長期滞米研究者ネットワーク

管理人たちの日記

サンディエゴ

2010年05月30日 | SE の日記
サンディエゴで開かれた American Society for Microbiology (ASM) という学会に学生と一緒に参加してきました。大きな学会では知り合いにあって話したりするには不便だったり、聞きたいシンポジウムが重なってしまったりします。でも、日頃あまり気にしていない研究テーマの発表から刺激を受けたり良い点もあります。

サンディエゴは以前に KE と住んだ町から車で1時間半ほどの距離にあります。その時にポスドクとしてお世話になった教授が退官後 ASM Press からいくつか本を出していて、学会中にサイン会をしていました。合間に30分ほど昔話に花を咲かせました。6年ぶりの再会で、娘の顔も見てもらえてよかったです。学会最終日の午後には前に住んでいた町まで足を伸ばし、当時の友人達と会って楽しい時間を過ごしました。

今年は出張が多いです。この夏はこれからもう一つ学会に参加し、共同研究先へ実験をしに行き、グラントの審査もあります。最後のやつが準備も含めかなりヘビーですが、去年もやっているので今回は少しマシかと思います。


メキシコ

2010年05月19日 | SE の日記
メキシコに研究発表をしに行きました。一つだけと思っていたら直前になって二題目依頼されて慌しく準備をしてアリゾナのユマに飛びました。着いてみると迎えの人が来ていません。オーガナイザーに確認してもらうと、迎えに来る日を勘違いしていたとのこと・・・。空港で3時間待ちぼうけ。ホテルを予約してくれるという話だったのですが、着いたのは大学付属の古いコンドミニアムで他の二人と相部屋でした。何かの手違いで予算が足りなくなってしまったそうです。

次の朝、8時半に大学院生が迎えに来るはずがなかなか現れません。9時になってようやく来ましたが、申し訳なさそうな素振りはありません。この辺りで悟りました、これがメキシカン・ウェイなのだと。シンポジウムは1時間以上遅れて始まり、中南米からの講演者はまったく時間を守りません。45分の制限時間のところ1時間半話したりします。英語の発表についていけない学生もいるので、スライドを一部スペイン語に翻訳すると聞いていたのですが、ふたを開けてみると全部スペイン語になっていました。泥縄で準備した上にスペイン語になっていたので所々何を話すつもりだったのかわからなくなりました。さらに、私の2つ目の講演の直前にオーガナイザーが来て、「講演と質疑合わせて30分に短縮してくれる?」と頼まれました。思い切り端折って20分で話し終えました。

そんな感じでスケジュールはハチャメチャでしたが、あとはとても良い時間を過ごしました。学生さん達が連れて行ってくれたドライブは楽しかったし、同室だったおじいちゃん教授はやさしく気さくな人で不安を感じることなく時間が過ぎました。加州に住んでいたときも思いましたが、メキシコの人はとてもリラックスしていて日々を楽しんでいるように見えます。そのせいもあってか居心地が良かったです。次の機会があったときのためにスペイン語の勉強をしたくなりました