6月23日、国立天文台の4D2U見学の後、
定例観望会に参加していた頃、
JICAから
サモアにいっている友人から下記のような投稿が小生の属している車クラブの掲示板にありました。
南洋の月 投稿者:XXXX@南の島サモア 投稿日:2007年 6月23日(土)20時57分1秒 返信・引用
♪私のラバさぁ~ん酋長のむすめ~ 色は黒いが南洋じゃ美人♪
ところ変われば品変わる
本日部屋の窓から月を見て、何か見慣れない形だと思いました。
月の欠け方が違うような気がします。今まであまり気にも留めませんでしたが、日本で見慣れたものと確かに違う。
月の上半分が欠けています。
こんなのって日本でもアリ?
現在6月23日、間もなく午前1時。気温27度、湿度65%で快適な夜です。
小生が三鷹の国立天文台で見た月は東側が欠けた直立した月でした。
緯度が変わると月の見え方が変わるという話面白いです。
ちょっと理由を考えてみました。そして車クラブの掲示板に投稿したコメントがこれです。あっているかな?
たぶんこういうことでしょう。下の図を見てください。
上図はXXXXさんがおられるサモア(14S,172W)の6月19日20時(現地時間)の月齢5.2の月です。下図は東京(36N,140E)の6月20日21時の月齢5.4の月です。経度がちがうので同時刻(GMT)でないのですが、月齢5の月が同方位で地平線に没する寸前の状態をシュミレートしました。
月は太陽や惑星の通り道である
黄道にそって動いていきます。(正確には月のとおり道は白道といって、黄道周辺 8 度の範囲におさまる。さらに 2 週間ごとに黄道を横切る軌道を描く)
金星、土星、月、木星をつなぐ線が黄道です。サモアと東京ではこの黄道が地平線となす角度が違うので,月が星空で形が違うように感じて見えるわけです。
黄道は天の赤道に対して23.4度傾いています。東京とサモアとは緯度で50度の差がありますから、XXXXさんがやられたように、写真の月を西の空に向かって水平線の右、すなわち北側を50度下げる、ということは画像を50度反時計方向に回転すると東京の月になると思いますが・・・・?
結構頭の体操になりました。