視人庵BLOG

古希(70歳)を迎えました。"星望雨読"を目指しています。
TwitterID @seibou_udoku

天文&IRAF研究会

2010-03-21 15:39:32 | 天文関係

昨日、県立ぐんま天文台天文学校の受講生有志が集まって天文解析ソフトIRAFの自主勉強会「IRAF周辺の練習と研究」を行いました。
IRAFはプロの天文研究者にとっては一般的な天体画像解析ソフトなのですが、アマチュアにとってはUNIX(LINUX)上で動くソフトであるため、まずUNIX(LINUX)の知識がないと操作できず敷居の高いソフトです。

天文学校、昨年度は受講する前提として事前に自分のノートパソコンにWINDOWS上でLINUXが走るエミュレーターCYGWINを設定し、その上にIRAFをセットアップしてくることが条件でした。
小生も含め受講者全員が年末正月休みに大変苦労してなんとかセットアップを終了して講義初日を迎えた記憶があります。
(どれだけML上にメールが飛び交ったことか!)
しかしながら講義担当の先生方にはUNIX(LINUX)操作の授業をしていただく状況が多々あったと思います。

今年度も星形成率を求めるためIRAFとSextractorというソフトを使わなければなりませんでした。
そして今回も講師の先生方にはLINUX,IRAF,Sextractorの使い方から手取り足取り教えていただく状況となりました。

本来の天文学校の目的、観測した星雲領域の星形成率を測るところまでには、天文学校参加者のなかでUNIXに慣れているプロのコンピュータ技術者の方を除いて、到達できない(理解できない)状況になっていたようです。
特に小生は途中パソコントラブルでCYGWINを最初からインストールし直すのにてこずってしまい、まったく講義&実習のスピードについていくことができませんでした(悲)。

天文学校は専門の天文研究者にUNIXを教えてもらうことでなく、天体画像解析手法の指導や解析データの検討法の指導を受けるのが本来の姿でしょう。

 今回、プロのコンピュータ技術者である受講生H氏が音頭をとって、UNIXの基礎や多量の画像データ処理に便利なEXCELのマクロ(VBA)の使用法を勉強会で指導していただきました。
小生にとってはUNIXコマンドやシェルスクリプトそしてVBAについて学ぶことが出来、大変実り多い勉強会となりました。

今回の自主勉強会は天文アマチュアがプロの天文研究者から指導を受ける場合のひとつの事例になるのでは?と思います。
今回はプロの天文研究者から直接指導を受けるわけではなかったのですが、指導を受ける前提のUNIXなどの知識を、それを指導できる受講生の方からご指導いただいて受講生の知識の平準化を図って次の天文学校にむけて備える機会になったと思います。

ぐんま天文台天文学校は来年度の開催が危ぶまれていますが、これをきっかけとして、ぐんま天文台主催の天文学校という形態だけでなく、いままでの受講者がより主体的になって、このような勉強会にぐんま天文台の研究者の方がどのように関わっていただけるのか?を考え実践していければと思います。
このような活動もぐんま天文台の今後の発展に繋がるのではと思います。
 
写真上:今回の勉強会の企画準備から講師をしていただいたH氏が作成してくれたポスター
写真下:シェルスクリプトの説明をうけています。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 3月20日(土)のつぶやき | トップ | 3月21日(日)のつぶやき »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

天文関係」カテゴリの最新記事