NASA(航空宇宙局)の発表によるとアイソン彗星が29日未明、太陽に最接近する際に太陽の熱によって蒸発したようです。NASAはアイソン彗星が太陽に最接近する瞬間やその前後を人工衛星で観測する計画だったそうです。教室においても先月の理科実験ではそれをテーマにして星座の早見表まで配布して生徒の皆さんに「世紀の彗星」を見ようと呼びかけていました。12月上旬には長い尾が肉眼で見えると期待されていたのでとても残念です。
さてあらためて彗星について調べてみました。尾が伸びた姿から日本語では箒星(ほうきぼし)とも呼ばれ、英語ではコメット (comet) です。そう言えばコメットさんの棒から彗星が出ていましたね。天体写真が似るため流星と混同されがちですが、天体観望における見かけの移動速度は大きく異なり、肉眼による彗星の見かけ移動は日周運動にほぼ等しいため、流星と違い尾を引いたまま天空に留まって見えるそうです。
さらに詳しく調べてみたくなりました。ウィキペディアによると、彗星(すいせい、英 : comet)は、太陽系小天体のうち主に氷や塵などでできており、太陽に近づいて一時的な大気であるコマや、コマの物質が流出した尾(テイル)を生じるものを指すそうです。コマ? またまたわからない言葉です。頼りのなるウィキペディアによると、コマ(英coma)とは、彗星核の周囲を取り巻くエンベロープ(星雲状のガスやダスト)につけられた名称で、ラテン語に由来し『髪の毛』(星座の『かみのけ座』と同語源)を意味し、彗星が長楕円軌道の近日点近くを通過する頃、太陽エネルギーにより彗星本体が温められてその一部が昇華したもの。コマはおもに氷とダスト(塵)からなり、ダストのなかの大きな粒子は彗星の軌道上にとり残されて散らばり、小さな粒子は太陽の放射圧によって吹き飛ばされて彗星の尾をつくるとのことです。
つまり彗星とは氷や塵でできたコマと言う尾をもった星(コメットさんの棒でできる)のことですね。
ところでアイソン彗星のアイソンは人名ではなく、発見者が所属しているチーム、国際科学光学ネットワーク (International Scientific Optical Network)の頭文字のISONだそうです。
人間の計算の想定を超えた宇宙のドラマは今も続いています。