくて・・最近ずっとこのことで、どうしたらよいか悩んでいるんです。」
「なるほど、お子様のやり方は、9-3=6の6は引ける分だけ引いた残り、あとでさらに6を引くという考え方なので、間違ったやり方ではありません。ですからお子さんのやり方を否定しないでください。でも引き算は足し算よりも間違えやすいため、引き算を2回やるやり方より足し算があるやり方がミスは少ないのではと思います。よって、お子様のやり方を肯定した上で、ミスを少なくするための計算の仕方に直した方がいいよ、と言ってみてください。」
「先生!わかりました。これですっきりしました!」