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南の国の会社社長の「遅ればせながら青春」

50を過ぎてからの青春時代があってもいい。香港から東京に移った南の国の会社社長が引き続き体験する青春の日々。

初雪の日に出会う恋人たちは幸せになれる

2007-12-02 02:28:00 | HONG KONG
香港で映画『初雪の恋(ヴァージンスノー)』が11月29日より封切りに
なったので、今日の土曜日に見に行ってきました。日本の映画が香港
でどのように受け取られているのか興味があったのです。

若者たちが集まるモンコックのランガムプレースの映画館だったので
すが、私が行った回は半分も入っていなかったです。来ているのは、
若い女性のグループ(たぶん主演のイ・ジュンギ目当て)と若い
カップル。自分のような年代の観客はいないので、ちょっと肩身が
狭い感じがしてしまいました。

映画の内容は、ありがちなドラマなのですが、細かいストーリーは
ちょっと無理矢理な設定があってところどころ違和感があったのです
が、こういうのが韓国ドラマなのでしょうか。何でこうなるのという
ところがいくつか感じられました。細かいことを言えば、宮崎あおい
演じる七重という人物は、母親がとんでもない家庭環境にあるにも
関わらず、絵を書いていて、しかも巫女のバイトもしているという
設定がなんか不自然な感じはしました。

しかし、こういう細かい部分はどうでもよいと思わせてしまうのが、
主演のイ・ジュンギ演じるミン君の演技でした。彼は韓国一美しい
男と言われているそうなのですが、彼がこの映画の中で見せる笑顔は
まさに絵に描いたような美しい笑顔だったと思います。彼の片言の
英語や日本語、そして笑顔のところでは、かなり観客の笑いを誘って
いました。

宮崎あおいのほうは、イ・ジュンギに比べると、ちょっと暗い役柄で
彼女の本来の魅力が十分に出ていないなという気がしました。まあ
この映画は、イ・ジュンギが主役の映画ですから、それでよいのかも
しれませんが。何となく、宮崎あおいをもうちょっとアトラクティブ
に撮ってほしかったなあ。

ちょっと調べてみたら、昨日の11月30日は彼女の誕生日だったので
すね。まあ何て奇遇。NHKの「純情きらり」でお母さん役をやって
いたから見かけによらず結構な年だろうなと思っていたら、まだ20代
前半。まだ若いんだなあ。

この映画の中で、最後のシーンで出てくるのが初雪。「初雪の日に
出会う恋人たちは幸せになれる」という言い伝えを信じて、二人が
ソウルの初雪の日に会うところが感動的でした。そのラストシーン
でははからずも涙がぼろぼろと…

約束をするときは、日本式では指切りをしますが、韓国では親指と
親指をあわせて、それから手の平をあわせるというのが出てきます。
雪の中で、日本式と韓国式で約束をする映像はとってもキレイ。

香港では初雪どころか雪は全然降らないのですが、こういう映画を
見たりすると、ますます雪にロマンスを感じてしまうのでしょう。
香港でのこの映画の封切りのタイミングは、クリスマスを目前にし
ている今頃が本当にベストです。ああ、また雪を見てみたいなあ。

最後に、この映画の予告編の映像がYou Tubeに出ていましたので
どうぞ。
http://www.youtube.com/watch?v=oV5pYfeGe9Q&feature=related
またこちらは、森山直太郎さんが歌っている主題歌をバックに映画
のスチル画像がスライドになって出てきますが、こちらもなかなか
よいですよ。
http://www.youtube.com/watch?v=5YCzg_MxT-Y&feature=related

雪のない香港のクリスマス

2007-11-25 01:26:40 | HONG KONG
先週はシンガポールに行っていたのですが、今週は木曜日に上海に
出張に行き、土曜日の今日香港に戻ってきました。香港では初めて
のクリスマスですが、けっこうクリスマスムードが盛り上がって
きました。上の写真は、モンコクのランガムプレースの中の
『白雪公園』(Snowy Wonderland)という飾り付け。

樹氷やら、雪だるまやら、白いトナカイなどがキレイに飾りつけ
られていて、中のほうに入ればそこは雪国という雰囲気です。
この飾り付けは、ほんの小さなスペースですが、とてもよく
できていると思いました。人工的なものですが、本当に雪で
作られたかのような雰囲気。とってもロマンチックです。

全体はこんな雰囲気です。照明がピンクっぽいですが、これが
時間ごとに青っぽくなったり色が変わります。上のほうに
ユニコーンが見えますが、まるで氷で作ったような雰囲気。
雪のない香港だからこそ、こんなに盛り上がるのですね。
日本だったら雪は現実にありえるので、これほど雪への憧れ
を表現しないかもしれません。みんな写真を撮りまくって
いました。通りがかりの私もついつい写真を撮ってしまい
ましたが。

これはランガムプレースの天井の飾り付けです。これも見事!
冬の世界です。ちょっと感動してしまいました。
このエスカレーターを上がると映画館なのですが、こんな
エスカレーターを登って映画を見にいくというのもとって
も素敵です。
ところでうちのオフィスが入っているビルのロビーも一週間
くらい前からクリスマスの飾り付けが始まりました。

なんともいきなはからい。日頃は殺風景なオフィスビルの
ロビーなのですが、クリスマスの飾り付けがあるというだけ
でなごみます。雪だるまがとっても可愛いです。こういうビル
にオフィスが入っていてよかったなあと思ったのでした。

グレンリベット・ナドゥーラ16年

2007-11-21 00:52:58 | Weblog
昨日の夜にシンガポールから香港に戻ってきたのですが、今回は
シンガポールの免税店で、グレンリベットのナドゥーラ16年とい
うシングル・モルトを買ってきました。スコットランドのスペイ
サイドという地域の醸造所で作られたお酒です。グレンリベット
はシングル・モルトでは有名なブランドですが、このナドゥーラ
というのは珍しいなと思ってついつい買ってしまったのです。

調べてみたら「ナドゥーラ」というのはゲール語でナチュラルと
いう意味。また、ラベルには、あまり聞いた事のない言葉が。
まず、Natural Cask Strength、これは樽だし原酒ということの
ようなのですが、それが何なのかはいまいちわかりません。度数
はめちゃくちゃ高いです。57.7%もあります。

さらに、ノン・チル・フィルタードという事が書いてあります。
これは、冷却濾過をしていないということのようです。通常、
ウィスキーは濾過をするのだそうですが、これは濾過をしていま
せん。だから何なのと言われると、よくわかりません。しかし
濾過をしていないので、ロックで飲んだりすると、白っぽく濁る
ことがあると言われています。そういわれてみるとたしかに白っ
ぽい。でも味には関係ないのだそうです。

名前が示すようにナチュラルなので、白濁もするのでしょうが、
またそれがスペシャルな感じでよいですね。いやあしかし強い。
でも深い味わい。シングル・モルトの世界も奥が深いですね。

これ免税店での値段が5、6千円。この値段で、これだけの
贅沢が味わえれば安いものかもしれません。

シンガポールの結婚式

2007-11-19 02:54:59 | シンガポール
今週末はシンガポールに来ていました。うちのシンガポールの
オフィスの従業員の結婚式が今日ありました。上の写真の新郎の
ほうが、従業員なのですが、私が2年前に面接をした人間です。
相手はもとシンガポール航空のスチュワーデス。で、もっと
びっくりしたのは、彼の母親が、実はシンガポールの女優で、
今でもテレビにたまに出演しているという有名人。名前は忘れ
ましたが、痩せたオリーブオイルのような人でした。

お母さんが女優だったなんてことは今日の今日まで知りません
でした。そういえばどおりで、彼はすごい車に乗っているし、
持っている財布や、靴なんかもリッチな感じがしていました。

そのお母さんの関係で、500人くらい来ている客の中にはテレビ
で活躍しているタレントの姿がちらほら。私にはわからないの
が多かったのですが、余興でコメディアンのマーク・リーが
登場したときは感動しました。

マーク・リーというのはシンガポールでもトップクラスの
コメディアンで、テレビ番組でしょっちゅう見た事がありま
した。そんな人をこういう場で見られるとは思ってもみません
でした。でもシンガポールの有名人はなんか身近な感じです。

しかしまあシンガポールの結婚式は、たらたらと長い。結局、
7時から会場で行ったのですが、終わったのは11時過ぎ。
4時間以上です。大したプログラムもなくだらだらと間延び
したような宴会でしたが、食べ物もおいしく、雰囲気はエレ
ガントでした。

会場はスコッツ通りのグランドハイアットの宴会場ですが、
ホテル側の対応は非常にすばらしいと思いました。客は500
人もるので、ウェイトレスやウィエターは50人以上いました。
最初の料理の出し方が、整然とした儀式的な感じで、とても
統制がとれていて、こういうの初めてみました。かなり練習
をしているのでしょうが、きちんとしているのはかなり好感
がもてました。これこそプロフェッショナルという感じです。

というわけで、月曜日の夜にはもう香港に戻るのですが、
ひさびさのシンガポールでした。最後に、オーチャードの
クリスマスの飾り付けの写真をどうぞ。

今日はボジョレー・ヌーボーの解禁日

2007-11-15 00:31:35 | Weblog
全然忘れていたのですが、今日(15日)はボジョレー・ヌボー
の解禁日なのですね。火曜日に香港のスーパーのワイン売り場
に行ったのですが、そんな気配はまるでありませんでした。
今年は気づかずに終わるところでしたが、ヤフーのトップペー
ジに「ボジョレー・ヌーボー解禁」と出ていたので、そうか
そういえばと気付いたのであります。

ところで、この上の画像の文字ですが、ボジョレー・ヌーボー
の文字ですが間違えてNouveauの最後にSの文字を付けて
しまいました。Xの文字がつく場合はありますが、何もつか
ないのが普通です。アップしてからこれに気付き、直そうと
思ったのですが、これを作ったパワーポイントのファイルは
保存せずに消去しており、また一からやり直すのも面倒と
思い、このままにしてあります。一応この文字は間違いです
ので信用しないように。この画像、パワーポイントに
クリップアートをはりつけて、文字を入れ、これをJPEGで
セーブしてあります。全部フリーの素材です。

さて、これからが本題です。
実は、火曜日に偶然ワインを買っていました。ボジョレー・
ヌーボーとはまるで関係なく、スーパーに行ったら、おいし
そうなチーズをいろいろ売っていたので、ハーブのついた
ブリーチーズを買ったついでに、やっぱ赤ワインだなと思い、
ワインを買って飲んでいたのでした。イタリアのトレンティノ
のメルローですが。

家ではめったにワインなど飲まないのですが、ボジョレーの
解禁日が近づいていたので本能的にワインを求めたのでしょう
か?しかし何の根拠もなく選んだワインですが、チーズに
とっても合っておいしいかったです。

で、今日は、ボジョレー・ヌーボーの思いでを書こうと思った
ら、何と、去年の今頃、書いているではありませんか。パリで
本場のボジョレー・ヌーボーに出会ったときの話し。すっかり
忘れていました。それから思ったのは一年がたつのが何とはやい
ことかということです。

去年の11月のボジョレー・ヌーボーの解禁日には、シンガポー
ルのスーパーでボジョレー・ヌーボーを買ってきて飲んだんだ
けどあまりおいしくなかったという話しでした。

去年の11月の自分のブログを読み返していたら、自分がこの
ブログを始めたのは2005年の11月のことだったということが
わかりました。2005年の11月、まだホリエモンがバリバリで、
村上ファンドの村上さんがギラギラ輝いていて、小泉純一郎
首相率いる自民党が全盛期で、アイフルのク~ちゃんは抜群の
人気を誇り、またNOVAうさぎもやがて来る悲劇の片鱗も見せ
ていなかった時代でした。ほんの二年前のことなのに、全然
違う時代のような気がしてしまいますね。

南極の氷は溶けないというのは本当だろうか

2007-11-14 02:26:25 | Weblog
『不都合な真実』の中で、アル・ゴアさんが、南極や北極の氷が
溶けて、海面が上昇するということを言っていることに対して、
それは間違いであるといろんな人が指摘しています。地球温暖化
で海水の温度が上昇したとしても、南極大陸が氷点下を超える事
はないので、溶けるということはなく、むしろ厚みを増すと。

物理学的にはそうなのかもしれないのですが、でも本当にそうな
のと疑いたくなってしまいます。何となく、いろんなブログを
見てみると、南極の氷が溶けて海面上昇をもたらすということは
ありえないと述べているのが多いです。でも私には確信がないの
で、簡単にそれをサポートしたくありません。

映画の中で、アル・ゴア氏が言及した南極のラーセンBの巨大な
棚氷の崩壊。棚氷は海面に浮いている氷なので、これが崩壊して
も海面の上昇には影響がないという説が有力なのですが、何だか
これだけの巨大な地形変化が地球生態系に多少なりとも影響を
与えるのではないかと恐れてしまいます。

あるレポートによれば、南極の棚氷というのは、コルクの栓の
ように大陸の氷が海に崩れ落ちるのを阻止している。従って
棚氷がなくなってしまえば、氷河が海に崩れ落ちるように崩れ
る箇所も出て来るということもできます。まあ私は専門家では
ないので、あまり無責任なことは言えませんが。

南極の氷は関係なくとも、海面の上昇という問題は事実として
はあるようです。これは温暖化により海水の膨張率のほうが
陸地の膨張率よりも大きいということのようなのですが、
まあいずれにしても私たち人類は自然を甘くみてはいけないの
ではないかと思います。

ほんのちょっとした変化で、生態系は影響を受けていく可能性
があります。しばしば予想もつかなかった方面に影響を与えて
いくこともあります。といいながら、私は、シングルモルトの
ウィスキーをロックで飲んでいます。

不都合な真実を見ました

2007-11-13 00:13:38 | Weblog
先週末にプレゼンがあって、ブログを書く余裕がありません
でした。どうも、お待たせしました。え、誰も待ってなど
いないって?それは失礼いたしました。

週末に『不都合な真実』の映画を見ました。映画というより、
講演記録なのですが、これは素晴らしいと思いました。へた
なフィクションを見るより、よほど感動しました。これは
ドキュメンタリーというよりも、様々に用意された伏線が
巧妙に仕組まれており、見た人を行動に駆り立てる力を持っ
た映画ということで感動しました。

この上の地球の写真は、アル・ゴアさんの講演の最初のほう
で使われる写真資料です。一番多く使われた地球の写真とい
うことで、この写真は、パワーポイントのクリップアートの
ライブラリーの中にもある(オンライン)版権フリーの
写真です。こんなに貴重な地球の写真が版権フリーの
クリップアートに入っているというのは象徴的ですね。
地球は誰のものでもない。みんなのもの、なのですね。

まずは、これをまだ見ていない人のために、どんなものか
映画の予告編(トレーラー)へのリンクをご紹介します。
http://www.youtube.com/watch?v=5yI8R_L7_TM

この中に出てくるアル・ゴアさんの説明の中で、誤った
認識であるとされるものがいくつか指摘されていますが、
これを見終わった私から見ると、それはまさに重箱の
コーナーをつつく行為に見えてきます。

例えば、地球温暖化のために南極やグリーンランドの氷が
溶けて、海面がそんなに上昇するというのは嘘だと言って
せせら笑っている人たちがいます。そういう批判派の学者
の映像がYou Tubeに出ていましたが、何か醜悪な気がしま
した。そのような誤謬は問題であるとしても、地球の問題
をきちんと認識し、危機を防ぐためにみんなが協力しない
といけないのに、彼らは、全くの批評家として、結局は何
もしないのです。そういうの何か好きになれません。

アル・ゴアさんは、命がけで地球を危機から救おうとして
いる、ように私の目からは見えるのですが、それを政界へ
カムバックするための野心があるからだと見る人もいます。
マイケル・ムーアの『華氏911』のようなブッシュ批判が
随所に出てきます。そういうところは政治的野心ととられ
かねないのかもしれませんが、政治にこそ環境に対しての
問題があるので、これは元大統領候補アル・ゴア氏として
は、当然の立場ですね。しかし、この作品の中でほんの
かすかに現れるブッシュ大統領の姿は、知性の全くない
悪魔のように見えてしまいます。

しかし、ゴアさんはプレゼンがうまい!派手な立ち回りが
あるわけでもなく、すごいCGを使ったり、立体グラフや
未来的な図解は全く使われておらず、写真や映像資料、
グラフが淡々と使われていくだけなのですが、この組み立
てが見事です。

言葉でプレゼンテーションを作るのではなく、事実をどん
どん積み重ねていってプレゼンテーションを組み立てている
その技術に感動してしまいました。また随所に使われている
引用、グラフを強調するためのクレーンの使用、氷を求めて
泳ぐシロクマのアニメなど(実際に漂流して死んだシロクマ
はまだいないと批判されていますが)、見ている人を飽きさ
せず、しかも印象的な仕掛けが実にタイムリーに使われてい
ます。これはうまいなあと感心しました。

また、映画の中で時々出て来るドキュメンタリー映像。ゴア
さんの語りがまた渋くて素晴らしいです。子供が事故にあい、
自分にとてって守るべきものの大切さを実感したときの事、
父親が飼っている牛の世話をしによく帰省したという事、
たばこを吸っていた姉が早く死に、たばこの栽培を家でして
いたことに罪悪感を感じた事、各地を旅して講演を繰り返し
ていてもなかなか行動をしてくれる人がいないという嘆き、
ぬるま湯の中に入れられたカエルは徐々に湯の温度が高く
なっていって熱湯になってもそれに慣れてしまって茹蛙に
なってしまうという話し、大統領選挙のときフロリダの票
があいまいなことになって負けてしまうという事などの
いくつかのエピソードが非常に効果的に挿入されます。
それぞれが短編映画、あるいは長編コマーシャルという
感じです。この部分があって全体が映画として成立して
いるのでしょう。見事です。

ゴア氏の話しの中でも、小学生の頃、同級生が先生に、
アフリカ大陸と南アメリカ大陸はくっついてたんじゃないの
と言ったら「そんな馬鹿なことはない」と言って怒られた
エピソードのだいぶ後で、二酸化炭素の量のグラフと気温の
変動のグラフの一致の話しをするところなどとてもおもしろ
かったです。つまり、いろんなエピソードが伏線として関連
しあっており、それが最後のメッセージ=地球を危機から
救う為にみんな行動をしないといけない、ということに
効果的に繋がっているのです。

これはプレゼンテーションのお手本としてもっと研究する
価値があると思いました。言葉の選び方、立ち居振る舞い、
原稿を全くみないで話すということ、美辞麗句ではなく、
事実で伝えようとする態度、発声法、視線、話しの組み立て
など、さまざまに勉強になります。

ゴアさんは、日本のテレビ番組にも出ていたのですね。
世界一受けたい授業(アルゴア)
そして後編の
世界一受けたい授業(アルゴア)後編
です。
日本の番組はわかりやすいですが、つくりが実にやすっぽい。
これは是非、映画のほうを見ていただきたいと思いました。

この映画の最後に、字幕スーパーで、行動をするための
メッセージが出てきて、これがまた広告コピーとしては
実によくできています。ユーモアもきいています。
アフリカのことわざとして紹介されている「祈るときは
祈りだけでなく、行動もしましょう」という言葉(正確な
言葉ではないかもしれませんが)とっても素敵でした。

そして、このブログにこの映画の紹介を書いたこと、これ
もこの映画で言うところのアクションの一つです。あまり
影響力はないかもしれませんが。

香港で手塚治虫生誕80周年記念グッズが

2007-11-04 02:50:33 | HONG KONG
香港の大手電気店のブロードウェーに行ってみたら、アトムやら
ジャングル大帝レオやらブラックジャックやらのグッズがいっぱ
い並べてありました。手塚治虫生誕80周年記念グッズだというこ
となのですが、このお店で、携帯電話やカメラなどを買うと、
景品としてもらえるようなのですね。

手塚治虫生誕80周年って、今年なのかなあと思って調べてみたら
何と来年のことではないですか。ちょっとこの香港のブロード
ウェーさん気が早すぎますよね。世界で一番早いんじゃないので
しょうか。

以前はセブンイレブンでのドラエモン・スタンプをご紹介しまし
たが、香港はこういう景品が大好きですね。しかし、この種類の
多いこと。この写真に出ているだけでなく、いろんなアイテムが
あります。こういうのはさすが香港です。

見ていると、欲しくなります。これがこのお店の販売促進戦略な
のでしょうが、携帯電話とか、カメラとかこの機会に買おうかな
と思ってしまいました。

ところで、香港の携帯電話は、日本にくらべてかなりスリムです。
数ヶ月前、日本のドコモショップに行ったのですが、折りたたみ
タイプが多く、かなり厚ぼったいなという印象でした。日本は
メールが重要で、機能が多いので、あまり薄くできないのかも
しれません。それが海外では、薄いデザインが多く、日本とは
全然違うなと思います。私も電話は話しができればあとの機能は
不要なので小さくて薄いほうが助かります。
香港の携帯電話はこんな感じです。こちらはソニーエリクソン。

そしてこちらは、サムスンです。

モトローラもノキアもLGもみんなこんな感じです。日本の
シャープも奇麗な新製品を出していました。

ところで、写真を見てもらえればわかるように、香港はここの
ところすごく寒いです。この前まで、暑いなあと思っていたの
に急に冷えてきました。今日は掛け布団を買ってしまいました。

香港では、コートやマフラーをしている人もいるかと思えば、
半袖Tシャツの人もいます。ロングブーツの人もいるかと思えば
サンダルの人もいます。みんな結構マイペースなのですね。

ここ数日、アップロードをさぼっていたのですが、アクセスして
くださった方もおられるみたいですね。何故か去年の10月の
ページへのアクセスがコンスタントにあるのですが、何で
でしょう。自分でも読み返したのですが、心当たりがありません。
誰か知っている人は教えてください。

ピンクのうさぎ国際シンポジウム

2007-10-28 00:49:46 | Weblog
日本ではNOVAが大変な事態になっていますが、ピンクのうさぎ
をキャラクターにしているのは、アメリカでは、電池のエネジャ
イザー(ENERGIZER)、欧州では電池のデュラセル(DURACELL)が
先輩です。エネジャイザーもデュラセルもともに電池のブランド。
どっちもピンクのうさぎを使って広告をしています。デュラセル
のほうが先だったようですが、1989年からアメリカのエネジャイ
ザーが使いだしたサングラスをかけて大きな太鼓をかついだ
キャラクターが広告で大成功を納め、それ以来、アメリカでは、
ピンクのバニー(うさぎ)と言えばエネジャイザーとなってしまっ
たのだとか。ちょっと複雑です。

さて、今日は、日本では居場所を失ったNOVAうさぎを迎え、
エネジャイザーのうさぎと、デュラセルのうさぎとで国際三者
会談をしてみたいと思います。

司会:本日は皆様、お忙しいところお集りいただきましてありが
とうございます。
NOVAうさぎ:別にもう忙しってわけじゃないんだけど…
司会:失礼しました。NOVAうさぎさんは、日本では2002年に
登場以来、広告では一世を風靡したキャラクターなのですが、
2007年10月26日、株式会社NOVAが会社更生法の適用を受け、
経営破綻してしまったために、日本での居場所を失い、海外に
逃亡していらっしゃったのでしたよね?
NOVAうさぎ:まあ、そういうことだな
エネジャイザーうさぎ:おめえさんも大変だったんだなあ。
しかし何で英会話学校がおめえさんみたいなうさぎなんだよ。
NOVAうさぎ:いちおう、この耳は外国語をよく聞き取れる
というシンボルで、このクチバシは…
デュラセルうさぎ:え?クチバシ?ぼくたちうさぎにはクチ
バシなんてないよ!君は本当はウサギじゃないんじゃないの?
NOVAうさぎ:そ、それは…
司会:みなさんに申し上げおきますが、NOVAうさぎさんは
うさぎの耳と鳥のクチバシを持つ新種の動物でして、純粋に
うさぎとは言えないんですね。そこはまあ目をつぶってくだ
さい。
エネ:なんだか納得いかないよなあ。おれたちゃ、純粋の
うさぎなのになあ、デュラセルさんよ。
デュラ:そうだよ、そうだよ。変だよ、変だよ。それに何で
さっきから目をつぶってんだよ。
NOVA:だって、さっき司会の人が目をつぶってって言った
じゃない。
エネ:てめえ、最初っから目をつぶってたじゃねえかよ。
デュラ:目をあけてみろ。ぼくなんかこんなに目がぱっちりだぞ。
NOVA:申し訳ない、サハシさんから、余計なものを見ないよう
に目をつぶっていろと言われていたから、目があかなくなっちゃ
ったんだ。
エネ:そういう事情があったのか。知らなかった。許せ、兄弟。
こういう俺もずっとサングラスなんだけどよ。
デュラ:ところで、NOVAちゃんは、顔がでかいよね。
エネ:そうだな俺たちに比べれば全然でかい。頭でっかちって
ことか?
NOVA:そんなこと言われても...でもこれで日本では相当な人気
があったんだよ。ミッキーマウスやスヌーピーを凌ぐほどの人気
だったかもしれない。
エネ:けっ、笑わせるねえ。てめえが、ミッキーマウス?
そのできそこないのうさぎだか鳥だかわからねえ生物がよお。
司会:エネジャイザーさん、そういう身体的な部分を攻撃するの
はやめてください。実際、NOVAうさぎさんはかなりの人気者で
したので。日本では、こういうげてものが人気となる場合がある
のですよ。
NOVA:げてもの?どうせ、ぼくはげてものなんだ。死んでやる。
エネ:まあ、待てよ。早まるなよ。
NOVA:だって、日本に帰ってももう仕事がないし。会社の
不祥事の片棒をかついだという責任もあるし。今日本に帰ったら
給料を払ってもらっていない講師の人たちや、授業料を払いもど
ししてもらえない生徒の人たちから袋だたきにあっちゃう。
デュラ:そうしたら、アルバイトでうちの電池の宣伝に出る?
NOVA:そういう体育会系のは疲れるからやだ。ぼくは身体が
そんなに強くないし、疲れるのはやだ。
エネ:そんなんでは国際社会では生きていけないよ。
NOVA:国際社会って、言葉がしゃべれるだけでいいんじゃ
ないの?
デュラ:何言ってんの、国際社会って、言葉だけじゃだめだよ。
行動できなきゃ。ぼくら電池の宣伝に出ているウサギたちは、
ずっと動き続けている。動くことがぼくらのレゾンデトル
(存在意義)なんだよ。
NOVA:そうなの?国際社会って、いっぱい聞けて、いっぱい
喋れるだけでいいのかと思ってた。
エネ:言葉ができれば国際人だというのは間違いだぜ。
心を開いてコミュニケーションできなきゃだめだぜ。そして
行動できなきゃだめなんだぜ。頭でっかちじゃダメってことよ。
NOVA:そういうもんなのかなあ。ちょっとゆっくり考えて
みるよ。
司会:議論はまとまらないまま時間のほうも来てしまいました
ので、今日はこれでおひらきとします。皆様、どうもありがとう
ございました。

付記:私は個人的には、NOVAうさぎのキャンペーンがあまり
好きでありませんでした。海外の広告の集まりでこのコマーシャ
ルを見せられたとき、海外の人たちはこのCMを見て、何でこん
なのがいいのかと憤りました。うさぎのキャラクターは面白い
のですが、CMとしてこれでよいのかという疑問が残りました。
人気をとれればそれでいいのだというのかもしれません。
今思うと、会社の問題をカモフラージュするために、こういう
フレンドリーなキャラクターを使ったのかなと思います。
くぅ~ちゃんを使ったアイフルも同じような感じだったかと
思います。同じ広告業会の人間として、広告の作り手側も
社会的な責任があるのではないかと思います。その過程で
莫大な利益を享受したのですから。NOVAうさぎにひかれて、
その結果、損害に巻き込まれた生徒のみなさんや、講師の
みなさん、関係者のみなさん、どうもお気の毒さまでした。

韓国からの帰還

2007-10-27 02:15:14 | アジア
昨日の夜、韓国から香港に帰ってきました。この上の写真は、
韓国のソウルの仁川(インチョン)国際空港のロッテ名税店の
宣伝ポスターです。韓国のスーパースターのレイン(ピ)が
キャラクターで登場しています。ステージではワイルドでカッコ
いいのですが、この写真はちょっと愛嬌振りまき過ぎでないで
すか?余計なお世話かもしれませんが。

余計なお世話と言えば、国内線のキンポ空港から、シャトルバス
でインチョンの空港まで来たのですが、到着するときのアナウンス
が「リムジンバスの旅、お楽しみいただけましたでしょうか?」
みたいなことを英語で言うのです。私たちは二つの空港が成田と
羽田のように離れているので、仕方なく乗っているだけだぞ~!
楽しめるわけないじゃないの、と思ったりしたのでした。

ところで、空港で、地方の韓国女学生の集団を何度か見かけたので
すが、そのヘアースタイルがみんな同じで何だか奇妙だなと思った
のでした。

ちょっとわかりにくいかもしれませんが、前髪は眉のあたりで切り
そろえている子が多く、サイドはほぼ垂直に下におろしています。
顔の露出面積を髪の毛で覆って小顔に見せようとしているかのよう
に見受けられました。みんながみんなそんな感じなのでびっくりです。
また髪の毛の色はみんな黒。韓国の学校は日本よりも風紀指導が厳し
いのだろうなと思ったのでした。

済州島の町で見かけたお店のマネキン人形のヘアスタイルもそんな
感じでした。このヘアスタイルは国家的な流行なのかと思いました。

飛行機のキャビン・アテンダントなんかは、みんなかなりキレイ
なのでびっくりしますが、キレイな人たちは髪を後ろできちんと
束ねて顔は全く隠していないのですね。顔を堂々と見せられる人
とそうでない人の区別があるような気がしたのでした。

ちなみに男のほうはというと、マネキンも韓流スターっぽいっていう
のか、こんな感じでした。

空港で見かけた韓国の男の子たちは、みんなレインとか韓流スターの
ようなヘアスタイルなので、これまた奇妙な感じがしました。

もうひとつ奇妙だと思ったのは、空港の交通整理の女性。まるで
ファッションモデルのような雰囲気で、交通整理をしています。
歩行者に横断を促したりする手の仕草がとても女らしくて、これは
これでアートだなあと感心したのでした。


最後にもうひとつ奇妙だと思ったのは、市場で売られていた柿です。

何が奇妙と思ったかと言うと、ここに並べられている柿は日本のよ
うに固くなくて、ぷよぷよです。ちょっとつつけば破裂してしまい
そうな危うさなのですが、そういう柿が奇麗に並べられて売ってい
るのは日本では見られない光景ですね。そういえば、南京に行った
ときも、ホテルの朝食のバイキングに置いてあった柿はこれと同じ
ようにプヨプヨでした。とってもおいしかったですが。

というわけで、未知の国にいくといろんな珍しいものがあり、世界
は広いんだなあと思いますね。

北と南の距離を縮めたサムスンのCM

2007-10-23 23:06:13 | アジア
この写真の左側は韓国のKポップのり・ヒョリという女性で、
右は北朝鮮のチョ・ミョンエという20歳のダンサーです。
実は二人が一緒に登場するサムスンの携帯電話のCMが話題
になっていました。(この記事をあわててアップしてから
実は今年の話しではなくて2005年の話しであるというのが
わかりました。誤った情報流しましてすみません)

今、私は韓国は済州島で開催されているアドアジアに参加
しているのですが、昨日のセミナーで、韓国の大手広告代
理店チェイル社のアメリカ人クリエイティブ・ディレクター
が行ったサムスンの携帯電話"Anycall"のプレゼンテーション
が秀逸でした。この話しを聞いている日本人はおそらく私
一人ではないかと思いますので(他の日本人参加者たちは
DとかHのつく大手の人が出ているセミナーに参加していた
はずです)、この話しは、私が紹介しなければと思い、今
このブログを書いている次第です。

このクリエイティブ・ディレクターとは、前日の前夜祭の
ディナーで偶然にも席がとなりだったのですが、その時は
こんなにすごい人だとは思いませんでした。アメリカ人で
ありながら韓国の広告代理店に3年前くらいに雇われて、
今ソウルに住んでいるらしいのです。

これまでコマーシャルでは政治的な問題は避けるのが通例
でした。しかし、サムスンは韓国の南北問題に果敢に挑ん
だというのです。サムスンは、北朝鮮のタレントを韓国の
CMで初めて起用しました。これまでは考えたこともないこ
とでした。

これまで、韓国でも若い人たちは、南北との融和の問題に
対する興味がかなり薄れていたようなのです。南北の融和
が実現するとしてもそれは何十年か先のことという調査
結果だったのだそうです。

それが、2005年の6月、このCMがオンエアされてから、世論
が変わり、南北融和への感心が急激に高まったということ
です。サムスンのCMが政治的な南北融和の動きのきっかけに
なったのだと、そのチェイルのクリエイティブ・ディレク
ターは言います。

このキャンペーンの事後調査で、CMを見た後で南北融和へ
の感心を持つようになったというのが64%という数字結果
となり、またこのムーブメントを起こしたサムスンの携帯
は韓国で圧倒的なシェアを納めることになったのだそうです。

「もしも南北朝鮮が一つに統一されることになれば、それ
は政治家のおかげではなくて、このサムスンのCMのおかげ
である」というコメントを送ってきた人もいたとか。

ストーリーはこんな感じです。韓国のポップスターのリ・
ヒョリが、空港かどこかで北朝鮮の舞踏団のスターの
チョ・ミョンエとすれ違います。二人はまだ会った事は
なかったのですが、一目見た瞬間に、まるで兄弟姉妹の
ような親しみを感じるのです。り・ヒョリがチョ・ミョン
エにサムスンの携帯電話をプレゼントし、二人は国境を
こえて友達になっていくというお話し。二人が手に手を
取るカットが感動的です。

私の説明では、なかなかうまく伝わらないとは思うのです
が、こちらのサイトに動画が紹介されていますので、ご覧
ください。また、この記事の一番上の画像もこのサイトか
ら拝借したものです。
http://www.asianoffbeat.com/Print.asp?Display=588

こちらで見にくければ、You Tubeにも出ています。
実際のコマーシャルでは、最初の出会い編と、友達になる
編でわかれているようです。まずは、最初の出会い編。
http://www.youtube.com/watch?v=4MQFgyc6AzU
そして友達になる編です。
http://www.youtube.com/watch?v=hzLrXMRTkL4

広告にこれだけの力があるということはあらためて驚かさ
れる話しです。日本では、CMというのは笑って見過ごす物
あるいは、トイレに行くために無視するものと思われてい
ますが、CMがこんなに国を動かすほどの影響力があるとい
うことはすごいことです。ちょっと感動的な話しだったの
で、早速この記事で紹介しました。

本当は、もっと上手に紹介すれば感動が伝わるのでしょう
が、説明がうまくなくて申し訳ありません。とりあえず
このことを皆さんに知って欲しくて記事にしました。
もうすこし情報が集まったらまたきちんと書きたいと思い
ます。ではまた。

キムテヒに接近遭遇

2007-10-21 22:43:50 | Weblog
本日(日曜日)、韓国の済州島でアドアジア(アジア広告
会議)の前夜祭がありました。そこに、韓国の女優のキム
テヒがゲストで来ていました。私が座っていた円卓の二つ
くらい先に奇麗な女性がいるなと思っていたら、その人が
キムテヒでした。私はよく知らなかったのですが、彼女は
ステージにあがり、一言挨拶をしました。

ステージの手前にテレビカメラがあり、自分の席から見にく
かったので、両サイドについている大画面モニターを写真で
撮りました。

レインも来るという噂がありましたが、司会者の人が、彼
はコンサートがあって来れなくなったとか言ってました。
そんなの事前にわかっているのでしょうけどね。

済州島って世界文化遺産があるんですね。一昨日行った
マカオも世界文化遺産がいっぱいありました。でもやはり
雰囲気は田舎です。いちおう景色は美しいといえば美しい
です。夕方、ホテルの部屋から見えた景色はこんなんでした。

この岬の向こうは海で、夜は釣り船の明かりがキレイに
見えていました。なんだかとっても絵のような景色です。
ではまた。

韓国の済州島に到着

2007-10-21 14:14:56 | Weblog
韓国の済州島に到着しました。土曜日には、マカオにいて、
昨日は香港だったのに、今日はもう済州島。Jeju島です。
日曜日の午前0時25分に香港発で、4時頃ソウル到着、
そこからシャトルバスで国内線のターミナルに。8時5分
の飛行機で済州島に。移動ばかりです。

済州島って初めて来たのですが、えらいのんびりした田舎
なのですね。空港からシャトルバスで、コンベンションセン
ターまで。そこでタクシーに乗り換えて、さらに外れにある
トラベラーズ・ホテルというところにチェックイン。

ここはさびれたホテル。3階建てホテルなのですが、私の
2階の部屋のちょっとしたベランダに出てみてびっくり、
そこにはこんなだだっぴろい景色が広がっていたのです。

遥か地平線まで緑の原野。な、何もない。穏やかな太陽の光
が降り注ぎ、小鳥のさえずりが聞こえるほかは何も物音さえ
しない。こんな何もない景色ひさしぶりです。

ホテルの中にはレストランもありません。売店もありません。
自動販売機もありません。まわりに家もありません。ここは
完全に孤立した宿泊設備です。食堂で朝食だけは出してくれる
みたいですが。こんな静かなホテルは生まれて初めてです。
平和というか何と言うか。

でも、ロビーでインターネットはできます。ロビーと言っても
フロントのカウンターのようなところに、LANケーブルが無造作
に設置してあって、そこで勝手に接続できるのです。

こんなところでブログを書いていると、なんだか自分もホテル
の職員になったような感じがしてしまいます。ここでケーブル
をつないでみたら、ワイアレスでも電波が来ていて、それで
接続できるみたいなので、これで部屋でもできればいいなあ。
後で試してみます。

設備はなくとも、インターネットが接続できることだけが、今
の私にとって大切なことです。ちょっと空腹ですが、夕方から
アドアジア(アジア広告会議)の前夜祭があるので、そこで
たっぷりと食べることにして、それまではちょっとこののどか
な空気の中でお昼ねでもしましょう。ではまた。

マカオでリサイクルについて学ぶ

2007-10-20 17:02:46 | Weblog
今日(10月の20日)は『リサイクルの日』なんだそうです。
実は昨日、マカオに行って、ベネチアンで開催されている
販促品の展示会"MEGA MACAO"に行ってきたのですが、一番
勉強になったのがリサイクル対応のグッズでした。これは
また後日記事にしようと思ったのですが、今日が偶然にも
『リサイクルの日』というので、今日アップしておかねば
と思った次第です。

マカオの展示会には、中国や、台湾、香港、インドなどか
らかなりの数の販促品の業者が出展していたのですが、
その中に台湾の業者のブースに上の写真のようなバッグが
展示されていました。いわゆるエコバッグです。エコバッ
グってスーパーなどでのレジ袋を減らすために使うものを
エコバッグと呼ぶのかと思ったら、その原材料もリサイク
ルに基づいたものにするのがトレンドなのですね。

ここに展示されているエコバッグは、原材料がペットボト
ルです。ペットボトルから、こんな布のような素材ができ
るのというのも驚きでしたが、考えてみればナイロンとか
も化学繊維なのですよね。リサイクルとは奥が深いんだな
とあらためて感心したのでした。

これらのバッグ、デザインもお洒落です。欧米から発注が
来るとその台湾業者の人が言っていました。その台湾の
業者がペットボトルから作っているのは、バッグだけじゃ
ありません。ネックストラップなんかも作っているのでした。

こういうものもリサイクルなのかとあらためて驚かされる
のでした。

さらに、さらに、その台湾の業者は、古新聞を再利用した
鉛筆というのも展示していました。木材を使わない鉛筆です。

こういうのがあるということを知りませんでしたが、これは
なかなか面白い販促品ですね。鉛筆の芯に古新聞がぐるぐる
巻き付けられています。一番外側には印刷した紙を巻き、
ラミネートされています。サンプルをもらってきましたが、
これこそまさにリサイクルなんだなあと思いました。木を
使わないことによって森林資源を保護しているし、さらに
古新聞を素材として使っている。これはよいですね。

自分は、今までリサイクルということに関して全然無知だっ
たんだなあと反省しながら歩いていると、今度は、中国の
福建省のアモイ(Xiamen)の業者のブースで足をとめました。

ゴミ袋が展示されています。この業者は、普通のビニール
バッグも製造できるのですが、"Degradable"(分解性)の
袋も製造しているそうなのです。展示されているゴミ袋の
中に、北九州市とかの日本の都市の袋がいくつかありました。

「日本からいっぱい注文がきます」とアモイから来た業者の
女性は言っていました。玩具の安全面や、食品の安全では
さんざんに叩かれている中国ですが、こういう環境によい物
も作っているのだと知りました。

リサイクルといえば、この間、たまたま知り合った日系の
紙の会社の人のところを訪問し、話しを聞いたのですが、
今のトレンドとしては、100%の再生紙というのは実はあま
り環境によいとは言えない。なぜならば、それを製造する
過程で大量のCO2を発生させる可能性があるからだという
話しを聞きました。不勉強な我々は、再生紙比率が高けれ
そのほうが環境に優しいのだと思い込んでしまいますが、
実はいろいろな面があって、再生比率のみで判断はできな
いのですね。また、一度紙になってしまうと、顕微鏡で見
てもそれが再生紙かは判断がつかないのだそうです。

今は、再生紙以外にも、きちんと植林計画のされている
地域でとれた木材を使用した紙を使うこととか、また
SOY INKを使うなど、いろいろな環境対策があるようなので
すね。このへんはいろいろと勉強する必要があります。

環境のためにできることは、まだまだ知らないことがいっ
ぱいありますね。

これから韓国の済州島に出かけてきます。今日の夜中出発
で、日曜日の昼頃現地到着です。ではまた。

再びマカオへ(パート2)

2007-10-20 13:00:17 | Weblog
さてパート1で書ききれなかったことの続きです。しかし、
マカオに新しくできた総合カジノリゾートのベネチアンは
すごい人気です。私のようにギャンブル嫌いの人間でも楽し
めてしまうてしまうし、すべてが人工的な虚構の世界なのに
一日中ここにいても飽きずに時間が過ごせてしまうというの
がすごいところです。

昨日立ち寄った貿易投資関係の展示会にベネチアンの立体
模型がありました。この上の写真がそれです。敷地の真ん中
あたりにひときわ高い建物がありますが、それがホテル
タワー。全部で3000室、しかもすべてスイート。すごい!

その下あたりにカジノや、レストランや、ショッピング
モールがあります。右下の角がバスが到着するスペース、
そこから右のほうに、あまり高くない建造物がずっとのびて
いますが、このへんにアリーナとか、展示会場があります。

私の説明ではよくわからないかもしれないので、
ベネチアンのオフィシャルサイトをご覧ください。
まだ開発途上ですが、上の写真で子供がいるあたりには
ゴルフ場ができるようですね。そういえばこの子供何と
なく「プロゴルファー猿」に似ていません?
その右手にある建物群はコンドミニアムなのでしょうか。
こういうのを見ると、資金力のある人は投資したくなって
しまうのでしょうね。このあたりはますます発展するので
しょうから、投資家にとっては魅力的ですね。

さて、展示会を見終わった私は、遅い昼食をとろうと思い、
ショッピングモールの中にある中庭に行きました。ここは
先月も来たのですが、とても美しい場所です。まるで本当に
ベニスの街角のような雰囲気で、まわりに、ポルトガル料理
屋、イタリア料理屋、ブラジル料理屋などが並んでいます。
私は、迷いながらもブラジル料理屋にしました。店内席も
あるのですが、オープンエアの席にしました。


まさかここがマカオだなんて、しかも室内だなんて信じられ
ないでしょう。天井の空は人工的なものですが、それが人工
であろうが自然であろうが無関係に美しい風景です。所詮、
虚構の世界なのですが、これだけ壮大な虚構だと、気持がよ
いものです。

この店を選んだ理由は、お店の見かけが奇麗だったこと、そ
してお店の看板にステーキという文字が見えて、ステーキで
もいいかなと思ったこと、そしてウェイトレスが燃えるよう
な赤のトップに、黒のボトムを合わせていて、色彩的に魅力
的だと思ったことでした。


ブラジル料理ってあまり詳しくないのですが、このマカオは
ポルトガルの植民地。またブラジルも元ポルトガルの植民地
で、ともにポルトガル語の文化です。遠く離れた兄弟のよう
なマカオとブラジルなので、マカオでブラジル料理も悪くな
いだろうと思ったわけです。

メニューを見るとよくわからない名前が並んでいます。悩ん
だあげく、フェイジョアーダ・コンプレッタという豆と豚肉
の煮込み料理にしました。

右手の鉄の壷の中に、ブラック・ビーンズと豚肉の煮込んだ
シチューが入っています。右下にある白っぽい粉のような物
は、キャッサバ芋から作った粉を炒ったもので、ファッロッ
ファと呼ばれているものなのだそうですが、これはライスに
振りかけたりして食べるのだそうです。その横にオレンジの
スライス。真ん中にあるのは、トマトとチリなどが刻まれた
薬味、左のライスはバターライスのようであります。

おそるおそる食べてみました。一口食べて、デリーシャス!
インド料理で黒豆のカレーとかがありますが、触感はあんな
感じです。もちろんカレー味ではないのですが、日本の
ハヤシライスの味に近いといえるでしょうか。ちょっと違う
かな?その中に入っているポークも柔らかく煮込んであって
ベリーグッド。

オレンジや薬味や、このファッロッファをどのようにして食
すのかよくわからなかったのですが、適当に食べたら、その
組み合わせが絶妙。本場のフェイジョアーダ・コンプレッタ
を食べたことがないので、比較はできませんが、このマカオ
のこれはとってもよいと思いました。

赤のグラスワインも注文しましたが、チリのカベルネ・ソー
ビニョンがこれまた美味しい。私はまたワイン通ではありま
せんが、何だかすごく優雅な時間を与えてくれるようなワイン
でした。

ここでは景色も食事の引き立て役。まるでベニスのカーニバル
のような風景を見ながら食事をするのは、非常に楽しいです。
今度またMy Wifeを連れてきてあげたいですね。

食事をしていたら、ウェイトレスが、カゴに入ったものを
置いていきました。

日本でもパン屋とかで見たことがあるなという気がしたの
ですが、名前が思い出せませんでした。後で調べてみたら
ポン・デ・ケージョというチーズパンだったのですね。まず
見かけのかわいらしさに感動しました。日本で見たのは、
表面があまりに奇麗すぎるものだったのですが、ここのは、
ちょっと焦げた感じといい、本場の手作り感がたまりません。
とっても美しいと思いました。

食べてみました。パンというよりも、日本の餅に近い触感で
す。しかもほんのりと漂うチーズのフレーバー。お腹が一杯
で、全部は食べきれなかったのが残念でしたが、旅先でこう
いう見知らぬ食べ物に出会うのは楽しいものです。
このポン・デ・ケージョ、ポルトガル語では「チーズのパン」
という意味なのだそうですが、原材料はタピオカと粉チーズ。
日本ではあまりタピオカを使っていないものが多く、本場の
ものとは違うのだそうです。ここのポン・デ・ケージョは、
モチモチ感があり、実に美味でした。おすすめです。

食後はエスプレッソ。美味しそうなデザートもあるようでし
たが、もうお腹いっぱい。帰りの時間も気になるので、
お勘定をしました。マカオでは香港ドルが通じるので、500
ドル札を出し、おつりは香港ドルでと言ったら、そのように
してくれました。端数の小銭はマカオのコインでしたが、
数ドルだったので、チップで置いてきました。もともと伝票
には10%のサービス料が込みになっていましたが、マカオの
コインを持っていてもしょうがないですからね。

そこにいると今が何時なのかわからなくなってしまうのです
が、外はもう暗くなっていました。ここでバスの長蛇の列に
並ばなければならなかったのが問題でしたが、マカオは馬鹿
にできません。