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日本の安全保障。北朝鮮の核とミサイル保持で、北と米国の考え違い。中国が離島に進出か。

2017-10-01 12:50:19 | Weblog
 日本の安全保障の状態を平成29年版の防衛白書などで見た。注目されるのは北朝鮮の弾道ミサイルで、新たな段階の脅威としている。脅威の内容はミサイルの長射程化で最大射程5500kmを超える。同時に複数のミサイルを発射することも行われた。多数のミサイルの同時攻撃だと防衛側が飽和状態になる。隠された発射機からの発射が行われ、発射の兆候の把握が難しくなっている。発射の形態も多様化している。核実験も進めているので、核弾頭ミサイルの脅威が現実のものになってくる。北朝鮮は核ミサイルを持てば米国と対等に交渉できると考えているが、米国は米国本土を攻撃できるミサイルを北朝鮮が持ったら破壊しようと考えていて、考え方に違いがあり、戦争が始まる恐れがある。
 中国は海軍と空軍を増強して活動範囲も拡大している。中国初の空母も2016年12月に初めて太平洋に進出した。中国産空母も17年4月に進水し、2~3年で就役するだろう。航空戦力も近代化している。注目されるのは米国空母攻撃用ミサイルで、配備が進んでいるが試射はされていない。南シナ海や東シナ海などで活動し、島々を占領するする尖兵として海上民兵を組織している。まず漁船を進出させ、警護の公船を進出させ支配していく。尖閣諸島でもこのような事態が起きる懸念がある。外交が必要になる。
 防衛問題では、弾道ミサイル防衛と、島嶼防衛が注目される。米軍に頼らずに敵の弾道ミサイルの基地を攻撃できるか、具体的には巡航ミサイルを持つかが問われる。弾道ミサイル防衛の整備は進んでいる。イージス艦は改良され、地上配備型のイージスアショア―の調達費も計上された。
 島嶼部の防衛も警備部隊の整備が進んでいるが、防衛は容易ではない。 補給をどうするかも課題であるという。難題が多い防衛状況のようだ。


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