歩を重ね 登攀果たし 絶壁に 身をひるがえし 目覚める人か
本能を パターンに替えて 人間の 何処へ行くにも 通用できて
プロセスを 無視か省いて 結果へと 徒歩を楽しむ こころも失くし
歩を重ね 登攀果たし 絶壁に 身をひるがえし 目覚める人か
本能を パターンに替えて 人間の 何処へ行くにも 通用できて
プロセスを 無視か省いて 結果へと 徒歩を楽しむ こころも失くし
あの時に 殻を破った 特定に 再度この世に 人は誕生し
往来を 左右に分けて 白線の 道の真ん中 歴然として
考える 意匠は変われ 衣替え 装いのみに 中身は同じ
真剣な 言葉残した 人たちを 真剣なって 初めて分かり
ひと事で ものに向き合う 冷たさの おのれにさえも 親しみ薄く
バラバラに 臓器となって 他の人に 生きるわれとは 一体なにか
死を前に 鳥鳴く声の 悲しさよ 死刑の前の 一言や善し
弁護せず 過去のおのれを 引き受けて 自裁のごとく 死へと赴き
落日の 一瞬燃えて 地平去り 深い静寂 あたりに残し
いのち無い ものさえ尊ぶ 宗教の どこで狂うか 人まであやめ
一ミリの こころに作る 隙間こそ からだ浮くより 重大ならん
集団の かもす魔力の 恐ろしさ 一度落ちれば 中へと吸われ