やれこら やれこら 昨日も今日も

自分だけはと力んでみても,膝はガクガク,息ハアハア。会話は「アレ,ソレ」そして「やれこら」。鍛えるべきは皮肉とジョーク。

初なり   やれこら やれこら

2014-11-06 07:31:53 | 今日のやれこら
「あっ,“なにか”がかじっている」

かじられたのは富有柿です。
桃,栗3年,柿8年と言います。
“なにか”にかじられたのは,柿の若木が初めてつけた実です。
若木が,8年目かどうかは定かではありません,気が付いたら生えていた木です。
その若木に気が付いたのはもう5年以上前です。
若木のそばには,幹に苔の生えた富有柿の“老木”があります。
「柿はポキッと枝が折れるけぇなー,気ぃつけなへえよ」
木に登って実を取る小学生の私に,祖母はよくそう言っていました。
“老木”は少なくとも樹齢70年は過ぎているはずです。

毎年“老木”の実が食べ頃になると,この辺りが縄張りのカラスが“食事”に来ます。
カラスは行儀が悪いんです。
一つ丸ごと食べればいいものを「あっちを突っつき,こっちを突っつき」
カラスが口にしたものは収穫できません,葉の落ちた枝にあちこち残ります。
若木は,その結果として生えたはずです。
“老木”の子供に間違いありません。

若木の成長は早いんです,一年でずいぶんおおきくなります。
「今年は,実が生るかな,食べられるかなぁー」
一昨年あたりから楽しみにしていました。
その若木にとうとう今年,実が生ったのです。
夏前には,かなりの数の実が付いていましたが,食べ頃まで大きくなったのは5個です。

“なにか”が何か推理します。
“かじり痕から診て,カラスではなさそうだ”
カラスはくちばしで穴をあけます。
地上からの敵も警戒するようです,地面に近い所の実はめったに狙いません。
それでは,最近出没情報のある“ハクビシン”か?
それとも,近くの空き家に住み着いたタヌキ?

ここ数年“老木”は元気が無く,“若木”に期待をかけていました。
“若木”は“老木”の遺伝子を受け継いで,きっとおいしい実のはずです。
初生りの実はあと4個ですが,収穫にはもう少し早そうです。
“ハクビシンもタヌキもなんとか,もう少し我慢して”
                  やれこら やれこら