『原子力潜水艦』
小川岩雄、服部学、中島誠、吉原公一郎(著)/文京閣1963年
原潜は今も日本の近海にロシア軍やアメリカ軍などが潜んでいることだろう……。彼らができるのはただ攻撃するのみ……。何もしてくれないでいてもらたいし、日本周辺からも去ってもらいたいものですね。
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当時、国論が二つに割れていたという。
その時、スレッシャー号の沈没が伝えられたという。下「」引用。
「昭和三十八年四月十日午前九時(日本時間同日午後十一時)、米海軍自慢の新型原子力潜水艦スレッシャー号は、乗組員百二十九人を艦内に呑んだまま、ボストン東方約三百五十キロ、深部潜航テスト中、沈没した。世界潜水艦史上、最大の事故といわれる。」
日本の政治家はいつもどおりのいい加減な表現でごまかそうとしたようである。
原子力委員会も、日本であるにも関わらず、治外法権を認める……。下「」引用。
「ところで、同日の委員会には、近藤鶴代原子力委員長から、「合衆国原子力潜水艦の寄港問題に関する原子力委員会の統一見解」というものが発表された。-略-すなわち、日本の原子基本法の精神は、外国の原子力潜水艦の問題とは「関係ない」が、一応、その安全性についての保証を取りつける必要はあるという見解なのである。」
池田首相は奇妙な論理を展開。
核武装しているだろうと言われていた……。下「」引用。
「アメリカの原子力潜水艦というのはすべて核武装をしておるのであります。これは明瞭なんだ。-略-
けさの新聞をごらんなさい。アメリカはどう発表しましたか。最高二週間おるという。--この常時非常対応体制をとっておるアメリカの戦略パトロール潜水艦が核武装を取りはずして、いわばまる裸になって二週間も三週間もアジアのどこかの海域でうろうろするということは、これは、まあ笑い話ならともかくでありますが、実際の問題としては全くナンセンスです。」
そして、テーラー博士の言説。下「」引用。
「三月六日の参院予算委員会の席上、野坂参三氏は、昭和三十五年四月に、アメリカ上下両院合同委員会で、テーラー博士とリコーバー中将の証言を引用している。
すなわちそこでは「原子力潜水艦の原子炉は、実際は、安全な装置でなく、軍事上、必要ある場合を除いては、人口密度の高い港に寄るべきではない」と言われている。」
1983年3月10日、日本学術会議長 朝永振一郎が、「日本学術会議の池田首相あて勧告」を発表。
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それに続き、「原子力関係九学者の声明」。下「」引用。
「またその日の夕刻、湯川博士ら原子力関係の代表的科学者九氏は、“学術会議の政府申し入れを支持する”として次のような声明を発表した。-略-」
その9人とは、木村毅一、田島英三、中川重雄、野中到、檜山義夫、伏見康治、三宅泰雄、山崎文男、湯川秀樹。
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さらに、「原子科学者一○○二名の声明」が出された……。
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目 次
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小川岩雄、服部学、中島誠、吉原公一郎(著)/文京閣1963年
原潜は今も日本の近海にロシア軍やアメリカ軍などが潜んでいることだろう……。彼らができるのはただ攻撃するのみ……。何もしてくれないでいてもらたいし、日本周辺からも去ってもらいたいものですね。
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当時、国論が二つに割れていたという。
その時、スレッシャー号の沈没が伝えられたという。下「」引用。
「昭和三十八年四月十日午前九時(日本時間同日午後十一時)、米海軍自慢の新型原子力潜水艦スレッシャー号は、乗組員百二十九人を艦内に呑んだまま、ボストン東方約三百五十キロ、深部潜航テスト中、沈没した。世界潜水艦史上、最大の事故といわれる。」
日本の政治家はいつもどおりのいい加減な表現でごまかそうとしたようである。
原子力委員会も、日本であるにも関わらず、治外法権を認める……。下「」引用。
「ところで、同日の委員会には、近藤鶴代原子力委員長から、「合衆国原子力潜水艦の寄港問題に関する原子力委員会の統一見解」というものが発表された。-略-すなわち、日本の原子基本法の精神は、外国の原子力潜水艦の問題とは「関係ない」が、一応、その安全性についての保証を取りつける必要はあるという見解なのである。」
池田首相は奇妙な論理を展開。
核武装しているだろうと言われていた……。下「」引用。
「アメリカの原子力潜水艦というのはすべて核武装をしておるのであります。これは明瞭なんだ。-略-
けさの新聞をごらんなさい。アメリカはどう発表しましたか。最高二週間おるという。--この常時非常対応体制をとっておるアメリカの戦略パトロール潜水艦が核武装を取りはずして、いわばまる裸になって二週間も三週間もアジアのどこかの海域でうろうろするということは、これは、まあ笑い話ならともかくでありますが、実際の問題としては全くナンセンスです。」
そして、テーラー博士の言説。下「」引用。
「三月六日の参院予算委員会の席上、野坂参三氏は、昭和三十五年四月に、アメリカ上下両院合同委員会で、テーラー博士とリコーバー中将の証言を引用している。
すなわちそこでは「原子力潜水艦の原子炉は、実際は、安全な装置でなく、軍事上、必要ある場合を除いては、人口密度の高い港に寄るべきではない」と言われている。」
1983年3月10日、日本学術会議長 朝永振一郎が、「日本学術会議の池田首相あて勧告」を発表。
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それに続き、「原子力関係九学者の声明」。下「」引用。
「またその日の夕刻、湯川博士ら原子力関係の代表的科学者九氏は、“学術会議の政府申し入れを支持する”として次のような声明を発表した。-略-」
その9人とは、木村毅一、田島英三、中川重雄、野中到、檜山義夫、伏見康治、三宅泰雄、山崎文男、湯川秀樹。
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さらに、「原子科学者一○○二名の声明」が出された……。
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