牧場の日記~競走馬生産者の日々~

競走馬の生産牧場の現状と考察

カサカサのお肌

2010年09月30日 | 牧場の生活
秋も深まり、空気が乾いてきたせいか、最近、馬の肌が粉っぽい。

夏の終わりにひどかった蕁麻疹の名残なのか、皮膚がぼろぼろになり、フケのようになっている。

一頭は白せん菌に侵され、銭型状に毛が抜けてしまった。

手入れが行き届かなかったことも原因だ。

これからは毛も冬毛に生え変わるし、まめに手入れをしなければ。

最後の離乳

2010年09月24日 | 牧場の生活
昨日今年の最後の離乳をした。

後一頭だけ親子でいたのだが、これをもって、放牧地は当才だけとなった。

一頭だけ親がいたときはその子は、生れは一番遅いものの、親、という、強力な盾があるがために、えばり散らしていた。

しかし、今日からはもう親はいない。

最初は今まで同様、えらそうにしていたが、他の子馬も親がいないことに気づき、反撃を始める。

かくして、最後に離乳した馬も、本来の力どうり、一番末っ子のごとく、他の馬について歩くようになる。

まあ、そういう力関係は、日に日に変化し、来年の春ごろには、順位が決まる。


秋深まる

2010年09月22日 | 牧場の生活
暑さ寒さも彼岸まで、のことわざどうり、急に寒くなった。

今日は旭岳が初冠雪。

今朝は寒かった。明日の朝もかなり寒いらしい。

まだ夜間放牧をしているので、鼻水を出しだした当才もいる。

気がかりなのは、10月市場を控えている1才だ。

冬毛が伸びてしまったら、見栄えが悪くなる。

そろそろ昼間放牧にしなければならないだろう。


二番牧草終る

2010年09月17日 | 牧場の生活
好天が続き、二番牧草があっという間に終った。

こんなにいい2番を採ったのはひさしぶり。

後は残った放牧地の枯れた草をねわらにすれば、今年の牧草作業はすべて終る。

例年だと、牧草作業は近所の人に手伝ってもらっているのだが、今年は一度も手伝ってもらわなかった。

それは今年の牧草の量が少なかったからだ。

例年あまるほど採って、あまったら売っていたが、売る物はほとんどないだろう。

春先の低温。

夏場の猛暑。

毎年今年は異常だ、といい続け、まともな年はもうこないのかもしれない。

朝、馬を収牧したら、1歳の男馬が怪我をしていた。

たいした怪我ではないが、もうすぐ遠くへ旅立つことが決まっているので用心して獣医さんに注射をしてもらった。

牧草も終る。馬も旅立つ。寒くなってきた。

もの寂しい秋。

2番牧草開始

2010年09月09日 | 牧場の生活
明日、今年始めての2番牧草が上がる。

仮巻きで20本。例年と比べるとかなりの減収だ。

一番牧草はそこそこ早い時期に刈ったのだが、いまいち伸びが良くなかった。

その原因は鹿の食害。

今日も牧草をやっている隣で大きな鹿が群れで草を食んでいた。

日高東部でも、鹿の囲い網での駆除が始まるらしい。

多くの鹿を駆除し、その鹿を処分するための焼却炉も建築予定だと聞いた。

全く増えすぎだ。

宮崎へ

2010年09月02日 | 牧場の生活
セリで売った馬が宮崎へ行くことになった。

今年は猛暑で北海道でも暑かった。
なのに、これより暑いところへ行くなんて、かわいそうとしか言いようがない。

+5度はあるだろう。

これより暑いって、どうなんだろう。

名古屋が35度とかいっているけれど、トレセンとか小倉競馬場とか馬は一体どうやって過ごしているんだろう。

この暑い中、トレーニングするなんて、信じられない。

しかし、競走馬である以上、頑張ってもらうしかない。

愛馬の健康を祈ってやまない。

猛暑

2010年09月01日 | 牧場の生活
暑い。

今日の気温は30度いくだろう。

一日二日ではない。

何日も暑い日が続いている。

しかも、夜も暑い。

太陽に当たるとひりひりする、といった感覚は、本州に住んでいたころだけだったのに、
久しぶりにこの感覚を思い出された。

馬も暑いだろう。何時までつづくんだろう、この暑さ。