桜(さくら)を詠んだ歌
万葉の時代も、桜(さくら)と呼ばれています。
万葉集/巻7-1212 作者/不明
足代(あて)過ぎて 糸鹿(いとが)の山の 桜花(さくらばな)
散らずもあらなむ 帰り来(く)るまで
【意味】足代を過ぎてさしかかる 糸鹿の山の桜花
そのまま咲いていてほしい ふたたび帰って来るまでは
※「足代」和歌山県有田市と有田郡の地かという。
※「糸鹿の山」和歌山県有田市糸我町の南の山。
※「あらなむ」〈なむ〉願望。あってほしい。
※写真は、福岡で私の写した「山桜」
万葉集には、植物を詠んだ歌が約千五百首もあるんだそうです。
万葉に読まれた植物と歌を少しですが、紹介したいと思っています。