金曜日はお酒を飲んで帰る。
一次会で帰るつもりだったがついつい長居をしてしまう。
同年代の人とくだらない昔話をするのってどうしてこう楽しいのだろうとよく思う。最近昔話ばかりしている。
帰りのタクシーで運転手の話を少し聞く。
どうしてタクシー運転手の話はいつも野球と政治の話なんだろう。どっちも興味がないので「興味ありません」という雰囲気の相槌しかできない。
タクシーが禁煙かどうかよりも、僕はタクシー運転手が無口かどうかのほうが気になる。「沈黙タクシー」があれば僕は好んで乗るだろう。
土曜日はテレビの「スマステーション」で80年代を振り返る番組を見る。
エリマキトカゲはCMから人気が出たと言っていたけど、関口宏司会の「わくわく動物ランド」からじゃないかなあ。その他、田原俊彦(トシちゃん)が過去の人として扱われていたのに比べ、近藤真彦(マッチ)と少年隊を現役として扱っていた。
何らかの印象操作を感じる番組だった。
しかし概ね楽しい懐古番組であった。
日曜日。
ひさしぶりに「新婚さんいらっしゃい!」を見ると、番組の最後で行うゲームが「ペアマッチ」じゃなくなっていた。
ひとつの時代の終わりを感じた。
中沢新一の「はじまりのレーニン」は未読なのだが、録画していたドイツ映画「グッバイ、レーニン!」を見た。(この二作品になんらかの関係があるのかどうかは知らない。)
母親が意識不明の間に東西ドイツが統一し、目が覚めた母親にショックを与えないために(ショックを与えると心臓に負担がかかり危険なので)、息子を中心に周りのひとが昔のままの状況であるという芝居をする。
誰かが死ぬと、周りの人間はそのひとの死をすぐには受け入れることができないので、本当の意味で周りの人間のなかでそのひとが死ぬのはしばらく時間がかかる。というような話を内田樹がしていたように思う。
死ぬのが人ではなくて祖国であっても同じようなもので、この映画は、母親に対して演じることによって、死んだ祖国が息子のなかで本当に死ぬ話なんだろう。
部屋を抜け出した母親がすっかり変わってしまった外の世界を彷徨うところ、ヘリコプターで移動中の空飛ぶレーニン像と遭遇するところは凄かった。
確か「フォレスト・ガンプ」くらいからか、過去の映像に虚構の人物を入れ込んで映像を作りだしたが、この映画もそれをやっていた。それについてこれまで面白いともなんとも思ってなかったが、これは司馬遼太郎なんだ、と気付き、とたんに興味がわく。
時代のなかでひとがどう生きるかというところに興味がある。
一次会で帰るつもりだったがついつい長居をしてしまう。
同年代の人とくだらない昔話をするのってどうしてこう楽しいのだろうとよく思う。最近昔話ばかりしている。
帰りのタクシーで運転手の話を少し聞く。
どうしてタクシー運転手の話はいつも野球と政治の話なんだろう。どっちも興味がないので「興味ありません」という雰囲気の相槌しかできない。
タクシーが禁煙かどうかよりも、僕はタクシー運転手が無口かどうかのほうが気になる。「沈黙タクシー」があれば僕は好んで乗るだろう。
土曜日はテレビの「スマステーション」で80年代を振り返る番組を見る。
エリマキトカゲはCMから人気が出たと言っていたけど、関口宏司会の「わくわく動物ランド」からじゃないかなあ。その他、田原俊彦(トシちゃん)が過去の人として扱われていたのに比べ、近藤真彦(マッチ)と少年隊を現役として扱っていた。
何らかの印象操作を感じる番組だった。
しかし概ね楽しい懐古番組であった。
日曜日。
ひさしぶりに「新婚さんいらっしゃい!」を見ると、番組の最後で行うゲームが「ペアマッチ」じゃなくなっていた。
ひとつの時代の終わりを感じた。
中沢新一の「はじまりのレーニン」は未読なのだが、録画していたドイツ映画「グッバイ、レーニン!」を見た。(この二作品になんらかの関係があるのかどうかは知らない。)
母親が意識不明の間に東西ドイツが統一し、目が覚めた母親にショックを与えないために(ショックを与えると心臓に負担がかかり危険なので)、息子を中心に周りのひとが昔のままの状況であるという芝居をする。
誰かが死ぬと、周りの人間はそのひとの死をすぐには受け入れることができないので、本当の意味で周りの人間のなかでそのひとが死ぬのはしばらく時間がかかる。というような話を内田樹がしていたように思う。
死ぬのが人ではなくて祖国であっても同じようなもので、この映画は、母親に対して演じることによって、死んだ祖国が息子のなかで本当に死ぬ話なんだろう。
部屋を抜け出した母親がすっかり変わってしまった外の世界を彷徨うところ、ヘリコプターで移動中の空飛ぶレーニン像と遭遇するところは凄かった。
確か「フォレスト・ガンプ」くらいからか、過去の映像に虚構の人物を入れ込んで映像を作りだしたが、この映画もそれをやっていた。それについてこれまで面白いともなんとも思ってなかったが、これは司馬遼太郎なんだ、と気付き、とたんに興味がわく。
時代のなかでひとがどう生きるかというところに興味がある。