花の名前を調べるのは難しいものです。同じような花でも何処かが違うと名前も違ってきますから。
数年前、野草を求め歩いている日本の女性ばかりのグループが来たことがありました。
野草に縁の無い担当ガイドから、助けてェーっと声がか掛かり、私は出掛けて行きました。我が家から車で五分位の自然保護区です。そのグループの団長さんは植物に詳しい人でしたが、「ナニナニの種類です」とか「ナニの一種です」という説明をしていました。これは、よく似ているけど全く同じものではないと言うことなのです。この時思ったのですが日本名を知るのには学名を覚えるしかないと。自然愛好家のクラブでそのことを言ったら、「ラテン名を覚えたいんだって?」とビックリしたような感心したような声を出した人がいましたが、実際このクラブには植物名をラテン語で勉強している人も居るのです。
雪割り草は「Hepatica Nobilis」だし、雪の花は「Galanthus Nivalis」で全く違う花ですから、
これらの辞書は改訂する必要があるようですね。
春に先駆けて芽を出す野草の一つにSkunk cabbage があります。辞書にはザゼンソウと出ているので、全く同じものだと思っていたのですが、昨春日本を訪れた際本物のザゼンソウを見る機会があり、少し違うことに気付きました。
日本のザゼンソウは漆塗りのお椀を思わせる艶やかなエンジ色、しかも、硬そうで、プラスチックで作ってあるのかな、と言う感じ。この湿原は幅が30センチあるか無しの板張りの通路を行き交う人々と譲りあいながら歩くのでうっかりしゃがみ込んだり出来ず、千切って臭いをかいで見ようなど思いもしなかったのです。でも、試してみるべきだったと、今になって思います。
Skunk cabbage はその名が示すとおり、千切ると臭い。自ら熱を発し、既に12月頃から発芽の活動を始めるという草で、積もった雪の下から尖ったホウの先を覗かせ始めるのは二月頃。
雪を穿つ草の代表と言えるでしょう。色は薄い緑にエンジ色の縦じまが絣のように入っています。エンジ色の方が強いのもあります。たまには白っぽいのも。日本のザゼンソウより先が尖っていて、見た感じはより柔らかです。
どちらも形は良く似ていて、座禅草の名が示すように達磨さんのような形のホウに包まれた房状の花は覗き込まないと見えません。双方のラテン名を比べてみたいのですがまだ其処まで手が廻りません。エスペラント名においてはなおのことです。Mefito-brasikoなら英語圏の人には判りやすいでしょうけど。葉はキャベツのように巻きませんが、一枚一枚がキャベツの葉に良く似ています。
この花に惚れて、自分のホームページをザゼンソウに捧げている人もいる位ですから、華やかな草では無いけれど特別な魅力があるのでしょう。
陽射しが暖かくなり始めると私もこの花を探します。自分の根元だけ雪を溶かして筍のような芽を出しているのを見つけると、「今年もやったねェ」と声援してしまいます、当たり前のことなのに。
数年前、野草を求め歩いている日本の女性ばかりのグループが来たことがありました。
野草に縁の無い担当ガイドから、助けてェーっと声がか掛かり、私は出掛けて行きました。我が家から車で五分位の自然保護区です。そのグループの団長さんは植物に詳しい人でしたが、「ナニナニの種類です」とか「ナニの一種です」という説明をしていました。これは、よく似ているけど全く同じものではないと言うことなのです。この時思ったのですが日本名を知るのには学名を覚えるしかないと。自然愛好家のクラブでそのことを言ったら、「ラテン名を覚えたいんだって?」とビックリしたような感心したような声を出した人がいましたが、実際このクラブには植物名をラテン語で勉強している人も居るのです。
雪割り草は「Hepatica Nobilis」だし、雪の花は「Galanthus Nivalis」で全く違う花ですから、
これらの辞書は改訂する必要があるようですね。
春に先駆けて芽を出す野草の一つにSkunk cabbage があります。辞書にはザゼンソウと出ているので、全く同じものだと思っていたのですが、昨春日本を訪れた際本物のザゼンソウを見る機会があり、少し違うことに気付きました。
日本のザゼンソウは漆塗りのお椀を思わせる艶やかなエンジ色、しかも、硬そうで、プラスチックで作ってあるのかな、と言う感じ。この湿原は幅が30センチあるか無しの板張りの通路を行き交う人々と譲りあいながら歩くのでうっかりしゃがみ込んだり出来ず、千切って臭いをかいで見ようなど思いもしなかったのです。でも、試してみるべきだったと、今になって思います。
Skunk cabbage はその名が示すとおり、千切ると臭い。自ら熱を発し、既に12月頃から発芽の活動を始めるという草で、積もった雪の下から尖ったホウの先を覗かせ始めるのは二月頃。
雪を穿つ草の代表と言えるでしょう。色は薄い緑にエンジ色の縦じまが絣のように入っています。エンジ色の方が強いのもあります。たまには白っぽいのも。日本のザゼンソウより先が尖っていて、見た感じはより柔らかです。
どちらも形は良く似ていて、座禅草の名が示すように達磨さんのような形のホウに包まれた房状の花は覗き込まないと見えません。双方のラテン名を比べてみたいのですがまだ其処まで手が廻りません。エスペラント名においてはなおのことです。Mefito-brasikoなら英語圏の人には判りやすいでしょうけど。葉はキャベツのように巻きませんが、一枚一枚がキャベツの葉に良く似ています。
この花に惚れて、自分のホームページをザゼンソウに捧げている人もいる位ですから、華やかな草では無いけれど特別な魅力があるのでしょう。
陽射しが暖かくなり始めると私もこの花を探します。自分の根元だけ雪を溶かして筍のような芽を出しているのを見つけると、「今年もやったねェ」と声援してしまいます、当たり前のことなのに。
座禅草には意味として、zen-meditantoを付け加えるだけで良いと私は思います。
外国人が自分の国に似たものがあって、私の国の名前はなどと言っているうちにエスペラント名が決ればよいのではないでしょうか。
序ながら、カナダのSukunk cabbageが生える場所に水芭蕉は生えません。
箱根湿花園にあったのは確か座禅草でした。田舎で見た白い花は水芭蕉と覚えておきます。