受け容れて、楽しむということ

もうどんなに頑張っても昔みたいには痩せない。
だいたい、私が若かったころのガリガリ至上主義は異常だった。
モデルも芸能人も歌手もショップ店員もみんなガリガリだった。

今の時代の感覚とは完全に相容れない。

分かってはいても、痩せることへの憧れや
痩せてなくちゃいけないという強烈な気持ちはなかなか消えない。

いま、食事から余分な塩分を抜いたり添加物をできるだけ控えたり
たんぱく質をしっかり摂ったりしながら、トレーニングをしている。

少しずつ成果は出てきた。
むくみが消えたし筋肉もついて、姿勢が良くなった。
ミレーナちゃんのお陰で体調の波に怯えることもなくなった。
体がとてもすこやかだ。
それでも体のまるみはもう消えないらしい。

それじゃあどうするか。
健康を害してまで痩せるか、今の自分を受け容れて楽しむか。

やっと後者を選ぶ決心がついた。
20代の頃よりちょっとたくましく、しなやかに。
色んなファッションを新しく構築していこうとしている。

となると、もう美しいシルエットでは着ることが出来なくなった服とお別れしなくちゃいけない。
二束三文で、店員さんのずさんな対応にイライラしながらリサイクルショップに
大量の物を持っていく気持ちにはどうしてもなれず、
古着を寄付することで世界の誰かの役に立ったり、ワクチンの資金になったりするところに
お金を払って引き取ってもらうことにした。

なんだか気持ちがすがすがしくなった。
今の自分がしたいと思った、とても前向きな選択が出来たような気がする。