ろっくぶっくのいつものように

身のまわりの出来事、思うこと、などなど。
絵手紙を始めました。見てください。

琴欧州、大関昇進おめでとう

2005-11-30 22:53:33 | 相撲
口上も無事済んでほっとしました。強い大関を望みます。まずは優勝をして、さらに上を目指して欲しいです。前佐渡ヶ嶽親方の教育がしっかりしていたせいか、インタビューの受け答えもなかなか良いし、こたえる際ににこっと笑顔を見せるのもいい感じです。
ついでですがオーシュー・パパもなかなかハンサムです。
さらについでですが、場所中に琴ノ若が引退を表明した時のインタビューでいろいろな思いがこみ上げてきたらしくて、結局ほとんど何も言葉にならなかったのも、あれはあれでよかったです。新佐渡ヶ嶽親方として、さらに部屋を盛り上げて欲しいです。
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陽光あふれる恵みの島-シチリア

2005-11-26 14:16:23 | シチリア・南イタリア
「シチリアって佐渡くらいの大きさ?」
「いやぁ、四国に岡山県を足したくらいだって」
「えっ、そんなに大きいの!」
旅行から帰って友達と交わした会話です。四国プラス岡山県というのはガイドさんの受け売りです。実は私も、今回行く前までは、佐渡か、もう少し大きいくらいかなぁ、と思っていたので友達のことは笑えないです。しかも、私は勝手にイメージが出来ていて、かなり以前に見たビィスコンティの『揺れる大地』の貧しい漁村と、最近見た『ベッピーノの百歩』も含めてやっぱりマフィアの影と、そんなのが漠然とあった。光景としては、少し猫背のおばさん(何故か未亡人)が、黒い日傘をして強い日差しの中を海に向かった階段をものも言わずに下っていく。そんな感じ。映画か雑誌で見たものか、はたまた、まったくもっての想像か、よく分かりません。


実際のシチリアはもっと、大きくて、明るくて、あっけらかんとしていた。まあ、観光客がさっと通り過ぎただけの感想に過ぎないのだけれど。陽光燦々は、そのとおりで、オリーブに、アーモンド、サボテンなどが実り、内陸部にはなだらかな地に羊が放牧されている。さらに、ヨーロッパ最大の活火山であるエトナ山がある。で、古代ギリシャの神殿群があり、古代ローマの別荘跡もある。タオリミーナは、ギリシャ劇場もすごいけど、イオニア海に面したヨーロッパ屈指の高級リゾートだ。古い時代からずーっといろんな文化に洗われてきたんだなと思う。そういえば、この春に国立博物館で見たブロンズ像「踊るサティロス」もシチリアの海で漁師が引き上げたものだった。土地の底力みたいなものを感じます。

ところでオリーブ。ひとつの木に緑の実と黒い実がなってました。種類ではなくて、熟し方なんでしょうか。いずれにしろ、シチリアは、まだ何回も訪れたいところです。
今回のシチリア・南イタリアの旅のレポートはこれで終わりです。
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ロバート・キャパ写真展-たづくり

2005-11-24 22:34:28 | 展覧会
歴史の目撃者(カメラマン)と副題の付いた写真展、調布市たづくりで見て来ました。以前別の美術館でやっていたのを見逃していたので、今回やっと見れたという感じです。
多くは戦争を題材にした写真なのだけれど、そこにいる兵士の一人の人間としてのの視線で切り取られたような感じを受けます。戦場という異常な空間の中で、ふと訪れる日常だったり、やさしさだったり、そんなものを写し撮った感じです。キャパの生涯をまとめたビデオも分かりやすく、弟のコーネル・キャパが遺志を受け継いでちゃんと守り伝えているからこそと思いました。

本題とは離れるけれど、最後のほうに「モンレアーレへの入城」という作品があって、第二次大戦でイタリアが降伏したあとシチリアへ連合軍が入ったときのものだけれど、10月にシチリアに行ったお陰で、「モンレアーレ」がパレルモの近郊のあそこだ、と分かったのがなんだかうれしかったです。(単に自己満足です。)
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ナポリの青空市場

2005-11-23 23:12:54 | シチリア・南イタリア
野菜、果物、魚、ナッツ、チーズ、なんでもありあり。ナポリでは道路脇に箱や台を並べて果物や、魚を売っている。魚はその場でさばいていたりする。マテラでは街の一角に市場があって、魚屋だ、青物屋だ、チーズ屋などが軒を連ねてました。そこではモッツァレーラチーズを購入、結構においが強烈だったけれど日本に持ち帰りました。適当にスライスして、オリーブオイルを塗って軽くトーストして食べるとおいしいらしいという情報を得てきたけれど、お土産として渡してしまったので、私の口には入らずじまい。ちょっと残念。

シチリアのピアッツア・アルメリーナの駐車場の端では、果物だの、ナッツだのを売っていた。近所から小型トラックで売りに来ているという風情。ちょっとのぞいていたら、とっても安い。結局、葡萄のマスカットを1キロで0.8ユーロというので買いました。大きな一房で、甘くておいしかったです。

カプリ島で買ったレモンチェッロは、ガイドさんのオススメどおり、バニラアイスにかけて食べると、とってもうれしいデザートに早変わり、美味です。
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北斎展-諸外国の美術館に感謝

2005-11-14 21:49:20 | 展覧会
東京国立美術館-平成館で開催中の北斎展に行って来ました。赤富士が摺りによってあんなに違うのかとびっくり。今回は3枚見れます。それにしても北斎という人の創作意欲の旺盛さには驚かされます。名前もどんどん変えていくけれど、技法も意匠も次々広がっていく感じ。普通は、讃だのの言葉書きは縦書きなのだけれど、まるで外国の絵画のように、横書きのアルファベットが書いてあるようなのがある。よく見ると、絵を90度回して、平仮名で縦書きに書いてある。いかにもアルファベットに見えるところが憎いところで、北斎が「へっへっへ」と笑っているような気がします。
出品されている作品数が多いので、一応一回りするのに2時間くらいかかります。見に来ているのは年配の方や外人が多い。各作品の所蔵先もメトロポリタン美術館だのベルリン美術館だの外国の蔵がかなりある。北斎って、国内ではあまり評価が高くなかった(というより低かった)時期が結構長かったらしくて、その間に外国に多くの作品が流れたのだと思う。連作や、習作のようなものも外国の美術館蔵が結構あった。安かったせいもあるかもしれないけれど、外国の美術館が価値を認めて買ってくれていたお陰で今まで残っていたかと思うと、素直に感謝です。
今回の作品の中では「466.春秋山水図」の一対が私としては一番のお気に入りです。広さと奥行きを感じます。作品の入れ替えもあるし、11月中は国立博物館の庭園も午後4時まで公開中なので、また行こうと思っています。
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生きている遺跡-ポンペイ

2005-11-11 23:51:19 | シチリア・南イタリア
古代人になった自分がこの街を歩いているような気がしてくる。トーガやチュニカ(長衣や短衣)を着た人たちがそこの路地から出てきそうなそんな雰囲気がある。他の遺跡のように滅んだ末の遺跡ではなくて、人々がそこで生活していたそのままが、ベスビオ火山の大噴火によって突然そこで終わりになったという遺跡であるためらしい。パン屋さんには、今の石焼ピザ屋さんと同じ石造りのかまどがあり、居酒屋には大理石張りの立ち飲みカウンターがある。内部の装飾がきれいな共同浴場は今のスーパー銭湯のようだ。街並みの向こうにはベスビオ火山が望めてなかなかの眺めになっている。

お金持ちの家の玄関には床に犬の模様のモザイクが施してあり、ラテン語で「猛犬注意」と書いてある。当時の流行だったらしいが、これって現代でいえばお屋敷にはセコ○のマークが張ってあるのと同じことではあるまいか。
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トゥルリ-アルベロベロ

2005-11-08 22:59:33 | シチリア・南イタリア
こんなに密集しているとは思わなかった。白壁に灰色の円錐形の屋根をかぶったおうちが、メインストリートをはさんで緩やかに傾斜をなす左右の丘にぎっしりと並んでいる。以前、テレビで見たことがあったけれど、狭い範囲にちょこっとあって、すっかり観光地化されているものと思い込んでいたので、大して期待していなかった。これはいいほうに期待が外れたという感じです。

屋根も藁葺きか萱葺きかと思っていたけれど、そうではなくて灰色の薄い石を積み上げてある。何でも、何百年か前に(このあたりうろ覚え)いわゆる税金対策で、調べがあるときにはすぐに屋根を崩せるようにしたのが起源らしい。それが案外居住性がいいということで長い期間生き残ったらしい。今はおみやげ屋さんなどにもなってるが、トゥルリで普通に生活している人もいるとのこと。夕方、灯りがともり始めた風景も幻想的できれいでした。
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青の洞窟-カプリ島

2005-11-06 12:14:58 | シチリア・南イタリア
「行ってみないことには、入れるかどうか分かりません。現地の観光局がその日の波の高さで判断します。」ガイドさんが盛んに牽制をする。さらに「入れる確率は夏場は3-4割、冬場はもっと低くて2割程度、今はその中間くらいです。」「以前規制が出来る前に、無理して入って亡くなった方もいました。」「晴れているかどうかは問題ではなくて、あくまでも波の高さで入れるかどうか決まります。」等々。
ナポリの港から水中翼船で約50分、カプリの港でグループごとの船に乗り換え、この船が出たことで、洞窟に入れることが確定。洞窟のそばまで行って、6人乗りのさらに小さいボートに乗り換えて洞窟に入る。洞窟の入り口は幅1.5メートル、高さ50センチくらいで、本当に小さい。船頭さんが手漕ぎで、波が低くなったタイミングを計ってさっと入る。乗客は身体を重ねて船底にへばりつく感じ。「入るときは絶対に身体を起こさないで下さい。これを守らないで、血だらけになって出てきた人を知っています。」と、これも厳重注意があった。

入ってみると、中は結構広い。ボートが数隻から十隻くらいはいるようだ。暗い中で、水がなんとも言えない青に光っている。透明というのではなくて、青みがかった蛍光ブルー、それも水の底のほうから灯りを当てているような感じ。確かに忘れられない光景となった。

すでに古代ローマ時代に発見されていたというから、それを今の時代にも同じように見ることが出来るように持ち堪えていることがすばらしいと思う。日本だったらきっと、もっと楽に観光できるように手を入れて、結果洞窟自体をだめにしてしまうような気がする。(ここは勝手な想像です。)

青の洞窟は実はシチリア島のタオルミーナにもあって、規模は少し小さいのだけれど、そちらも今回行くことが出来ました。シチリアの方が少し緑が勝っていたような気がします。
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オリュウノオバ物語-アフタートークの岸田さん

2005-11-04 00:20:37 | 演劇・舞台
三軒茶屋のシアタートラムで上演中の「オリュウノオバ物語」-中上健次作「千年の愉楽」より-観て来ました。高貴でよどんだ血を持つ男たちが若くして死んでいく。時を超えて生きる産婆がそれを語っていくという話で、舞台化は結構苦労したようです。原作読んでないのですが、暗いけれど、妙に引き込まれる舞台でした。ちょうどアフタートークがあった日で、中上健次氏の奥様をゲストに迎えて、演出家と、岸田今日子さんが加わり、舞台に出ていた山本健翔さんという方が司会で30分ほど話をされました。岸田さんの、あのふわっとした雰囲気は何なんでしょう(素敵です、と言ってます)。女学生のように初々しくて、そこだけ別世界のようでした。200席ほどの小さな劇場ですが、結構年配の男性が多かったのも、岸田さんのファンの方たちでしょうか。
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