ロットン虫採り放浪記

日記、放浪記、標本紹介

3/13~15  四国は香川へ里帰り & 淡路で材割りと材採取

2014-05-25 22:41:09 | 放浪記
 
 皆さん どもです!(^^)

 G.Wの採集行の成果はいかがだったでしょうか・・・

 目的のムシに出会えた方は努力が実って本当に良かったですね!

 そうでない方は大丈夫です!次に繋げればいいんです。

 諦めずに何度でもチャレンジ(ちょっとオーバー)すれば、必ず努力が報われる
日がくる?と僕は信じてます。(根拠はありませんが・・・汗)

 採れる日もあれば採れない日もあるから、ムシ採りは面白い!(^_^)


 さて!ようやく今年の記事 第1弾が書けました。

 気づけば記事のアップも遅れがちでもう5月下旬、梅雨も目前まで迫ってきました。

 早いもので、ムシを追っかけてると1年なんてアッという間に過ぎていきます。

 去年は虫屋の諸先輩の方々のおかげで本当に素晴らしい1年となりました。

 心より感謝です!m(__)m

 今年も去年にも増して良い1年にしたいですね!

 
 では 本編をどうぞm(__)m


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 今回は家族パスの のんびり1人旅。

 2日間 実家に滞在して最終日はまる1日を淡路に充てようという寸法なんでございます!(^^)

 実家に滞在中は時間を見つけて、香川、徳島のめぼしい場所で、
材採やすでに材で成虫になっているカミキリなんかを割り出そうと思って
 いたが、なんと!滞在中はずっと雨!! そんな殺生なぁ~・・・

 ということで、四国での採集はナシ&省略ということでm(__)m


 最終日は雨も上がってドピーカン!!

 あぁ!滞在中もこうであってほしかった!(T_T)

 まぁ最終日は晴れてくらたから良しとしましょう・・・

 最終日の淡路探策のことを事前にeichanさんにお伝えしたところ
なんと時間を作ってわざわざ来てくださるという・・・

 実は、淡路は材採だけする予定だったが、eichanさんから
、「今の時期ならジャケツイバラの割り出しでシロスジドウボソが採れるよ」とのこと。

 ポイントは2年前の四国遠征の折に宿泊させていただいた小屋の回りとのことだが
いまいち場所も度忘れしてしまい、ジャケツイバラもよく分からないので、今回
 そのポイントを案内していただけることとなった。

 本当に感謝です!m(__)m


 実家を早朝5時過ぎに出て、 淡路高速へ・・・

 

 それにしても天気が良い! やはり出撃前はこうでなくっちゃネ!

 今日は楽しい探策になりそうだ。

 eichanさんが来られるまで、まだかなり時間があるのでパーキングで小1時間ほど仮眠ZZZ

 インターを降りて最寄のコンビニで待ち合わせ、しばらくしてeichanさんと無事に合流し、
ポイントの小屋へ・・・

 わずか10分ほど走ってポイントへ到着。以外と近いのね!

 なんの特徴もない裏道へ入っていくので、こりゃ1人じゃたどり着けなかっただろうなぁ・・・

 ホント!eichanさんに来ていただいて良かった!

 

 ポイントを撮影されるeichanさん。

 向かって画像の右側にジャケツイバラが群生しており、早速 準備をして探策開始。

 

 この画像に写っているほとんどがジャケツイバラの枯蔓。

 
                    Pohto by eichanさん

 探す物件たくさんあるので苦労はないが、乾燥したジャケツイバラには硬くなった無数のトゲがあり、
これが指に刺さると相当痛い!(+_+) これにはかなり苦労した・・・。

 気を付けてはいたが、実際 何度も刺さってしまった・・・(泣

 生きているジャケツイバラはノイバラといまいち区別がつかないが、eichanさんの話では、ノイバラは(バラ科)で
ジャケツイバラは(マメ科)だそうだ。 「大変 勉強になりました!」

 それにしても、こんな直射日光がガンガンに当って乾燥しまくった枯蔓で本当に無事に育つのか?

ところが、予想に反して枯蔓を折っていくと、高頻度で幼虫が見つかる。

 

 こちらがシロスジドウボソカミキリの幼虫。

 以前、福井でも梅の枝で割り出したのでその形は良く憶えていた。

 ちょっとカミキリの幼虫とは思えない姿形・・・。

 腹部末端をスパッと切断したような形が面白い!

材を食べる他のフトカミキリ亜科のズングリした幼虫とは違い、細長く、
筒状の体型は細い茎を穿孔するための適応なのだろう・・・。

 
                   Photo by eichanさん

 こうして見ると、正にテッポウ虫だね・・・

 この後、さらに枯蔓を折っていくも、幼虫やアリの巣ばかりでなかなか成虫の姿は拝めない・・・

 そしてどれほど枯蔓を折っただろうか・・・

 

 !!・・・

 
     シロスジドウボソカミキリ Pothyne annulata annulata Breuning,1942

 やっと成虫の姿を拝むことができた! 自己初採集!

 フトカミキリ亜科らしい厚みのあるボディ、白いストライプの入った上翅、
同じドウボソカミキリ族のドウボソよりはるかに大きく、そしてタテジマより一回り小さい・・・。

 僕にとってこのちょうど良い?大きさが何ともいえず採集意欲をそそる!

 また南方系の種なので、地元 岐阜では得られないのも理由の1つなんですけどね・・・

 この個体は約18ミリだった。

 この時期に、大きい幼虫から小さな幼虫、そして成虫までといろいろなステージが混在
することから、シロスジドウボソは成虫までに2~3年はかかるものと思われる。

 その後もう1頭割り出したが、後が続かず探策終了~・・・

 eichanさんは最後まで成虫を割り出せなかったようで、ちょっと申し訳ない
気持ちになった。すんません!m(__)m


 さて!次はスピニ(トゲウスバ)の材採をすべく、ここから東に30分ほどビューン!と移動・・・。

ポイントは淡路のカミキリ屋の聖地、S山。

 特に、コブとツチイロフトヒゲ採集には有名な場所。

 ここでは何度かスピニ材を行ったが、今のところ惨敗・・・(+_+)

「eichanさんはここの灯火でスピニのペアを見事ゲットされました!」

 早速、茂みをかき分け、道なき道を入っていく。

 ホストはここでは主にソヨゴ。

 

 これがソヨゴの木。

 僕にはこの特徴のない?幹には、今でもソヨゴかどうか少し戸惑う時がある・・・(汗

 途中、ソヨゴと思われる樹皮下にかなり食痕の入った落ち枝があったので、
クラルア(クビアカモモブトホソカミキリ)狙いで少し確保。

 さらに奥へ進んで行くと、ソヨゴの良さげな立ち枯れが見つかった。

 手で押し倒してみると折れた根本にスピニと思われるデカい幼虫が!

 微妙な位置におり、二人で四苦八苦してなんとか根を掘り起こして幼虫を確保!

 

 これがその時の根本の材。

 帰宅後 幼虫を撮影しようとしたら、幼虫のいた部分はすでにおが屑で塞いでしまっていた・・・。

 現地で撮っときゃよかった・・・

 さらに良い物件を探して奥へ進んでいくと、かなり太いソヨゴの倒木を発見!

 長さは約2メートル、直径15センチはありそうだ。

 これは期待できるでしょ!

 

 早速、ノコギリで切ってみることに・・・

 

 その断面。

 空洞の食痕と木屑の詰まった食痕の2種類が確認できる。

 木屑の詰まった食痕はトラカミキリ系の食痕によく似ているが、スピニであると信じて残りの材も
同じ長さに切って確保。

 

 こちらの断面はかなり大きな食痕が入っている。これは期待できそうだ!

 

 eichanさんにも手伝っていただき、30分以上かけてようやく切り終え、そして
材を脇と肩にかついで車まで運んでいくが、これが重くてキツかった!

 

 材を運ぶのを手伝ってくださるeichanさん。

 

 材を運び終えて記念撮影。

 ふぅ~、しんどかった!(+_+)

 そしてここでタイムアップ!

 盛夏にはスピニがワラワラと出てくることを夢みつつ 帰路についた・・・。

 

  西日に染まる明石海峡大橋。 また来るね~!



 淡路までわざわざ駈け付けてくださり、シロスジドウボソ、そしてスピニ材も御一緒に探策していただいた
eichanさんに心より感謝! 

 本当にありがとうございました!m(__)m

 
 今年もeichanさんは、いろいろ素晴らしい採集計画を立てていただいており、今年も充実した1年になりそうだ(^_^)



 
そして・・・

  
      クビアカモモブトホソカミキリKurarua rhopalophoroides Hayashi,1951

               2014・5・25 ソヨゴ落ち枝より羽脱




 





 



 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



 

 

 

 

 

 


 

2013 ・ 11 ・ 24 アカネキスジトラ  リベンジ IN 京都

2014-05-02 22:26:38 | 放浪記

 さぁ!シーズンオンですね!(^^)


 このGWに遠征を計画されている方も多いと思いますが、
前半は雨が多いようですが、後半からはしばらく晴れ続きで
 長野のツジウスなどの有名産地では、絶好の花掬い日和で、多くのムシ屋
さんでにぎわうことでしょう(^_^)

 僕も一足先にこの有名産地に行ってきました。

 そして材採もかなり出撃しております。

 その成果はまた順次アップしていきますね。

 
 さて、去年最後の記事がようやく書けました・・・(汗

 ここのところなかなか記事が書けず、記事の更新にずいぶん間が空いていますが、
少しずつでも必ず更新していきますので、どうぞ皆様、ちょくちょく覗いてやってくださいませm(__)m


 え~・・・では本編をどうぞ

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 今年はこの山に何度通っただろうか・・・

 4月、5月と最低でも二度は行ってるなぁ・・・

 材もそれなりに取ってはいるが、この山らしいムシ(アカネキスジ、ムネアカメダカなど)は1つも
出なかった・・・(涙

 相性が悪いのか、それとも探し方が悪いのか・・・

 コブも終わって、時期もそろそろ冬に移り変わり、材中で羽化しそのまま越冬する
アカネキスジトラを割り出すのは雪が降り積もる前のいましかない!

 予定では来年(2014)に行くことにしていたが、雪が積もる前の今なら十分リベンジできそうなので
今年の締めくくりとしてY山へ行くことにしました。

 今回は事前のやり取りで、今年4月、5月にY山でそれぞれ御一緒したカミキリ屋の大先輩eichanさん、
そして愛知は名古屋の凄腕ムシ屋のM.Kさん、そして僕と3人がY山に集うこととなりました。


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 現地集合時間は翌日の9時、ドナルドダックの目覚まし時計を早朝5時にセット!

 明日はアカネキスジに出会えることを夢みつつ就寝・・・ZZZ

 途中、ふと目が覚め、時計を見ると、深夜の3時過ぎ・・・

 まだ2時間ほど寝られるな、ではおやすみ・・・ZZZ

 寝ていると娘が「今日 ムシ採り行くんじゃないのぉ~?」

 と呼ぶ声が・・・

 眠い目をこすって時計を見てみると、深夜の3時過ぎ・・・

 まだこんな時間じゃん、もうちょっと寝よ・・・

 って・・・んん!? たしかさっきも3時過ぎだったような・・・

 あれ???

 慌てて娘に時間を確認すると・・・なんと7時を回っているじゃあーりませんか!! ギャー!

 

 ドナルドよ、なにもこんな大事な時に電池切れにならんでも・・・(涙

 当然、電池交換しなかった僕が悪いのですが・・・

 ヤバい ヤバい!! 急がないと!

 慌てて準備をし、eichanさんたちに遅れると一報を入れ 車を京都に走らせた!

 片道約3時間半・・・あぁ~最悪!

 そして現地近くに着いたのは10時半を回っていた・・・

 急いで登山道を登っていくと、上の方から大きな笑い声が・・・

 あの声はM.Tさん!

 そしてようやくお二人と無事に合流・・・。

 お二人に深々とお詫びをしたが、お二人とも大幅に遅刻した僕に嫌な顔一つせず、
そればかりか、材中のアカネキスジを1つ採っといてくださった。

 ありがとうございます!m(__)m

 

 中心の孔にアカネキスジの顔がチラチラ見え隠れしている。

 僕が到着する前にお二人は数頭をすでに割り出していた。

 

 さて!ここからは自力採集しなきゃ!

 斜面に生えているエゾエノキを確認し、その下に落ちているエゾエノキの落ち枝を割っていくという基本これのくり返し。



 落ち枝を確認されるeichanさん(手前)とM・Tさん。

 

 eichanさんが割り出したアカネキスジトラカミキリ。

落ち枝を割っているとこの時期でも高確率で幼虫が出てくることから、どうやらアカネキスジ
は成虫までに2年を有するようだ。

 それと、eichanさんたちが成虫を割り出した落ち枝はほぼ樹皮が付いていないことから
やや古い材が良いのかもしれない。

 樹皮の付いた落ち枝は幼虫ばかりだった。

 この後、お二人はポツポツ アカネキスジを割り出していくが、僕はまったく当たりなし!(*_*)

もはやゆうちょ?に写真を撮る余裕もなくなってしまった!

 焦って、材を割れど探せど見つけられず、大幅に遅刻して探策時間を削ってしまったのも
祟ってタイムアップ!

 あぁ~この山の神は我をお見捨てになったのか~!・・・撃沈(T_T)(T_T)(T_T)

 最後の悪あがきで幼虫の入った材を少し確保して下山することに・・・

 下山途中、僕が「お二人ばかり採ってズルいよ~」とダダをこねていたら
M.Tさんが「しょうがないなぁ~」って感じでアカネキスジを1頭 分けてくれました・・・

 結局、自力採集できず、結果的に2頭もアカネキスジを頂いてしまった・・・

 本当に心優しいお二人に感謝!m(__)m


 この後、とあるカミキリの材の状況などを見て回り、それぞれ帰路についた・・・。

 「このカミキリは調査中のため、現段階では名前を伏せさせていただきます、ご了承くださいませm(__)m」


 
    アカネキスジトラカミキリCyrtoclytus monticallisus Komiya,1980

 頂いたアカネキスジトラカミキリ。

 自力採集ではないので、あまり偉そうなことは言えないが、
う~ん、やはりトラカミキリの仲間は良い!

 キスジトラカミキリとアカネトラカミキリを足して2で割ったような独特な雰囲気のあるトラカミキリだ。

 しかも分布がほぼ中国地方限定となれば、そりゃ採集心をくすぐりますわな!



 eichanさん、M.Tさん、今回は大幅に遅刻をしてしまい本当に申し訳ありませんでした!m(__)m

 これに懲りず、また御一緒してください。

 本当にお疲れ様でした! そしてアカネキスジを2頭も頂いてありがとうございました!


 来年はリベンジのリベンジ?するぞ!!



 次はようやく今年の記事をアップします。

 材採などそれなりに出撃しているので、材からの羽脱状況など順次アップしていきますね!


                     

                       皆様 良いG.Wを!(^O^)