ヘミングウェイ『日はまた昇る』(新潮文庫)読了。
お正月が来るとなかなか本が読めないので、読みかけのこの本を夜更かしして読み終える。
もう一冊丸谷才一の『裏声で歌へ君が代』も読んでいるのだが、あちらは読み終えられるかどうか怪しい。動きがない。
『日はまた昇る』は動きがあり、読みやすい本だと思う。
語り手のジェイクが戦争で性器を失い(はっきりと書いていないのでよくわからないのだがたぶんそういうことなのだろう)、性行為ができなくなっているのだが、ブレットという女性のことがいまでも好きで、でもそうはっきりとは自分の気持ちを書いていなくて、切ない。ブレットがいろいろな男性と関係を持つのをジェイクは「悔しい」とも言わずに見ている。
そういう関係がスペインの闘牛とも重ねられて(そこに登場する去勢牛とも重ねられて)語られる。
ロバート・コーンというユダヤ人の男性が登場し、ブレットに恋をして、辛気くさいのでまわりのみんなから嫌われている姿もきちんと描かれる。
お正月が来るとなかなか本が読めないので、読みかけのこの本を夜更かしして読み終える。
もう一冊丸谷才一の『裏声で歌へ君が代』も読んでいるのだが、あちらは読み終えられるかどうか怪しい。動きがない。
『日はまた昇る』は動きがあり、読みやすい本だと思う。
語り手のジェイクが戦争で性器を失い(はっきりと書いていないのでよくわからないのだがたぶんそういうことなのだろう)、性行為ができなくなっているのだが、ブレットという女性のことがいまでも好きで、でもそうはっきりとは自分の気持ちを書いていなくて、切ない。ブレットがいろいろな男性と関係を持つのをジェイクは「悔しい」とも言わずに見ている。
そういう関係がスペインの闘牛とも重ねられて(そこに登場する去勢牛とも重ねられて)語られる。
ロバート・コーンというユダヤ人の男性が登場し、ブレットに恋をして、辛気くさいのでまわりのみんなから嫌われている姿もきちんと描かれる。