洛中小川通界隈
梅雨の合間、花の寺・法金剛院を訪ねた行き帰り、茶の湯ゆかりの通り小川通界隈を歩きました。上京の堀川紫明の紫明通を東に一本目を下がって行くのが小川通です。かってここには小さな小川が流れておりこの通り名の由来になっているそうです。また良質の地下水が湧き出た界隈で茶の湯のメッカにふさわしい場所でもあります。まずは本阿弥光悦ゆかりの法華寺・本法寺へ。
その本法寺向かいには裏千家・今日庵があります。
その南隣りには、表千家・不審庵です。
この不審庵、今日庵前の通りには、茶の湯を陰で支えてきた茶器・茶道具や各種職能・職方の店が軒を並べ、さながら茶の湯サプライヤーズコンプレックス・茶の湯関連専門店街を形成していました。静かながら時代を生き抜いてきた持続的なエネルギーを感じる一画でした。
それから、通りを南に下がり今出川通りを越え、武者小路千家・官休庵へ。
それから、通りを一本西の油小路通りをまた下がり、先ほどの武者小路千家・官休庵の隣の塗師・中村宗哲家とともに千家十職に名を連ねる樂家と樂美術館へ。
ここで楽焼きの名品を堪能した後は、すぐ近くの喫茶「ShiじMa」へ。
美味しいケーキと、黒豆あんみつをいただいて、町と時間の静寂(しじま)を楽しみました。
最後に、下立売通りを京都府庁の方向、小川通を越え東へ一本、西洞院通を少し下がった処にある京麩の老舗・麩嘉で絶品の麩まんじゅうと生麩を買い、かっての京洛七名水のひとつ「滋野井」の復活を見届けて、小川通界隈散策を終えました。
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夕食は湯葉料理の店「静家」の西陣店で、湯葉のフルコースをいただくことにしました。