季節の変わり目。人間でも体調管理に気をつけなくてはならないが、馬もまたそうである。
特に夜間放牧をしているとこの季節の変わり目は、夜間放牧をやめる時期になる。
最近では一年中夜間放牧をしている牧場もあるようだが、馬にとってはかなり大変な環境だと思う。
朝の気温がマイナスになり始めるころ、馬の毛はまだ短い。
冬毛が生えそろってないのでとてもさむがる。
そこに雨なんかも加わると大変だ。
今年は10月の末、当才がみんな下痢をした。まだ夜間放牧をしていたのだが、その頃急に気温が低くなり始めたころだった。
しばらくは様子を見ていたが、なかなか治らない。獣医さんに診てもらっても、特に異常はないという。
整腸剤(ハテキ)と消化酵素(ビオペア)を飲ませ、抗生物質の注射を打って様子を見た。
大体3日くらいでほぼ完治した。
注射が効いたのか、消化酵素が良かったのか、ただ単に、馬の調子が良くなったのか、わからないけれど、
なんとなく、一番効果があったのは消化酵素のように思った。
寒さで、胃腸の調子が落ちてきたのだろう。
11月7日の大雨の日で夜間放牧は止め、昼間放牧にした。
ところで、ローソニア感染症という病気がある。
この病気は腸管が腫れ、動きが悪くなり、下痢や食欲不振、四肢や顔などに浮腫が出たり、高熱が出たりする病気だ。
離乳期に多いらしく、今回も一頭が顔に浮腫が出たので、腸管をエコーで検査したのだが、幸いこの病気ではなかった。