18-1の故事・諺について、問題に出た熟語等は、全て見出し語ですが、故事・諺について、「辞典」に全く同じものが載っているのは、4問に過ぎません。
尤も、「・・積不善の家には必ず余殃あり」(下線部が書き取り問題、以下この記事で同じ)という問題については、「辞典」の見出し語に「積悪の家には必ず余殃あり」がありますから、載っていると言っていいでしょう。また、「豺狼路に当たる」は、「四字熟語」の豺狼当路の補説に載っています。
次の4つが「辞典」にも「四字熟語」にもないものです。
1, 倹約と吝嗇は水仙と葱。
2, 心正しければ即ち眸子瞭らかなり。
4,機嫌気褄を取る。
6,呱々の声をあげる。
この内、2,4は既に述べたとおり、何となく意味は解りますし、6は故事・諺という程のものでもありません。1の諺は、意味は解りませんでしたが、倹約と来れば吝嗇しかないでしょう。だから、18-1に限っては、正解に達するために他の辞典で調べる必要は無さそうです。
ただ、私の経験では、故事・諺の意味を知り、へえっと思うことで、漢字も憶えることが出来るということがありました。例えば、15-1で出た
薊の花も一盛り
の薊が書けませんでしたが、諺の意味を知ったら書けるようになりました。記憶定着に資する故事・諺は、帳面に書いていこうと思います。
それと、故事・諺の意味を知ると豊かな気持ちになれますから、私は、「成語林」を使ってなるべく調べるようにしました。「成語林」(項目数16500)には、上記2以外はいずれも載っています。なお、最近は、ネットの諺辞典や慣用句辞典も充実してきています。
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