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槇原敬之『Best LOVE』と村上春樹『若い読者のための短編小説案内』

2010年06月11日 00時30分24秒 | 文学
槇原敬之のベストアルバム『Best LOVE』を借りてきて聴く。槇原敬之の初期のころの歌はカセットテープで聴いていたので、知っているものが多かった。
声はずいぶん変わったのだなと昔の歌を聴くと思った。
「北風~君にとどきますように~」は昔のままのものが入っているのだが、まるで尾崎豊じゃないかと思った。曲を聴きながら尾崎豊が歌っている姿が私には想像できる! ってどうでもいいことだが。僕は当時尾崎豊が好きだったから槇原敬之にも惹かれたのかもしれないなあと後付けの理屈を思いついた。
「赤いマフラー」はやはり死んだ飼犬のことを思って書いたらしい。CDアルバムに付いている小冊子(とは言わないのか、歌詞の書かれている、何と呼ぶものか、ブックレットとか言うのか、何だあれ)に書いてあった。何の曲について書かれたものだったか忘れたが、「僕」と「君」を槇原敬之が歌詞に使用するのは、村上春樹が好きだからと書いてあって「へえ」と思った。
そして村上春樹の話に続く。

村上春樹の『若い読者のための短編小説案内』(文春文庫)を読み終えた。
吉行淳之介と小島信夫と安岡章太郎と庄野潤三と丸谷才一と長谷川四郎の短編が取り上げられているのだが、読んだことのあったのは丸谷才一の「樹影譚」だけだった。
残念ながら読みたいと思う短編はなかった。
安岡章太郎のところで、『果てもない道中記』がおもしろいと書いてあってとても興味を惹かれたのだが調べると絶版のようだ。本が姿を消すのはあまりにも早い。出たときに読まないともう買えない。村上春樹の次回作に『果てもない道中記』が登場しないかなあ。即座に復刊するだろうになあ。
ところで、この前村上春樹の『意味がなければスイングはない』を読んだときに最も惹かれたのは、ブライアン・ウィルソンがコンサートの最後に歌うという「Love and Mercy」だった。中心になって説明されるものよりも、「そういえば」といった感じで取り上げられ、「これもいいよ。ところで本題だけど……」と一瞬だけ触れられるモノの方に興味を惹かれてしまうという習性が僕にはあるようだ。
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