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神保氏 vs 産経・読売-千葉法相の記者会見をめぐって

2010年01月21日 | 政治・民主党
これは、すごいな…この対比は…。
ジャーナリズムの教材みたいだ。

神保哲生氏のビデオニュース (2010年01月19日)で、
「千葉法相、指揮権に言及せず リークは無いと思う」という見出しで、
…千葉景子法務大臣は、19日、閣議後の会見で、民主党の小沢幹事長の政治資金規正法違反事件をめぐり、党内で検察批判が高まっていることに対して、法務大臣としての指揮権発動の可能性については、一切の言及を避けた。また、一連の捜査情報が報道されている問題についても、検察からのリークはないとの見方を示した。
…「一般論として指揮権が存在していることは承知している。個別に行使する、しないについてはコメントしない。」千葉大臣は繰り返しこのように述べ、指揮権発動の可能性については否定も肯定も避けた。…

と報道されているのだが、同じ記者会見の内容の報道で、
「産経」では、次のような報道となる。
千葉法相、指揮権発動否定せず 小沢氏土地疑惑事件という見出し。
>千葉景子法相は19日の閣議後の記者会見で、民主党の小沢一郎幹事長の資金管理団体の土地購入をめぐる政治資金規正法違反事件について「一般的に指揮権が私のもとにあることは承知している。個別に行使する、しないはコメントすべきではない」と述べ、検察当局に指揮権を発動する可能性を否定しなかった。<

「読売」では、次のような報道になる。
「指揮権発動、一般論としてある」…千葉法相という見出し。
>千葉法相は、「個別事件についてコメントはしない」としながらも、「一般論として指揮権を発動することはある」と発言した。<

「肯定も否定もしない」、「否定しない」、「一般論」と「個別論」、という言葉を使い分けていて、どれも同じ事を言っているはずなのに、全然ニュアンスが違う。というか、読売と産経は、かなり恣意的に、千葉法相の発言に「匂い」や「ニュアンス」を盛り込もうとしているように見える。映像を見ると、とても「そういう風」に言っているようには感じられない。

映像と記事を見比べてみると、今回の記事に限っては、神保氏のヴィデオニュースが明らかに「公正さ」「客観性」で勝っているように見えた。

そうなのか-。これほどまでに…。
いろいろと考え込んでしまった。
ともかく、勉強になった。

関連記事:「みのもんた」のひと言のほうが、ツイッターのつぶやき1000より強いー『思考停止社会』を読んで 2010年02月10日
(今回、私が検察批判で知った郷原信郎氏が書いた本『思考停止社会 「遵守」に蝕まれる日本』を読んで、みのもんた氏のエピソードにうならされました。)