子どもが通う学校から電話が来た。いつも手のかかる息子のことかと思った。
手のかからない娘の、担任の先生からだった。
初めて呼び出しをくらった。
しかも、本人に知られないようになるべく早く学校に来て下さいと言われた。
明日、担任、学年主任、養護教諭と急遽面談することになった。
ただ事じゃないよね。
色々なことが頭を駆け巡った。
少し取り乱しそうになった。
いじめられてるのかな?と思った。
違う。たぶん、発達障害を疑われてるんだと思った。
すぐに調べた。
ああそうか。
娘が大変そうにしていたのは、こういう理由だったのかと理解した。
そのことで呼ばれたのか、発達障害が確定なのか。
何もまだ決まってないし分からないけど、たぶんこれだと思った。
成績は悪くなくて、騒いだり人に迷惑かけたりもしない。
そんなこれといって特徴の無い子の特徴を察知してくださった先生。
たくさんいる教え子の色々なことを抱えながら、うちの子のことも
ちゃんと見てくれていた。気付いてくれた。
きっと私に電話するまで、本当に色々な気持ちになったと思う。
先生には感謝しか無い。
子どもが生まれた瞬間から、私は自分よりも子どもを最優先している。
物理的にも精神的にも、こんなにケアすることって他に無い。
心配事があればすごく悩むし、いつも怖くてたまらなくなる。
子どものことで泣いたことがたくさんある。
だけど、目を背けたり逃げたことは一度も無い。
ふと思った。
夫は一度でもこんな気持ちになったことがあるのだろうか。
今日、学校からの電話のことを夫に話したら、いきなり他の子の
たとえ話を長々と語り出した。
そうじゃない。
今は、娘のことだけを考えていてほしいと思った。
また私は一人で立ち向かわなくてはならない。
泣きそうだけど、やるしかない。
娘へ。
どんな時でも私のことを好きでいてくれてありがとう。
お母さん、ずっと一緒にいるから。