一月の自選五行詩(その1)

2019-01-31 16:26:16 | 日記

 

透明に 隈なくひたす わがいのち 時超え涸れず 湧き出す泉    

宙吊りの 居心地悪さ 人の常 どこぞ足着け 安堵は生まれ   

投げ捨てる 迷いの深さ あるほどに こころ自由の 喜び強く   

日常を 度脱に生きる 平常底 シャカの教えの 落ち着くところ  

氷山の 見える意識に 片寄れば 土台の無意識 溶解はじめ   

理性では うかがい知れぬ 驚きに 心底ゆれて ゆがみ正され   

言葉もて 言葉を掃う 道元の 独楽は回って 動中の静        

知恵の衣に 包んで守る おさな子の 純なこころを 年老いるまで  

心身を 脱落しては 有無を超え 相対包み あるに安らい   

雑草を 掃って見える 細道を 辿る人なく 消えなんとして    

気取らずも イドラをいだく 偏見の 井戸から覗く 視界の狭さ  

 


余滴々 いかに図るかバランスを

2019-01-30 06:38:13 | 日記

 

握る無を 開けば生の わが暮らし 単純なれど これしか無くて


波のまれ  バラスない船 転覆し 人も何をか 重心にして  


住みついた 階の暮らしを 疑わず 土台怪しい 建屋も知らず