佐藤直曉の「リーダーの人間行動学」 blog

リーダー育成のための人間行動と人間心理の解説、組織行動に関するトピック

電力供給体制に新たな一石:東京都が発電所建設へ

2011-09-15 09:25:56 | リーダーの人間行動学
東京都が東京湾に建設を検討している天然ガス発電所について、選定された候補地5ヵ所が発表されました。

発電量は原発1基分の100万KWほどで、わずか4年で建設できるそうです。発電所の総建設費はおよそ1000億円で猪瀬副知事は「公費を投入することを前提とはしない」と話しています。今後は専門家や国、地元の人たちと協議しながらできるだけ早く完成させたいとしています。

原子力発電だったら費用も期間も倍以上どころではないでしょう。

猪瀬副知事は「最大の電力の消費地である東京が地産地消、自分のところで電気を生産して自分のところで消費する行動を自ら率先して起こすことが一番大事」と述べました。

天然ガス発電所は、ガスタービンで電気を起こすだけでなく、発生した熱で蒸気タービンを回すことができるため、“一粒で二度美味しい”発電システムとされ、たいへん効率のよいものです。

ただし、いまのままですと、つくった電気を東電の送電網で「送らせてもらう」託送料がかかります。これにより、電力料金がいまより3割くらい高くなるそうです。

このため、都は、民間企業や自治体が電力事業に参入できるよう、託送料の引き下げなど規制緩和を求めるため、野田首相に緊急要望を提出しました。

はたして、野田首相がどう対応するか。東京都が成功すれば、あとに続く自治体も考えられ、電力業界に一石を投じるでしょう。

送電と発電の分離をするだけで、電力生産の構造は大幅に変わるはずで、短期的なエネルギー確保策としては非常に有効なはずです。長期的な新エネルギー開発と併せて、ぜひ進めるべきです。

こういうことがどんどん起きて、原発再稼働なしの電力構造改革が促進されることを願います。

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