ラーメンの深淵

友人に放送作家をされている方がいるんですが、
毎年年末には二人でささやかな忘年会を催します。

んで、かねてより是非僕に食べさせたかったラーメン屋さんがあるというので一路町田市へ

なんでも化学調味料も不使用で
健康面はもちろん、とにかく美味しいんだそうです。

ちなみに僕自身の味の好みといえば
いわゆる『無化調』と言われる、化学調味料不使用をそれほど神格化してはいません。
というのもほとんどの化学調味料に関しては危険だと騒がれてはいるものの、実験動物に途方もない量を一気に摂取させていたり、
量概念からかけ離れている実験結果だったりしていることが多いのと、明確な危険性が立証されているわけでもないということ、
そして現時点での人体に影響のない量というのも国際機関で表示されていること、さらに言えば毎日ではなく時々楽しむために食べる食事であれば、第一目的は楽しいかどうかだということです。

ただ、俗にいうジャンク系というか、あえて店名を出すのは控えますが
大量の具材が汚い盛り付けになっているようなラーメンは個人的にですが料理への冒涜のような気がして嫌いですし
食べたことのあるお店でも正直なところ僕は美味しいとは感じませんでした。

しかしお店に向かう車中でも友人はそのお店の美味しさを絶賛します。
食べる前にそんなにハードル上げて大丈夫かい？と上がったテンションが軽く可笑しくなって質問しますが
「むしろ厳しくジャッジしてほしい！」と熱は下がりません。

そして到着、

お店の名前は『天国屋』ブラックを基調とした店構えはなかなかの剛直感です。

看板


メニュー

定番メニュー以外にも期間限定の実験的なラーメンも常に何種類かあるようで
基本的にはどれを選んで美味しいらしいので、今回は一番基本の味っぽい、なおかつ誤魔化しのきかない薄味ということから
『鶏塩麺』をチョイス。

今回は友人にも厳しいジャッジをと言われていたので
食べる前に写真を撮って食べ始めのスタートを本来より遅くするなどということは避けました。

というわけで食します。

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これは
あれですね。

透明度の高いスープに
最初の一口は厚みが薄いという意味の薄味ではなく、当たりが薄い⇒ふんわり感という意味での薄口です。
しかし味そのものが薄いわけではなく実に深みと厚みを伴った味わいです。

これは最初のインパクトが『弱い』のではなく、むしろ《強い》です。
麺の食感も、硬さという意味でない強さを感じますね。

全体のバランスというか調和のとれた味はとても美味しいです。

具材に目をやっても
しっかり味わいの豚チャーシュー＆しっとりあっさりの鶏チャーシュー＆柔らかいメンマで食感も幅広く最後まで楽しめます。

軸足のしっかりした具とはいえ、それを豪華さで盛り上げるために使うのではなく、
全体で一品の料理として仕上げたラーメンは、流行りを多少冷ややかな目で見ていた僕にとってもうれしい刺激でした。


無化調だからという視点もありだとは思いますが、
単純に美味しいからという理由での再訪是非ですね。

ごちそうさまでした。



運転免許取消の回避＆軽減専門で２５年の内村特殊法務事務所
代表行政書士：内村世己
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