コロッケ入りサラダ!
なんと!パンのステーキ!肉なし!パンだけ!
ドイツ滞在4日目。
Dresdenから「おもちゃの国」(Spielzeugland)と言われるSeiffenに向かった。
おもちゃ博物館(Spielzeigmuseum)でしか手に入らない本を入手するのが、
今回の目的でもあった。
ドイツ人とおもちゃ、この両者の関係についてはもっと深く、
より彼らの世界観に近いところで議論したいと思う僕としては、
どうしてもこの地で、しかもクリスマスの時期に行っておきたかった。
ドイツの教育を考える際に絶対に欠かせないのが、
おもちゃと子どもの関係性だ。
そんなおもちゃの国、Seiffenは、
Erzgebirge(エルツ山地)の奥深いところにある。
Dresdenからは乗り換え二回、
しかもローカル線とローカルバスを乗り継いでいかなければならない。
ちょっと行けば、チェコとの国境に辿り着く。
欧州旅行としては中級のハイレベル程度かな。
バスも本数が少ないので、少しでも時間を見誤ると、結構厳しいかも。
日本のツアー会社はこのSeiffenの魅力に気づいていて、
ツアーにはよく組み込まれている。
Erzgebirge地方には、ご当地グルメ、ご当地メニューが結構ある。
もちろんSauerbratenも有名だが、
それ以外にもいろんなご当地グルメがあるのだ。
今回は、黒ビールで煮付けた豚肉のステーキ(Schwarzbierfleisch)を食べた。
ザクセン地方はそれほど経済的に強い場所ではない。
なので、いわゆるA級グルメみたいな料理はあまりない。
だが、知恵と工夫で保存ができ、ワイルドで、
ボリュームたっぷりな料理を考案していたのだ。
黒ビール漬けの豚肉は、ものすごい漬け込んであるせいか、
肉っぽさが全然なかった。どちらかというと魚の肉みたいな食感だった。
簡単にいえば、ぱさぱさした肉だった。
デミグラスソースをよりジャンクにした感じのソースがたっぷりとかかっていて、
濃厚な味わいとなっていた。
ビール漬けにするのは、
こちらのザクセン人たちの知恵ゆえだ。
ビールに漬けることで、肉の腐食を防ぐのだ。
つまり、保存用の食材としてビール漬けの豚肉ができたのだ。
それに味を加えたのが、Schwarzbierfleischだ。
普段脂身を多く含んだ肉に食べ慣れている僕としては、
あんまり美味しいと思えるものではなかったが、
それには深い理由があったのだ。
この料理について、美味しいとか不味いとかは語れないな、
というのが本音のところだ。