さきち・のひとり旅

旅行記、旅のフォト、つれづれなるままのらくがきなどを掲載します。 古今東西どこへでも、さきち・の気ままなぶらり旅。

竜串海岸奇岩群 27

2017年04月09日 | 四国・中国地方



竜串(たつくし)でバスを降りました。だ~れもいません。ちっぽけな観光案内所も
閉まっていました。できれば荷物を預けたかったのだけれど。



海岸の岩の上に、なんとかたどれるような遊歩道があり、歩いて行くとご覧のように
印象的な岩が並んでいる。はるか向こうに見えるのは足摺海底館。どうやら海底が
覗ける施設らしい。



波にこうやって浸食されたのでしょう。そういえば室戸岬でもこんな奇岩があり
ましたね。



なんだか背骨が並んでいるような。こういうところは歩きやすいが、荷物を担いで
ちと難所。年寄りには厳しいなー。



熱線で溶けたみたい。



竹の節みたいです。恐竜の化石か?「大竹小竹」という名前のついた岩があったので、
みんなそういう連想をするのでしょう。



名前の書かれたプレートがついていました。ここで何やら資料を手に持ったお二人、
おじーさんとおばーさんちょっと手前の中年女性がいました。ここらの観光案内を
していて、おじーさんはその見習い。おばさんはベテランで、おじーさんに指導を
しているのでした。

俺がひとりで歩いてくるのを見て、練習台にされました^^;おばさんは「じゃあ
本番だと思って、スタート!」とおじーさんに指令を出す。おじーさんは勉強を始めた
ばっかりで、たどたどしくまだヘタクソでした(^益^;

「絞り幕」という名前がありました。みなさんはわかりますか?歌舞伎座で「緞帳(どん
ちょう)」というのがあります。客席から舞台を隠すためのカーテンのようなもので、
「絞り」というのは何本もの垂直のワイヤーで幕を引き上げてゆくやつなのです。

おばさんは「若い人にはわかりませんよね」と苦笑い。学術的な勉強を積んでいる
ようで、こんなふうに俗な名前をつけるのには批判的でした。たしかにどこでも
「ゴジラ岩」だとかカエルだのゾウだの無理やり名前をつけたりするものです。
ここのは江戸時代につけられたそうで、もういまさらねえw(^益^)w



さて、どうしてこんな奇岩群ができたのか。お二人の説明によると、海の底に、
砂岩と泥岩、やや柔らかいのと堅いのとが交互に積み重なっていった。バームクーヘン。
それが地震などの天変地異で、横倒しになったと想像して下さい。水や風で、柔らかい
部分が浸食されてゆく。するとこういうふうに段々になるとー。



わかりましたか?実は私にもわかったようなわからないような・・・なのです^^;



なかなか見ごたえがありました。岩を登ったり降りたり、海に落ちそうなはじっこを
歩いたりと、道のりは厳しい。おばさんに「ご老人が来たら大変ですよねー」と
言ったら、もしかしてカチンときたのか、「老人は大丈夫ですよ。むしろ若い人が
危ないんです」と言われてしまいました。むむむ。。。



こうやって見ると、積もった層が横倒しになったというのもわかりますね。先ほど
対岸に見えていた海底館のあたりまで続いているそうで、たしか1万5000年かかって
積もったものだとか。なので俺が一歩あるくと何百年の歴史をまたいでいるという
ことになるわけかな。お、中央やや左に、例のお二人が写っています。



大砲が沈んでいるみたい。観光案内のお二人以外に人は見ませんでしたが、見ごたえ
のある奇岩群でしたー。 



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