鑿壁偸光 漢字検定一級抔

since 2006.6.11(漢検1級受験日) by 白魚一寸

何とかなったが・・

2007年06月10日 | 19-1(第43回)

今回も、知人に問題を教えて貰って解いてみました。一応の答え合わせは次のとおりです。書き取りが駄目でした。赤字は8割を切ったところ。青字は9割を切ったところです。

(一) 音読み     17点/20点
(一)訓読み      9点/10点
(二) 書き取り    20点/30点
(三) 国字       10点/10点
(四)語選択       8点/10点
(五)四字熟語    18点/20点
(五)同 意味     10点/10点
(六)熟字訓        9点/10点
(七)熟語と訓読み    9点/10点
(八)対義語・類義語 16点/20点
(九)故事諺      16点/20点
(十)文章読み      9点/10点
(十)文章書き     18点/20点
合計169点です。

一応合格点ですが、今回窃かに18-3の175点を超えることを自己目標にしていましたが、叶いませんでした。守成は難しですね。



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10 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんばんは! (しのぶん)
2007-06-10 21:25:35
やはり、さすが合格点は余裕ですね。

ちょっとしたミスが命取りになるようなギリギリの状態ではなく、このくらいのレベルにならないといけないなと思いました。

まだまだ勉強が必要ですね。精進します。
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10月はすぐにやってくる (白魚一寸)
2007-06-10 21:44:39
>このくらいのレベル

紛れ当たりもありますから、冷や汗ものです。mixiでは、9割取ったという報告もされています。

>まだまだ勉強が必要ですね。

今回の問題を見ていると、オタクの試験というよりは、このくらいの日本語は漢字で読み書きできないといけないという感じがしました。私も、引き続き学習します。
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複雑な心境です。 (芥塵)
2007-06-11 09:39:14
 ご無沙汰しております。芥塵です。

 先だっては,アドバイスの方,有難うございました。

 おかげで,適度な緊張感をもって本番を迎えることが出来ました。

 昨日の漢字検定(1級)の結果は,以下の通りです。


 〔1〕読み       28/30点(19/20, 9/10)
 〔2〕書き取り     28/30点
 〔3〕国 字      10/10点
 〔4〕語選択       6/10点
 〔5〕四字熟語     28/30点(18/20,10/10)
 〔6〕熟字訓・当て字   9/10点
 〔7〕熟語・訓読み   10/10点
 〔8〕対義語・類義語  18/20点
 〔9〕故事・諺     18/20点
 〔10〕文章題      18/30点( 8/20,10/10)

  合計 173/200点


 「ポカ」も少なく,何とか合格ラインを超えることが出来ました。

 ただ,〔10〕(書き取り)の結果はお粗末過ぎますね…。私自身の国語力不足が原因であることは言うまでもありませんが,最後の問題ということもあって,気が緩んだのかも知れません。

 目標は達成出来ましたが,内容的には不満なので,少し落ち着いたら再び挑戦したいと思います。

 管理人さんも,ご自愛下さい。

 では,失礼致します。

 

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亀の歩みで続けます (白魚一寸)
2007-06-11 19:06:39
>合計 173/200点

立派な成績での合格おめでとうございます。〔4〕と〔10〕の書き取り以外は、満遍なく9割以上というのは安定した力をお持ちなのだなあと思います。ノートが効果を発揮されたのでしょうね。私もそういう帳面を作ってみたいと思っているのですが、全然進みません。

なお、以前から8割目標とか書いてきましたが、ど忘れは不可避ですし、芥塵様の成績を見て、9割目標にしようかなと思って記事を若干変えてみました。

>ただ,〔10〕(書き取り)の結果はお粗末過ぎますね…。私自身の国語力不足が原因であることは言うまでもありませんが,最後の問題ということもあって,気が緩んだのかも知れません。
>目標は達成出来ましたが,内容的には不満

私は自宅で適当にやっただけですが、本試験は疲れますでしょう。それにしても読み問題全問正解というのは凄い。「麕至」は、どこかの問題集に出ていたのかなあ。

〔10〕は、私は紛れ当たりもありましたし、興味をもって読める文章でしたが、一般的にはとっつきにくいかもわかりませんね。私は、〔10〕のような文章がすらすら読めるように、1級の学習を継続しているところがあるのですが、1級の受験目的はそれぞれさまざまでしょうから、あまり興味のない文章であれば等閑視されればいいと思います。

>管理人さんも,ご自愛下さい。

ありがとうございます。あまり進歩のないブログですが、今回の問題を分析したり、学習方法を考えたりしながら、たらたらと続けていきますので、お気づきの点がございましたら、またご指摘くださいませ。

>少し落ち着いたら再び挑戦したいと思います。

ご休養の後、またお続け下さいませ。漢検1級に限られないと思いますが、漢字学習は、きりがなく、愉しいものだと思います。
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ノートについて。 (芥塵)
2007-06-12 10:10:25
 おはようございます。芥塵です。

 コメントの方,ありがとうございました。


 >私もそういう帳面を作ってみたい


 私がノートを作り始めたのは,〔1〕の読み取り問題に対する恐怖心からです。
 当初は,読み取り専用のノートにするつもりでしたが,次第に欲が出てきて,書き取り・故事成語なども加えたため,総合的なものになりました。
 私は,ノートの中央に折り目をつけ(線を引くのが面倒臭かったため),左に例文を,右には解答を書くようにしていました。


 (ex.)1.齲が痛くて仕方がない。 → むしば
 

 問題集に出ている語句は,必ず『漢検辞典』で確認し,その周辺にも目を通して,興味深い語(麕もその1つでした)があれば,ノートに記入するようにしていました。
 また,何通りも書き方があったり(脛・臑etc.),形が似ているもの(耄・耆etc.)は,ひとまとめにして押さえていきました。

 例文については,初めは問題集のものを利用していましたが,「どうせやるなら楽しくやろう」と思い,好きな歴史上の人物などが登場するオリジナルの文章を作るようにしました。
 しかし,適当なものがない場合は,『大漢和辞典』や『漢字源』(電子辞書)に掲載されている文章を使いました。


 (ex.)2.常遇春(※)は,カンセイをあげながら敵陣に飛び込んでいった。 → 喊声


  (※)明王朝の建国に貢献した武将。弓の達人。


 毎日のノルマは,いつも少なめに設定するのですが,この方法だと,倍以上の労力がかかります。
 しかし,ノートにまとめる作業を通して,初めはバラバラだった知識が徐々に体系化されていったように思います。

 以上が,私のとった学習方法です(偉そうですみません)。

 参考にしていただければ幸甚です。

 では,失礼致します。

 
 
 
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麕のあるノート頌 (白魚一寸)
2007-06-13 22:32:33
>当初は,読み取り専用のノートにするつもりでしたが,次第に欲が出てきて,書き取り・故事成語なども加えたため,総合的なものになりました。
>私は,ノートの中央に折り目をつけ(線を引くのが面倒臭かったため),左に例文を,右には解答を書くようにしていました。

自作問題集ですね。6冊ということでしたから、1冊60頁、1頁15問としても、60×6×15=5400問ですか! 漢検過去問の総和は、重複を除くと3000問弱と思われますので、過去問全部を凌駕する問題集を作成されたということですね。

>(ex.)1.齲が痛くて仕方がない。 → むしば

漢字の音を単漢字で憶えることは困難で、必ず熟語で憶えていますが、同じことは、訓でも言えそうですね。訓読みの場合、漢字(+送り仮名)だけで憶えようとしていましたが、こういう文例で憶えた方が憶えやすい気がします。以前、故事諺では、記事にしたことがあるのですが、故事諺に限りませんね。今後は、「辞典」の用例にも注意するように致します。

>必ず『漢検辞典』で確認し,その周辺にも目を通して

電子辞書では出来ない、辞典を引く面白さですね。

>興味深い語(麕もその1つでした)があれば,ノートに記入するようにしていました。
>適当なものがない場合は,『大漢和辞典』や『漢字源』(電子辞書)に掲載されている文章を使いました。

麕は、訓読みは、「のろ」の見出し語がありますが、音読みは、見出し語も、熟語も載っていませんので、無視していました。私の持っている『漢字源』(電子辞書)にも熟語は載っていませんので、「大漢和」で、

仁を懐いて憬集し、地を抱きて麕至す

という文例を拾われたのでしょうか。

私は、何故、麕をキンとよむのかわからなかったのですが、よく見たら、麕の音符は困ではなく、囷なのですね。勘違いしていました、これなら菌と同じ音符ですから、キンと読めますね。

>また,何通りも書き方があったり(脛・臑etc.),形が似ているもの(耄・耆etc.)は,ひとまとめにして押さえていきました。

漢字はグループで憶えた方が憶え易いですよね。特に耄・耆・(耋)のように、同じ部首の字が少ないものは、全部一緒に憶えるのがいいですね。同訓異字以外でも色々グループ化できないかなあと思っています。

>「どうせやるなら楽しくやろう」と思い,好きな歴史上の人物などが登場するオリジナルの文章を作るようにしました。

これは愉しそうですねえ。私も、好きな芭蕉の文章とかでやってみようかな。

>(ex.)2.常遇春(※)は,カンセイをあげながら敵陣に飛び込んでいった。 → 喊声
>(※)明王朝の建国に貢献した武将。弓の達人。

常遇春って初めて知りました。大学受験で世界史を取らなかったこともあって、未だに、世界史は苦手です。今、「易経」を読んでいますので、中国古代には割と親炙しているのですが、明あたりはさっぱりです。何かお勧め本ありましたらお教えくださいませ。

>しかし,ノートにまとめる作業を通して,初めはバラバラだった知識が徐々に体系化されていったように思います。

私もノートを作っているときそういう感じがしましたが、最近うっちゃっていますので、バラバラになって、どこかへ飛んでいってしまいました。

とても参考になりました。ありがとうございました。
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自己紹介。参考書籍。 (芥塵)
2007-06-14 13:17:17
 こんにちは。芥塵です。

 コメントの方,ありがとうございました。

 遅ればせながら,簡単な自己紹介をさせて頂きます。

 年齢:30歳
 身分:東京都内の大学院(博士後期課程)に在学
 専攻:東洋史学(中国古代史)
    卒業論文は戦国時代を,修士論文は漢代を扱いました。


 >何かお勧めの本ありましたらお教えくださいませ。

 私自身,それほど書籍を読んでいないのですが…。
 スタンダードな中国史概説としては,

 ①『中国文明の歴史』(12冊)中公文庫,2000-2001年。
 ②『中国の歴史』(10冊)講談社,1974-75年。
 ③宮崎市定『中国史』(2冊)岩波書店,1977年。

 が頭に浮かびます。①は,1966年~67年にかけて人物往来社が出版した『東洋の歴史』を復刊したものです。京大系の学者の手になるもので,分かりやすいと思います。②は,出版された年代は古いですが,いまだに強い影響力をもっており,何冊かは講談社学芸文庫として復刊されています。最近,新版が出版されたようですが,そちらの方は目を通していないのでコメント出来ません。③は,個人の手になる概説として著名なもので,私は学部生の時に通読しました。なお,宮崎氏の書籍は,全集(岩波書店刊)としてまとめられています。

 中国史関係の事柄を調べる際には,以下の書籍が便利です。

 ①『アジア歴史事典』(10冊,平凡社)1959-62年,1984年復刊。
 ②『新編 東洋史辞典』(東京創元社)1980年。
 ③近藤春雄『中国学芸大事典』(大修館書店)1978年。

 ②と③は現在でも入手可能ですが,①は今,品切れのようです。

 参考になりましたでしょうか。
 上記の書籍には,関連文献が挙げられていますので,それらも参照されることをお勧めします。

 では,失礼致します。
 
 

 

 
 

 
 
 
 
       
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漢検よりも面白そう (白魚一寸)
2007-06-17 18:00:03
>簡単な自己紹介

東洋史がご専門なのですね。露知らず、気楽に質問をしてしまいました。2ちゃんねるの古文漢文漢字板の雰囲気ですと、東洋史関係の方は、漢検を毛嫌いされているのかと誤解しておりました。

>スタンダードな中国史概説としては,
①『中国文明の歴史』(12冊)中公文庫,2000-2001年。
②『中国の歴史』(10冊)講談社,1974-75年。
③宮崎市定『中国史』(2冊)岩波書店,1977年。

貴殿のコメントをプリントアウトして、大きめの新刊書店に行きましたが、どれもありませんでした。

>②は,出版された年代は古いですが,いまだに強い影響力をもっており,何冊かは講談社学芸文庫として復刊されています。

明の時代ですと、「モンゴルと大明帝国」ですね。http://www.amazon.co.jp/%E3%83%A2%E3%83%B3%E3%82%B4%E3%83%AB%E3%81%A8%E5%A4%A7%E6%98%8E%E5%B8%9D%E5%9B%BD-%E6%84%9B%E5%AE%95-%E6%9D%BE%E7%94%B7/dp/406159317X/ref=sr_1_1/503-8621247-7871149?ie=UTF8&s=books&qid=1182065792&sr=1-1
「講談社学術文庫」は高いから古本かなあ。

>最近,新版が出版されたようです

これは新刊書店にありました。でも、新版になって、筆者が若くなると、却って質が落ちることがありますよね。東洋史は門外漢ですからよくわかりませんが。

>③は,個人の手になる概説として著名なもので,私は学部生の時に通読しました。なお,宮崎氏の書籍は,全集(岩波書店刊)としてまとめられています。

宮崎市定は好きです。「アジア史概説」(中公文庫)を読んだことがあります。スケールの大きい通史でしたが、アジア全般のため、中国史は簡略だったような記憶です。「中国史」は岩波全書ですね。これは読みたいなあ。何時のことになるかわかりませんが、古本で探してみます。

>中国史関係の事柄を調べる際には,以下の書籍が便利です。
>①『アジア歴史事典』(10冊,平凡社)1959-62年,1984年復刊。
>②『新編 東洋史辞典』(東京創元社)1980年。
>③近藤春雄『中国学芸大事典』(大修館書店)1978年。
>②と③は現在でも入手可能ですが,①は今,品切れのようです。

②は、新刊書店にありました。でも、とりあえずは、概説書で十分です。そういえば、我が家に「日本と世界の歴史」(学研版 昭和45年頃の発行)がありましたので、14世紀のところを見てみましたが、常遇春は出てませんでした。この本、世界史と日本史が1冊になっていて、便利なのですが、筆者がばらばらですので、玉石混淆のような気がしています。

私のような門外漢に、本格的な本を丁寧にご紹介戴き誠にありがとうございました。
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「中国の歴史」入手しました。 (白魚一寸)
2007-06-23 09:44:01
>②『中国の歴史』(10冊)講談社,1974-75年。

先日、仕事の帰りにとある古本屋に寄ったら、店先の廉価本の平台に10冊積んでありました。専門家の方がお勧めになる本ですから、難しいかなあと思っておりましたが。ぱらぱらと見たところ、平易な文章でしたので、思わず、買ってしまいました。10冊3000円。宅急便で送って貰いました。

今読んでいる本を読了したら、第一巻から、通勤途上で読もうと思っています。芥塵様、誠にありがとうございました。
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値交渉は苦手 (白魚一寸)
2008-01-13 19:23:28
芥塵様 追伸です。

>③宮崎市定『中国史』(2冊)岩波書店,1977年。
>③は,個人の手になる概説として著名なもので,私は学部生の時に通読しました。

本日、入手しました。カウンターに置いてあって、まだ、値段がついていませんでした。古本屋の親爺は、「これは読まなければいけない本だ。でも、高いよ。2冊で4000円」というので、500円引いてくれたら買うと言って手を打ちました。ネットで調べたら、2冊3000円というのもありました。

今読んでいる本を読み終えたら読んでみようと思います。
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