さくらいろぴんく

好きなもの、こと、日ごろ感じることなどを、なんとなく書きつづります。

愛してるなんて言えるだろうか

2017-06-26 16:23:22 | つれづれ
6月22日に小林麻央さんが亡くなりました。
KOKORO.というブログは開設された時から全部読んでる。

それより前、市川海老蔵さんと結婚する時から見てた。
歌舞伎の一番の名門のお家に嫁ぐってどういうことなんだろう。
どんな覚悟を持ってるんだろう。

結婚披露宴を録画して、なぜか昼間に父の寝室のテレビで観てた。
私は主人と結婚するかも知れない時期で、同時に人生を否定されたような
とてもひどい出来事に打ちのめされていた。

偶然だったけど、彼らが籍を入れたちょうど1年後、同じ日に私も入籍した。
後を追うように女の子と男の子も生まれた。

人生を重ね合わせるには責任も立場も全然違うんだけど、
結婚してしばらくは辛い事が多かったから、
もっと大変な状況で麻央さんも頑張っていると、いつもいつも心のどこかにあった。

麻央さんがガンになってブログを始めて、時間が経つにつれて文章が研ぎ澄まされていくのが分かった。
こう言っては本当に失礼なことだけど、生きていける・生き続けられる・生きてる人間の言葉じゃなくなった。

海老蔵さんは、結婚式の時も目がフワフワしていて、地に足がついてる感じがしなかった。
その後、事件も起きた。
妊娠初期の麻央さんが支え続けた。

役者として、人として、どんなに妻に育ててもらったんだろうこの人は。
麻央さんの命という力をもらって、変身した。
「私を変えてくれた妻」と言って泣いた海老蔵さんの目は、ちゃんと人間の目になっていた。

ご家族みなさんが必死だったと思う。
私なんかがあれこれ言う必要は無いんだけど。。。。

最後の方、麻央さんは顎への転移がかなり痛みを伴っていたようで、
食べられない、話せないという状態だった。
こぼれる白い歯が印象的だったのに、何日も口を閉じたままの写真が続いた。
顔もほっそり、鼻筋も細くなってしまっていたけど、
明るい瞳は光を失っていなかった。

一番最後のブログで、久しぶりに麻央さんのスマイルを見た。
あの笑顔。
写真に収めるために、どんなに神経を使ってほほ笑んだことだろう。
そして、どんな思いであの笑顔を作ったのだろう。

私は、疲れたりイライラしたり、子どものことで本当によく気持ちがブレる。
明日もあさっても子どもたちといることが当たり前だと思ってる。
だけど、かけがえのない1秒ずつを生きていた麻央さんが今の私を見たらどう思うだろう。

もっと日々を良く生きよう。
こんなふうに、誰かの重大な出来事と比較しないとそうできない小さな人間だけど、
それでも、少しでも同じ道を歩いて心に寄り添って、何度も奮い立たせてくれた人に
恥ずかしくない新しい生き方をしなければいけない。

これからの一歩ずつ、一日ずつはどんどん麻央さんとは離れてしまう。
今までよりかかっていた理想を、今度は自分の力で作って、現実にしていかなくちゃいけない。
大変だ。

麻央さん、大変ですよ。
だけど、私も素敵に笑える妻になりたいです。
子どもの手をひいて、ちゃんと抱きしめていたいです。

人生の最後に「愛してる」なんて言えないかもしれないけど、
最後の1秒まで、一生懸命生ききります。
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