さきち・のひとり旅

旅行記、旅のフォト、つれづれなるままのらくがきなどを掲載します。 古今東西どこへでも、さきち・の気ままなぶらり旅。

吉良川町の散策 13

2017年03月26日 | 四国・中国地方



吉良川町を歩いていると、明治から昭和初期にかけての繁栄が偲ばれます。いまや
朽ちかけているのを見物するのも失礼かもしれませんが、静かで落ち着いた雰囲気は
とてもよいです。



小樽の鰊御殿とまではいきませんが、これらもなかなかの豪華さ。ものすごく裕福
だったのでしょう。そして戦災を免れたのも幸いでしたね。



こっこれわ・・・?!



すーごーいー。すっぽりと包まれてしまいましたね。化け物みたいだ。



反対側に回ると、まだアクセス可能なエリアがありました。立派な造りだったの
ですよねえ。長い歴史を刻んだ家だったのに、老人だけとなり、最後には無人に
なってしまったのですね。



この大小の石を組み合わせた石垣が素晴らしい職人技。



ここらは台風銀座と呼ばれるほどの土地柄。壁を守るためにこの瓦が必要だったの
ですね。



最後に奥にある神社に行きました。



初老の女性が隣接した家から出てきて、目が合ったので挨拶があり、話が始まりました。
ここはバスも1~2時間に一本。南は室戸岬なので、通過してゆく人も少ない。なので
よそ者はすぐにわかってしまうのです。ですから誰かがいれば、すぐに「どちらから
ですか」という会話が始まるのでしょう。

東京もどこと聞かれ、答えると「行ったことあります!私の娘の嫁ぎ先のご両親が
そちらに住んでいて、家に行ったことあるんですよ」と嬉しそう。そのご両親が
亡くなり、その家を売ってしまい、いまは別の場所に住んでいる…と楽しい会話が
始まりました。そぉ~か、外の世界との接点が新鮮なんですよね~^^

息子さんは2人いるが、四国電力に就職した(優秀!)息子は、1年に1回正月だけ
しか帰ってこない、と寂しそう。子供がいなくなっても、ひな祭りの準備が忙しい
といった話が次から次へと止まらない。楽しかったのですが、バスはあと15分くらい
だったかな?これを逃すと次のは2時間後だったりして。話している最中に時計に
目をやるのは失礼だ。

そうこうしているうちに、旦那さんが出てきて紹介された。「この人ね~!」と
あちらで話している間に時計を見たら、あと10分でした。というわけで、残念ながら
話を切り上げ、高知方面へと向かうバスに乗ったのでした。

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吉良川町は重要伝統的建造物群保存地区だそうです 12

2017年03月25日 | 四国・中国地方



室戸岬から高知へ向かう途中、吉良川という町が「重要伝統的建造物保存地区」という
長い名前がついた名所だとか。なのでバスを降りてぶらついてみることにした。



ここは郵便局として使われていたそうです。なかなか立派。



おお、古い。こういう木造は俺の好みのタイプ。左の石垣も凝っている。「いしぐろ」
というそうです。

ここは昔から木材や薪などの森林資源が豊かで、主に京阪神に出荷していたそうです。
良質な備長炭も作られて、その交易で町が繁栄したそうです。それは昭和の初期まで
なので、あとは寂れて過疎地になっていったのですね。



何年くらい経てばこんなに朽ちるのでしょう。片づけて新しい家を建てる人も
いないというわけだ。



海岸からテラス状に土地が高くなってゆきます。ここは少し高くなったところで、
向こうからおばーさんが歩いてきました。20分くらい歩き回って始めた会った人。



こういうのはなんという造りの名前なんでしょうね。音が響きそうなので、中で
音楽でもゆっくり聞きたいなあ。白壁に水平に並べられた瓦は、雨風から建物を
守るためにつけられた「水切り瓦」というそうです。



なんかの店だったのでしょうね。



和の建物で煉瓦もいいねえ。



「まちなみ館」という、トイレがあり、ちょっとした食べ物を出す観光スポットがあり
ました。町おこしの拠点みたいな?とりあえず入って、庭に灰皿があったので一服
させてもらうことに。

するとバイクに乗ってやってきた初老の郵便屋さんが、火のついた煙草を手にして
中のおばちゃんに声をかけ、「ここは禁煙だからそれ持って入っちゃダメ!」と
注意されて、入口から半分だけ中に入っておしゃべりをしていました。平和だねえ。

その郵便屋さん、おしゃべりが済んで出てくると、よそ者の俺に声をかけてきた。
「よく東京からこんな遠くまでやってきたね」と言われる。たしかにはるばるです。
車ではなく、列車とバスを乗り継いで旅をしているのに驚かれる。

こっちのはずれまで電車が来てないからねー。いらねーんだよ。人は少ないし、
作ったって赤字になるだけだから。ハッハッハ!と陽気な人です。

室戸岬はどのホテルに泊まったの?あ、民宿?あそこに星野リゾート出来たんだよ。
あんな高級なところ、私らにゃ全く関係ないねえ。有名人がおしのびで来てね、
あっと思っても黙ってなきゃねえ。ハッハッハ!

楽しい会話が続きましたが、郵便屋さんは軽トラックでやってきた地元の人に話し
かけられ、私は挨拶をして離れたのでした。郵便屋さんはこういうところでは話を
して回る仕事のようですね。(^益^;

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室戸岬の先端 11

2017年03月24日 | 四国・中国地方



民宿の朝を迎えた。このゴチャゴチャ感が「らしい」ですよね。



なんか懐かしい昭和の雰囲気の廊下。



さてゆっくりと室戸岬の先端を見物。いきなり印象的な岩場。これは「タービダイト層」
というそうです。約1600万年前に深海にあったもので、長い期間を経て砂や泥が降り
積もり、海底にバームクーヘンみたいな層ができる。それが地震などの地殻変動で
回転し、こんなふうに縦になったりして出てきたとか。



遊歩道がありますが、途中からは岩場を歩くことになる。



このあたりが歩いて行ける一番先っちょです。蒲生田岬に続いて、2つ目に到達!



後ろを見れば、山の上に灯台。あそこに登ってみたい気もしますが、山の裏へ行って
(車で5分とか!)それから急な山登りをしなければならない。どうやら1時間くらい
では往復できそうにないので、高台に登るのは諦めた。



電話ボックスが灯台の形。でも近年、公衆電話を使う人は滅多にいないよねェ。
私は携帯電話をホテルに忘れたので、前日に使いましたけど・・・w



さて室戸岬は、地図で見ると本当に尖がっています。なのでその先端は、道路がV字で
ヘアピンカーブのようになっていないか?と思ったりもしましたが、そんなことは
ありません~。

この立っているところはバス停ですが、一番の先端です。左を見ると、「右にカーブ」
の黄色い標識が見えていますが、あのあたりで道は北上する。



右を見ると、今度は左にカーブしているのが見えるでしょう。そういうわけで、大きな
地図を見れば室戸岬はV字ですが、拡大してゆくと先端はU字、もっと拡大すると
Uの底の部分を指で下からぐいっと押して、ちょっぴりへこんだような形なのです。

これで室戸岬から、西側を北上して高知へ向かいます。

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室戸岬を乗り過ごしてしまう 10

2017年03月23日 | 四国・中国地方



室戸岬へ向かうバスは、列車が到着した15分後と連絡がよい。どちらも1~2時間に
1本だし、終着地点なんですからね。観音菩薩のお母さんもバスに乗った♪
バスは南に向かってとんがっている半島の東側を南下します。なので沈みつつある
太陽は山の反対側。こちらは「日陰」なのでもう暗くなってきました。



バス停は「夫婦岩」というところを通過。あの岩は、おそらく角度によっては仲良く
並んで立って見えるのでしょう。このあたりのバスは、信号はないし乗り降りする
客もほとんどいないので、ほぼ時刻表ぴったりに進んでゆきます。むしろ順調に
進み過ぎて1~2分早く通過したりすることも。

この日は早起きして蒲生田岬へ往復20㎞歩いたので疲れていました。あと15分くらい
で室戸岬だなあ、という頃、観音菩薩のお母さんも室戸岬で降りて、おんなじ宿
だったりして♪なんて思っていたら、ふと睡魔に襲われてしまったのです。

はっと目が覚めたら、沈みゆく太陽がバスの進行方向左側に見えていました。
あれっ!!!沈む太陽は西。左側に見えているってことは、岬を回っちゃったの?!
北上しているの???時計を見たら、岬の到着時間を過ぎている。

運転中には話しかけないで下さい、となっていたと思うが、運転手に「室戸岬を
通過しましたか?」と聞く。運転手は驚き、「通過しましたよ。降りるんだったの?」
という。「寝ちゃったんですぅ~~」。。。

バスは1~2分ごとにバス停を通過してゆく。次で降ろしてもらおうと思ったら、
運転手は「そうだ、次の営業所まで行きましょう」と言うのであった。どうやら
歩いて戻れる距離じゃないようだ。バスは1~2時間に一本あるかないか。この日は
もうなかったりして?



ここはバス営業所。運転手はわざわざ降りてくれて、営業所のなかにいた職員に事情を
話し、2人で岬方面のバスの時刻を調べてくれる。すると!なんと1分後!奇跡的!
ほんと??? 運転手は、「室戸岬までの料金を頂ましょう」と言ってくれました。
この間、バスの乗客数人は事の成り行きを待っていなければなりませんでした。どうも
すみません。なんでもすぐにイライラする東京じゃありえませんね。

このバス停で待っていたら、バスはすぐにやってきました。すると営業所の職員の人は
出てきて、運転手に事情を話していました。バスに乗り込んだので内容は聞こえません
でしたが、あとでわかりました。料金をとらないでやってくれ、ということだったのです。
ううう。

              
機転をきかせて営業所まで行ってくれて、降りて戻るバスの時間まで調べてくれた
運転手さん、営業所から出てきて、帰りの運賃をとらないでやってくれと伝えて
くれた営業所の職員さん、戻るときの運賃はけっこうですよ、とにこやかに対応して
くれたバスの運転手さん、本当にありがとうございました。

*ちなみに、帰宅後に室戸市に「ふるさと納税」の手続きをしました。金満で
オリンピックだのなんだの言っている東京に払うよりもと、昨年は米軍基地でひどい
目に合っている沖縄に、それまでは震災や放射能汚染に苦しんでいる東北地方に
納税してきました。でも今回は室戸市に(^益^)b



岬の西側を南下中。ちょうど日没でした。乗り過ごさねば見られなかった景色^^;
バスの乗客は俺ひとり。運転手は「夕日がきれいですねェ」と話しかけてきました。
よくもまあ親切なバス会社の人たちに遭遇したよね。気づいたのが営業所の直前だった
よね。戻るバスが1分後だったよね。



無事、予定より30分も遅れずに宿に到着しました。ここは室戸岬の先端。うしろが山
ですが、右側が東なのでもう薄暗い。左側は日没で西日が射しています。ここはその 
真ん中で、こうやってみると昼間っぽいよねェ?



古い建物で共同風呂、共同トイレ、共同水回りの民宿ですが、シャワートイレだし、
このようにWifiも使えるのです。まわりに家が並んでいるわけでもなく、この建物内
でしか使えないと思うのだが、暗号キーが設定されていて、いったい何桁なの?
とても覚えられないから写真に撮ったのです。



部屋はひとりでは十分に広い。遠慮なく煙草も吸えるし、悪くないね。ただ水回りが
トイレのすぐ前にひとつあるだけ。歯を磨くとき、おっさんがトイレに入りました。
薄いドアをはさんで1m横で大をされるというのも…。女性だったら絶対ヤだよね。



この日は居酒屋ではない。しかし十分に居酒屋メニュー。左は「チャンバラ貝」という
そうです。身の出ているところが刃みたいだから?エビスに似ているおかみさんは
「これが一番値段が高いのよ。一個いくらするの」とか言っておりました。しかし
昨夜の居酒屋のおっさんもエビスに似ていたが、こちらのおかみさんもそっくり。
あの顔はこちらの地方の顔なのかなー。



右上は鰯の稚魚で「どろめ」。真ん中は鯨の舌で「さえずり」。左は穴子の稚魚で
「のれそれ」というそうです。こんなん出されちゃビールではなく酒ですなあ。
地酒を頼むと、「土佐鶴」でした。よく行く池袋の飲み屋が土佐鶴ひと筋なので、
こんなところで再会だ。ちなみに画像のフォーカスが料理ではなくお盆にwww



金目鯛の煮つけ。このあと御飯に鶏肉の卵とじが出ました。立派な地元料理が並んで
宿泊費はとても安い。民宿もたまには悪くないねェ。 

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列車で室戸岬へ向かう 9

2017年03月22日 | 四国・中国地方



何やら住宅地のはずれにある駅は、阿波橘(あわたちばな)。駅前に店だのがある
わけではない。列車が行き交っていれば賑やかにでもなるだろうが、本数も少ないし。



無人駅だ。時刻表が小さく映っていますが、1時間に1本あるかないか。10分程で
下り列車がくるはずなのだが、誰も来ません。



なんか椅子がいいよねー。丸椅子なんて、つぶれたスナックから持ってきたとか?
せっかくなので一服させて頂きました。(^。^)y-.。o○

軽トラックが駅前に止まり、人が来ました。すると駅のトイレを使い、また走り去って
ゆきました。そういう利用方法もあるんだねェ。



ホームのほうに向かおうと思ったら、お、畑? 線路が畑???



あ~、片方の線路をはがして有効利用しようというわけかー。列車は滅多に行き
交わないからですね。



 ホームから見た駅前。朽ちている・・・。駅の真ん前って一等地なんでしょうけど。



来ました来ました。一両でやってくると、なんかバスみたいだね。ワンマンだし。



1両だし本数は少ないので、立つ人がいるほどに列車は混んでいました。幸い座れ
ました。反対側に座っている赤子を抱いたお母さん、う・美しひ。(*´ω`*)

赤ちゃんを慈しむ気持ちがじんわりと溢れていて、柔らかい微笑みをたたえている。
まるで生きた観音菩薩のよう。思わず見とれる気持ちって、邪念じゃないよね?



「鯖瀬」って名前の由来がわかりやすいですよね。その前の駅は「むぎ」。これは
「牟岐」と書くのです。ひとつ前の駅は「キキ」。魔女の宅急便を思い出したの
ですが、これは「木岐」と書きます。



室戸岬に向かうには、行けるところまで列車で行こうと思っていました。「阿波室戸
シーサイドライン」が途中で終わり、「海部」(首相で有名になりました。かいふ
読みます)から最後の3駅は「阿佐海岸鉄道阿佐東線」に乗り換えなければなりません。

はじっこの10分あまりの駅3つ。どうせ同じ1両編成なんだし合体させられないん
ですかねェ。御覧の通り、右側の「阿佐海岸鉄道阿佐東線」の車両はさらに寂れて
おりました。ここまでやってきた乗客は、パラパラと歩いてそちらの車両に移ります。
観音菩薩のお母さんも移動してきたので、ちょっと嬉しい♪



室戸岬へ向かう、だんだんはじっこに来ています。



線路が切れて終点になり、ここからはバス。室戸岬の民宿には暗くなる頃の到着になる
ので、とりあえず電話しておこうかと思って、携帯電話をどうやら阿南のホテルに
忘れたらしいことに気がつく。きゃい~んw

この駅前に何もない、辺鄙なところですが電話ボックスがありました。寂れても駅。
何年も使っていないテレフォンカードを持っていた。民宿に電話し、そして阿南の
ホテルに電話しました。フロントの女性は、「携帯電話を忘れたようなのですが」に
即返で「あります」。これから室戸岬、高知、足摺岬と移動して阿南には戻らないので、
自宅に郵送してもらうこともすぐに対応してくれました。日本はこういうところが
素晴らしい。 

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