通常体重80キロ
計量時70キロ
24時間後(試合直前)76~78キロ
僕の選手時代の体重変動です。
階級制の格闘技には『減量』がついて回ります。
見ている人には「なんで体重落とすの?」と疑問に思う声もありますが
理由は選手によって違うかもしれませんが
基本的には
①『対戦相手に対して体力的に有利になるため』⇒パワー
②『体感的に軽く感じることでパフォーマンスを上げるため』⇒スピード
この2つです。
①の理由は体力がそのままなら1階級落とせば小さい相手と対戦することになるので
パワー的に有利、という考え方です。
しかしみんなやってることですので、実質的には『やって当たり前』というレベルです。
次に②ですが
こっちが本来の理由でなければならないと思います。
だからみんな如何に見た目の数字を落とせるかを考えるわけです。
ダイエットとの根本的な違いがここで
痩せるためではなく体重の数字をリミットに合わせる作業に過ぎないということです。
ですが
選手によってはどう考えてもおかしいほどに減量する選手がいます。
体重を合わせるために本来脂肪と少しの水分だけで落としたいところを
落ち切れない体重は筋肉を削り、危険なレベルまで水分を削り
もともと持っている『強さ』まで削って数字の体重を合わせる選手が増えているように思います。
本人は①の『有利な試合』をしようとしているのかもしれません。
たしかに普段の感覚ならその階級の相手との対戦は『小さい相手』かもしれません。
また、僕もそうでしたが計量が終わって飲んで食べれば5キロくらいは戻ります。
ですが『動ける戻り』と『動けない戻り』があります。
本来出せるはずのパフォーマンスも出せない状態では
減量が手段ではなく目的に堕してしまっているということに他なりません。
僕は格闘技や武道は生き残りのための最後の手段という考え方です。
だから減量は自分のピークを作る作業の一環という考えです。
落とすのが目的なら65キロくらいの階級までは落とせると思います。
でもそこにいる僕は『力づくで相手を叩き潰す試合』ができる状態ではないと思います。
減量の理論や技術も確立されていますが
『その選手の最高の強さ』を体現できるような減量であってほしいと思います。
自分がかつて「こいつ強いな」と思った選手が
階級を落とした試合を見て『お前の強さってそんなもんだったかよ?』と
ちょっと寂しい気持ちになってそんなことも考えてしまいました。
『何日くらいかけて落とすの?』と聞かれましたら
『人によって違いますが僕はだいたい3週間くらいです』と答えますので
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