皆さん どもです!(^^)
G.Wの採集行の成果はいかがだったでしょうか・・・
目的のムシに出会えた方は努力が実って本当に良かったですね!
そうでない方は大丈夫です!次に繋げればいいんです。
諦めずに何度でもチャレンジ(ちょっとオーバー)すれば、必ず努力が報われる
日がくる?と僕は信じてます。(根拠はありませんが・・・汗)
採れる日もあれば採れない日もあるから、ムシ採りは面白い!(^_^)
さて!ようやく今年の記事 第1弾が書けました。
気づけば記事のアップも遅れがちでもう5月下旬、梅雨も目前まで迫ってきました。
早いもので、ムシを追っかけてると1年なんてアッという間に過ぎていきます。
去年は虫屋の諸先輩の方々のおかげで本当に素晴らしい1年となりました。
心より感謝です!m(__)m
今年も去年にも増して良い1年にしたいですね!
では 本編をどうぞm(__)m
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今回は家族パスの のんびり1人旅。
2日間 実家に滞在して最終日はまる1日を淡路に充てようという寸法なんでございます!(^^)
実家に滞在中は時間を見つけて、香川、徳島のめぼしい場所で、
材採やすでに材で成虫になっているカミキリなんかを割り出そうと思って
いたが、なんと!滞在中はずっと雨!! そんな殺生なぁ~・・・
ということで、四国での採集はナシ&省略ということでm(__)m
最終日は雨も上がってドピーカン!!
あぁ!滞在中もこうであってほしかった!(T_T)
まぁ最終日は晴れてくらたから良しとしましょう・・・
最終日の淡路探策のことを事前にeichanさんにお伝えしたところ
なんと時間を作ってわざわざ来てくださるという・・・
実は、淡路は材採だけする予定だったが、eichanさんから
、「今の時期ならジャケツイバラの割り出しでシロスジドウボソが採れるよ」とのこと。
ポイントは2年前の四国遠征の折に宿泊させていただいた小屋の回りとのことだが
いまいち場所も度忘れしてしまい、ジャケツイバラもよく分からないので、今回
そのポイントを案内していただけることとなった。
本当に感謝です!m(__)m
実家を早朝5時過ぎに出て、 淡路高速へ・・・
それにしても天気が良い! やはり出撃前はこうでなくっちゃネ!
今日は楽しい探策になりそうだ。
eichanさんが来られるまで、まだかなり時間があるのでパーキングで小1時間ほど仮眠ZZZ
インターを降りて最寄のコンビニで待ち合わせ、しばらくしてeichanさんと無事に合流し、
ポイントの小屋へ・・・
わずか10分ほど走ってポイントへ到着。以外と近いのね!
なんの特徴もない裏道へ入っていくので、こりゃ1人じゃたどり着けなかっただろうなぁ・・・
ホント!eichanさんに来ていただいて良かった!
ポイントを撮影されるeichanさん。
向かって画像の右側にジャケツイバラが群生しており、早速 準備をして探策開始。
この画像に写っているほとんどがジャケツイバラの枯蔓。
Pohto by eichanさん
探す物件たくさんあるので苦労はないが、乾燥したジャケツイバラには硬くなった無数のトゲがあり、
これが指に刺さると相当痛い!(+_+) これにはかなり苦労した・・・。
気を付けてはいたが、実際 何度も刺さってしまった・・・(泣
生きているジャケツイバラはノイバラといまいち区別がつかないが、eichanさんの話では、ノイバラは(バラ科)で
ジャケツイバラは(マメ科)だそうだ。 「大変 勉強になりました!」
それにしても、こんな直射日光がガンガンに当って乾燥しまくった枯蔓で本当に無事に育つのか?
ところが、予想に反して枯蔓を折っていくと、高頻度で幼虫が見つかる。
こちらがシロスジドウボソカミキリの幼虫。
以前、福井でも梅の枝で割り出したのでその形は良く憶えていた。
ちょっとカミキリの幼虫とは思えない姿形・・・。
腹部末端をスパッと切断したような形が面白い!
材を食べる他のフトカミキリ亜科のズングリした幼虫とは違い、細長く、
筒状の体型は細い茎を穿孔するための適応なのだろう・・・。
Photo by eichanさん
こうして見ると、正にテッポウ虫だね・・・
この後、さらに枯蔓を折っていくも、幼虫やアリの巣ばかりでなかなか成虫の姿は拝めない・・・
そしてどれほど枯蔓を折っただろうか・・・
!!・・・
シロスジドウボソカミキリ Pothyne annulata annulata Breuning,1942
やっと成虫の姿を拝むことができた! 自己初採集!
フトカミキリ亜科らしい厚みのあるボディ、白いストライプの入った上翅、
同じドウボソカミキリ族のドウボソよりはるかに大きく、そしてタテジマより一回り小さい・・・。
僕にとってこのちょうど良い?大きさが何ともいえず採集意欲をそそる!
また南方系の種なので、地元 岐阜では得られないのも理由の1つなんですけどね・・・
この個体は約18ミリだった。
この時期に、大きい幼虫から小さな幼虫、そして成虫までといろいろなステージが混在
することから、シロスジドウボソは成虫までに2~3年はかかるものと思われる。
その後もう1頭割り出したが、後が続かず探策終了~・・・
eichanさんは最後まで成虫を割り出せなかったようで、ちょっと申し訳ない
気持ちになった。すんません!m(__)m
さて!次はスピニ(トゲウスバ)の材採をすべく、ここから東に30分ほどビューン!と移動・・・。
ポイントは淡路のカミキリ屋の聖地、S山。
特に、コブとツチイロフトヒゲ採集には有名な場所。
ここでは何度かスピニ材を行ったが、今のところ惨敗・・・(+_+)
「eichanさんはここの灯火でスピニのペアを見事ゲットされました!」
早速、茂みをかき分け、道なき道を入っていく。
ホストはここでは主にソヨゴ。
これがソヨゴの木。
僕にはこの特徴のない?幹には、今でもソヨゴかどうか少し戸惑う時がある・・・(汗
途中、ソヨゴと思われる樹皮下にかなり食痕の入った落ち枝があったので、
クラルア(クビアカモモブトホソカミキリ)狙いで少し確保。
さらに奥へ進んで行くと、ソヨゴの良さげな立ち枯れが見つかった。
手で押し倒してみると折れた根本にスピニと思われるデカい幼虫が!
微妙な位置におり、二人で四苦八苦してなんとか根を掘り起こして幼虫を確保!
これがその時の根本の材。
帰宅後 幼虫を撮影しようとしたら、幼虫のいた部分はすでにおが屑で塞いでしまっていた・・・。
現地で撮っときゃよかった・・・
さらに良い物件を探して奥へ進んでいくと、かなり太いソヨゴの倒木を発見!
長さは約2メートル、直径15センチはありそうだ。
これは期待できるでしょ!
早速、ノコギリで切ってみることに・・・
その断面。
空洞の食痕と木屑の詰まった食痕の2種類が確認できる。
木屑の詰まった食痕はトラカミキリ系の食痕によく似ているが、スピニであると信じて残りの材も
同じ長さに切って確保。
こちらの断面はかなり大きな食痕が入っている。これは期待できそうだ!
eichanさんにも手伝っていただき、30分以上かけてようやく切り終え、そして
材を脇と肩にかついで車まで運んでいくが、これが重くてキツかった!
材を運ぶのを手伝ってくださるeichanさん。
材を運び終えて記念撮影。
ふぅ~、しんどかった!(+_+)
そしてここでタイムアップ!
盛夏にはスピニがワラワラと出てくることを夢みつつ 帰路についた・・・。
西日に染まる明石海峡大橋。 また来るね~!
淡路までわざわざ駈け付けてくださり、シロスジドウボソ、そしてスピニ材も御一緒に探策していただいた
eichanさんに心より感謝!
本当にありがとうございました!m(__)m
今年もeichanさんは、いろいろ素晴らしい採集計画を立てていただいており、今年も充実した1年になりそうだ(^_^)
そして・・・
クビアカモモブトホソカミキリKurarua rhopalophoroides Hayashi,1951
2014・5・25 ソヨゴ落ち枝より羽脱