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武田百合子『富士日記(下)』

2014年10月26日 01時17分57秒 | 文学
武田百合子『富士日記(下)』(中公文庫)を読んだ。
武田家では新たに猫(タマ)を飼い始め、近所の大岡昇平の家でもデデという犬を飼っているので、どちらか死ぬのだろうと思っていたが死ななかった。武田泰淳のほうが先に死んだ。
(余談だが、つい最近妻の実家で飼っていたモルモットが死に、旅行中の義母に代わって餌やりに行っていた妻と娘が第一発見者となった。で、今朝娘が「モルモット死んだね。お祖父ちゃんとお祖母ちゃん、死ぬね」みたいなことを言っていた。)
武田泰淳は肝臓癌で死んだようだ。

この日記を読んでいて、日々の献立が書いてあるのだが、雑煮が食べたくなった。正月以外でも雑煮を食べていた。地方によるのかもしれないが私の家では正月以外に雑煮は食べない。

武田泰淳は運転しない。おそらく運転免許も持っていなかったのだろう。奥さんの百合子が運転している。大岡昇平の家もそれっぽい。
江藤淳もアメリカに行ったときに効率的だから奥さんに免許証を取らせたと自慢げに書いていたような気がする。
文学者の妻は運転しなければならないという時代があった。

武田百合子は昭和四十四年から四十六年の三年間、毎年夏に『黒い雨』を読んでいる。しかも日記に感想は書いていない。読む、としか書かない。
一か所だけ昭和四十六年八月に「涙が出て、それから笑う。」と書いてある。
井伏鱒二の『黒い雨』が読みたくなった。
毎年同じものを同じ時期に、みたいな読書にも憧れる。

武田百合子『富士日記』を読んでしまったので、大岡昇平の『成城だより』を読んでいる。長い間、武田百合子や武田泰淳や武田花子(娘)や大岡昇平らと付き合ってきたような気がして、もう少し離れがたい感じがする。
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