磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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チェルノブイリ春

2012年01月11日 | 読書日記など
『チェルノブイリ春』
   中筋純(写真・文)/二見書房2011年

英文併記……。



帯に書かれてあります。下「」引用。

「ここから私たちは何を学ぶのか。
史上最悪の原発事故から25年目の春。
人の姿のない街では、春の陽射しのもと、
草木は伸び、花が咲いていた。
現地に入ったカメラによる待望の写真!」

「小さな街チェルノブイリ」 下「」引用。

「チェルノブイリ市は発電所から南に10数キロ下ったところにある小さな街だ。春の芽吹きが一段落ついた頃、街にはセイヨウトチノキの白い花が咲き乱れていた。プリピャチと比べ小さな街だが、事故当時には教会があり共産党本部も置かれ、地域の行政の中心を担っていた。-略-」

廃墟……。下「」引用。

「廃墟というものはとかく人々に不気味がられ時には煙たがられる存在でもある。霊感の強い友人はマイナスパワーに取り憑かれることを忠告し、医者の友人は建物の残骸から出る化学物質の人体への影響を忠告する。でもその不思議な魅力を子供の頃--防空壕で遊んでいた頃--から感じている自分がいる。-略-」

「赤い森」 下「」引用。

「チェルノブイリの街からゾーンの10キロ検問所を超えると道が二手に分かれる。左に行くとプリピァチに向かうショートカットで、発電所を右手に眺めつつ低木の原野の一本道に沿って車を走らせることになる。-略-
 この一帯は通称「赤い森」と呼ばれる。おとぎ話に出て来そうな名前ではあるが原子炉爆発後の火災で空気中に舞い上がった放射性降下物、つまり「死の灰」が大量に降り積もった場所だ。20,000レントゲンという人間の致死量を遥かに超えた放射線で、濃緑の松が赤く光ったとの目撃談から名もなき松林が「赤い森」と呼ばれるようになった。いまでも所々に枯れ木が立ち当時の様子を物語っている。-略-」








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