中鉄大全情報版(博客)

つれづれなる中国鉄道情報をより早くお伝えできればと…。日本、韓国ネタも少し。

頻発するCRH5の故障

2007年04月30日 | 第六次提速(13番線)

 「この特急はボロ車になったのか?」 29日午前10時28分頃、北京発瀋陽北行きD1次が走行途中に故障し、盤錦付近の鉄橋の上に立ち往生した。車内は停電状態となり、全ての電気系統が作動しなくなったため、高温で気分の悪くなる乗客が続発した。現在、この故障の原因はまだ分かっていない。
 このD1次は北京を午前7時10分発の瀋陽北行きで、11時9分は終着駅に到着するはずだった。しかし、乗客の話によると10時28分頃、列車のスピードが急に下がり、橋の上に止まってしまった。給電もストップしたため、空調が止まり、車内の気温は上昇し続けて30℃を突破したという。
 最初はみな、少し経てば故障が治って出発できると思っていたが、30分待っても列車は動かず、車内の温度は見る見るうちに上がっていった。多くの人が体調の不良を訴え、中には心臓発作を起こす老人もいたという。何人かは叩いて窓を割ろうとしていた。11時になってやっと乗務員がドアを明けて換気をした。乗務員は無料で飲料水を配るなどの対応をしたが、車内の空気は改善せず、依然として蒸し暑く、乗客は汗を流していた。車両のドアは開けられたものの、列車が止まっているのは橋の上だったため、乗客は降りることができず、ただ車内で待つしかなかった。
 その後、現場に救援車が到着、20㎞/h程度のノロノロしたスピードで瀋陽方面に牽引された。午後2時半前後乗客600人は代替列車に乗り換え、そこから更に2時間かけてやっと瀋陽北に到達した。
 乗客は「私は急用があって瀋陽に来たのに、これでは全てが台無しですよ。D1次の乗車券は219元もするけど、普通の列車は99元ですよ。車中にいたお年寄りの方はその快適さにのためにお金を払っているはずなのに、こんな半端なサービスでは…。瀋陽北駅に着いたとき、瀋陽鉄路局は各人に200元づつの弁金を払ってくれましたけどね。」と不満顔だ。
 当日午後、瀋陽北ではD1次の車両故障とその原因、遅延状況などについて把握できていなかった。

CRHの事故記録

 4月18日、広州東駅発深セン行「和諧号」の一番列車D809次が7時48分に緊急停車し、11本の列車が遅延、2000人の乗客が広州東駅で足止めをくらった。(CRH1)
 4月18日、哈尓濱発北京行きD26次一番列車が本来15時48分発車ところ12分遅れて16時発車となった。(CRH5)
 4月19日午後6時30分、瀋陽北站発北京行きD12次は機械故障により1時間延発、そして出発して10分以後、再度故障が再発して停車した。(CRH5)

 D列車の遅延報道についてその原因が制動系の問題であるといわれ、安全性に対する疑問が投げかけられている。これに対し鉄道部は、列車の遅延は車両特有の安全装置にに運転手が不慣れなためである。列車が突然停車してしまうのは安全系統の故障でもなく、制動系統の故障でもない。列車が緊急停止してしまうのは安全装置が働いているためであるとしている。  

【網易】

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1 コメント

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Unknown (ボーゲン)
2007-05-11 00:34:34
私は5月6日にハルピンから北京までD26次:CRH5に乗りましたが、8日に壊れたらしいです。

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