紫式部ゆかりの寺 廬山寺
祇園祭も間近な7月12日、桔梗の花が見ごろと言うので、京都、御所の東隣、上京区寺町広小路上るの廬山寺に、出かけました。源氏物語を執筆した紫式部邸宅址とも言われ、桔梗の花の咲き誇る源氏庭も一見の価値がありそうです。また、秀吉の構築したお土居の一部の遺構が、東側には珍しく明確な形で残っていると聞いたので興味をそそられました。
源氏庭へ
紫式部の歌碑も・・・。百人一首でも有名な一首です。
めぐり逢ひて 見しやそれとも わかぬ間に
雲がくれにし 夜半(よは)の月かな
紫式部(57番) 『新古今集』雑上・1499
寺の東側、川原町通り近くの墓地へ。そこにお土居の遺構がありました、鷹峯、北の天満宮あたりも比較的残っていましたが、ここもかなり残っています。
廬山寺を後にして、西側、京都御所との間にある梨木神社へ。ここは萩の宮とも呼ばれ、萩の名所ですが花はまだのようです。雨模様です。
また、ここには、名水で有名な染めの井があります。寸志百円を入れて、ペットボトルに水をいただきました。ものすごい蒸し暑さなので水分補給にはありがたい名水です。まろやか・・・。
一句
名水も 花もこぼれる 萩の宮 佐亭
次は、出町柳まで歩いて、えいでんに乗り、貴船に向かいます。途中の中州、右が高野川、左が賀茂川、中央が下賀茂神社・糺の森です。
貴船口に着きました。七夕の飾り付けが迎えてくれました。
貴船川は湿気が多いためか、川霧がたってます。
この貴船川(御手洗川)の蛍について、和泉式部の有名な歌がありましたね。蛍の季節はもう終わってしまいましたが・・・。
物おもへば沢の蛍も我が身よりあくがれいづる魂かとぞみる (和泉式部、後拾1162)
貴船神社前に着きました。昼食は門前のふじやさんですが、雨で川床は無理そうです。残念!
やはり、座敷でいただきました。オーソドックスで季節感あふれる川床料理(ふじやさんでは山荘料理と呼んでいました。)
食後、貴船神社にお参りです。七夕の短冊も書きました。
ご神水・・・。
境内の、桂の巨木。・・・美しい。
帰りは、えいでんで出町柳に戻り(あいにく、出町の豆大福・ふたばさんは休みでした。)、バスで四条河原町へ。錦市場をぶらぶら・・・結局、鱧皮と漬物を買って、四条烏丸へ。
四条烏丸付近で、祇園山鉾の薙刀鉾の組み立て中に出くわしました。
空中渡り廊下?が飛行機のボーディングブリッジのようで、なかなかシュールです。
最後に、京都駅のデパ地下で、買い漏らした上賀茂・なり田さんのすぐきを買って、帰途につきました。