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伊藤弘了『仕事と人生に効く教養としての映画』

2021年10月24日 18時14分15秒 | 文学
書店で立ち読みしておもしろそうだったので伊藤弘了の『仕事と人生に効く教養としての映画』(PHP研究所)を買って読んだ。
映画の本はだいたい難しすぎて読んでも意味のないものか、簡単すぎて読む必要のないもののどちらかなのだが、この本はほどほどにちょうどよいものだった。が、仕事と人生に効くかと言えば私の仕事にも人生にも効くことはないだろうなと思う。
「イマジナリー・ライン」の話は初めて聞く話で、よくわからなかった。この本だけで知ろうとするとよくわからない。もう少し説明が必要ではないか。二人の人物が話していて、その人物二人を結ぶ線の向こう側から撮影してはならない、という話なのだが、なぜそれが駄目なのかよくわからなかった。ネットで調べてみて、イマジナリー・ラインの向こう側から撮影すると、顔の向きが反対になって対話してるように見えないという事がわかった。
本書を読んで観たくなった映画は、
成瀬巳喜男『浮雲』
黒澤明『悪い奴ほどよく眠る』
ミシェル・アザナヴィシウス『グッバイ・ゴダール!』
だった。

最初のほうは興味深く読んでいたがだんだんとおもしろくなくなってしまった印象。
ネットで"バズった"自慢話とか必要かな、と思った。
もう少し、読んで「あっ!」と思える視点があったら良かったかなと思う。
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