鑿壁偸光 漢字検定一級抔

since 2006.6.11(漢検1級受験日) by 白魚一寸

中国の国名・地名等は故事諺・四字熟語に使用されているものだけ学習する

2006年08月05日 | 憶えるべきことを少なくする

(21.4.9 20-3までチェックして修正) 

 14-3から、外国の国名・地名の当て字は出題されなくなりましたので、「見出し語」にあっても無視をしています。では、当て字ではありませんが、漢字の本家本元、中国の国名・地名等は、出題されているでしょうか?

 14-2以前は少し出題されていたようですが、問題傾向が変わった14-3から20-3までの出題例は、故事・諺と四字熟語の書き取りで、

かしょ(華胥の国に遊ぶ 15-1 16-3
いんかん(殷鑑遠からず 14-3
とくろう(得隴)望蜀 18-2

の3例だけだと思います。従って、故事・諺、四字熟語に使われている中国の国名・地名以外は出ないのではないかと思います。「征服」122頁5の邯鄲の夢は、故事・諺ですから、今後も出る可能性があるでしょう。尤も、邯鄲は、中国の地名ではありますが、有名な能の演目ですから、日本文化そのものでしょう。

外国の国名・地名を出題しないにも拘わらず、中国の国名・地名だけ出題することは、国際的なバランスを欠きますので、あり得ないような気がします。漢字は、中国文化そのものですから、中国だけを特別扱いにしても一向に差し支えないと思いますが、文部科学省の後援を受けていた団体は、こういうことも配慮するのではないでしょうか。

また、何年間かの過去問をやってみての感想ですが、漢検は、ある特定の専門分野の者があまりに有利にならないような出題をしているような気がします。1級の出典には、中国の古典が多く使われますから、中文・東洋史専攻の方が有利なのは否めないところです。ただ、中国の国名である趙、民族名の韃靼、人名の妲己などが出題されると、益々、中文・東洋史系が有利になりますから、こういうのは出ないと考えています。

1級漢字を書きながら、見出し語の有無をチェックしていますが、上記のような中国関係の固有名詞は、見出し語があっても無視をして、単なる熟語が載っているのと同じ扱いにしようと思います。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿