磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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子どもたちに伝えたい-原発が許されない理由

2011年11月28日 | 読書日記など
『子どもたちに伝えたい-原発が許されない理由』
   小出裕章・著/東邦出版2011年

わかりやすく書かれた本だと思います。



原発を導入されても、電気料金は安くならなかった。

「原発を建てれば建てるほど電力会社は儲かる」下「」引用。

「原子力発電所を建てれば建てるほど、電力会社が儲かる仕組みになっているからです。-略-
 日本では、発電にかかる費用は『電気事業法』という法律にもとづいて、『総括原価方式』で計算されます。」

値上がりし続けた電気料金。下「」引用。

「こうして、電気料金はどんどん値上がりました。普通の会社であれば、設備にかかるお金をなるべく抑えますが、電気事業法に守られてきた電力会社は、そんなことはする必要はありません。
 私たちにしてみれば、電気は生活に必要なものなので、どんなに値上がりしても、各地域にひとつしかない電力会社に、料金を黙って支払いつづけるしかありません。
 しかし、たとえどんなに電力会社がお金を儲けたとしても、使用済み燃料の処分方法や、運転を終了して廃炉になった原子炉の解体など、今後どれだけの費用がかかるのかは見当もつきません。-略-」

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巨大な工場。下「」引用。

「原子力発電所は火力発電所に比べて小さな工場になるはずなど、ありませんでした。実際には、化け物のような巨大な工場になりました。
 そして、とても重要なのは、原子力発電所はビルの地下どころか、都会の近くにさえ造られずに、すべて山間へき地に押しつけられてきたことです。」

ウランの埋蔵量は石油より少ない。

「後続増殖炉『もんじゅ』の非現実性」

『もんじゅ』1兆円かけて。1kWhの電力さえ産み出しいない。

放射能を溜めつづける原子力発電。

責任のないの子どもたちをだれが守るのか?
--答えは書かれていない……。

数百万年の毒性。下「」引用。

「長寿世界一の日本人ですが、長生きしたとしてもせいぜい80~100年でしょう。日本というこの国自体の歴史も、1,000年単位にすぎません。それなのに、数百間年先まで原発が生み出した毒性は消えない。
 しかも、私たち人間は核分裂生成物を無毒化する手段を持っていません。研究者たちは、なんとかして無毒化したいと70年間研究を続けていますが、いまだに無毒化できないというのが現代の技術なのです。だとすれば、あとは核分裂生成物を遠ざけるしか方法はありません。」

「火力発電を止めて、原発を動かしている事実」

原爆の被爆者が教える低線量域の危険。
「少量の被曝のほうがむしろ危険!?」
--いろいろな説があるといわれているが、現場をぬきにした作文を信じるわけにはいかないとボクは思います。下「」引用。

「最近では、少ない量の被曝は「かえって危険度が高くなる」という報告もあります。それが『バイノミナル効果』『バイスタンダー効果』『ゲノム不安定性』です。
 バイスタンダー効果は、被曝した細胞から、被曝しなかった周辺の細胞に、遠隔的に被曝情報が伝えられる現象です。
 カナダ原子力公社の研究所のアブラハム・ペトカウ博士は、内部被曝のメカニズムを研究した結果、「低線量では細胞への放射線の影響が急速に高まる」という報告しています。
 また、被曝によって引きおこされる、がんや遺伝子ちに関わる病気の原因といなるDNA二本鎖切断が、「低線量の被曝では修復されないケースがある」という研究結果が出ています。」

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