磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

鱧男の小説などをUP。環境問題に戦争・原発を!環境問題解決に民主主義は不可欠!

週刊朝日 2012-2-3

2012年03月05日 | 読書日記など
『週刊朝日 2012-2-3』
    河畠大四・編/朝日新聞出版2012年

特集名 富裕層に学ぶ資産運用



【口絵】「“放射能ドック”時代が始まる?」 下「」引用。

「東京在住でもやはり出たセシウム
「一体、私はどれくらい被曝しているのか?」
 内部被曝の実態がわかっていない今、漠然とした不安を抱えている人が多い。
 そこで、日本サード・パーティ株式会社は内部被曝を測定できる施設“放射能プレミアムドック”を開設した。椅子型のホールボディカウンターに5~10分座ると体内のセシウム134(半減期約2年)と137(同約30年)、カリウム40(同12.48億年)を測定できる。甲状腺被曝や食品の放射性物質の検査も可能だ。
 同社は海外のハイテク機器を日本市場に紹介する会社。20年ほど前から医療機器も扱ってきた。その経験を生かし、ベラルーシ共和国から高性能の放射能測定機を購入した。-略-
 病院ではないので医療行為は行っていないが、検査結果の数値があれば、少なくとも各自で判断を下す材料にはなる。
“放射能ドッグ”は、音もなければ匂いもない。採決は検尿も痛みもない。この“何もない”ことに、改めて放射能の怖さを実感した。
 今後は、内部被曝の測定車をつくって全国巡業することも考えているという。私たちはやっとスタート地点に立ったのかもしれない。」

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「【角栄と原発】田中角栄首相時代に原発計画が急増引き金は1973年のオイルショック」徳永栄一郎(ジャーナリスト)。下「」引用。

「一国の首相が米国に油乞いをしているようだ。それをキッシンジャーが懸命になだめる。異様な会話だが、この裏には電力会社の深刻な事情があった。-略-
 73年12月11日、田中首相は国会でこう発言した。
「石油問題がここまで来たら原子力問題、原子力発電というものがどんなに必要であるかという必要性に対しては、もうまったく議論がないところに至った訳でございます」-略-
 田中は安全性も、「政府が責任を持ちます」と断言した。国が原発の全面支援を約束したのだ。行動も素早かった。
 この発言の3日後、科学技術庁は翌年度の原子力関連予算に300億円の追加要求を表明した。12月末には日本原子力産業会議の幹部が訪れ原発推進を提言した。田中は全面的に同意した。
 また原発増設には核燃料も必要だ。1974年9月、ブラジルを訪れた田中はブラジル大統領と原子力協力で合意する。11月には豪州のホイットラム首相とウラン安定供給を確認した。」

福島反対運動。下「」引用。

「だが国内では反対運動も高まっていた。当時計画中の福島第二原発は住民が行政不服審査法に基づく異議申し立てを行う事態となった。これを国は棄却する決定を下している。」

立地のために電源三法をつくった角栄。

「子どもたちに毒を食わせるわけにはいかない」菅原文太、帯津良一。

「ストレステストが次の大事故を招く」広瀬隆。
ストレステストをすすめている人物=山口彰岡本孝司。下「」引用。

「福島原発事故のあと、山口彰なる大阪大学大学院教授が、NHKの報道番組でたびたび解説してきたが、事故からほぼ一ヶ月後の4月8日、「ニュースウォッチ9」で彼は何と言ったか。
「今までは、大事故(シビアアクシデント)をどうすれば妨げるかという考えで原子力をやってきた。しかしこれからは、事故が起こった時にどうすればよいか、それを考えなければならない」と。フクシマは続く次の大事故を想定しているかのような、このおそろしい言葉を平然と口にしたのである。まさに、このニュース、核心はここだ。
 そしてこの人物が、いま全国で痛烈な批判の的になてっいる。国民世論に反して、いよいよ原発の再稼働に向けて安全性の再評価なる作業(ストレステスト)が進められている。そのいかがわしい審査をする専門家会議のメンバーの一人が、日本人の滅亡を保証する「第二のフクシマ」を予想している山口彰当人なのである。加えてこの教授は、三菱重工業グループのニュークリア・デベロップメント社から3385万円もの寄付を受けていたことが、報道で暴露された。三菱重工業とは、わが国の原発のうち、現在まで原子力安全・保安院にストレステスト結果を提出した原子炉14基のうち11基、加圧水型原発(大飯・泊・伊方・玄海・川内(せんだい)・美浜・高浜および敦賀2号)を製造したメーカーなのである。
 こんな人物が審査するのでは、まるでストレステストが次の末期的な大事故を起こす、と言っているのと同じではないか。それだけではない。この専門家会議でさらに重要な司会進行役をつとめている東京大学教授の岡本孝司がまた、同じ三菱重工業出身で、同社から200万円の寄付を受けていたのである。岡本孝司もまたNHK報道ニュースのお得意解説者として登場してきたが、福島原発事故が起こったのは「想定外の津波のためだ」(つまり電力会社とメーカーにとって致し方のない事故だった」と言いつのり、ほとんど何もまともな事故解析のできない解説をずっと続けてきた人物なのである。」

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保安院は「妥当」? 大地震と大津波の歴史を隠蔽。下「」引用。

「保安院は1月18日、福井県の大飯原発のストレステストの結果を「妥当」とする審査書案を発表した。再稼働にゴーサインを出したのだ。1986年1月18日(天正13年)の天正大地震は、17年前に6000人以上の犠牲者を出した阪神大震災の5.6倍の巨大エネルギー、マグニチュード7.8と推定され、福井県若狭地方が地震にともなう山のような大津波に襲われ人々や家畜が流され、若狭湾に甚大な被害をもたらしたことが明らかになっている。ところが大飯原発を運転する関西電力は、この地方に大津波はなかった、と主張してきたのである。1662年6月16日(寛文2年)の寛文大地震でも、琵琶湖の花折断層が動いて、若狭の地を突如として天変地異が襲い、若狭湾一帯から大阪湾にかけて大地震となり、若狭では小浜城の天守閣が崩れた。現在、小浜市は大飯原発から半径10キロ圏内に「住民の半分」が暮らす一触即発の危険地帯である。
 さあ日本人よ、いつまでも黙っていてはいけない!」

↑ 福島原発事故から何も学んでいないのでしょうか? また起きたら「想定外」なんですか?

「首都圏のマンションは大丈夫か? コンクリートの放射能汚染、急拡大 福島県の懸念を黙殺した国の“大罪”」 下「」引用。

「昨年の汚染稲わら問題に続き、またしても国の不手際が明らかになった。福島県二本松市の新築マンション工事で、放射性物質に汚染されたコンクリートが使われ、室内で屋外より高い放射線量が測定されたのだ。汚染が確認された建築物が相次いで見つかっているが、果たしてあなたの近所の住まいや施設は大丈夫なのか。-略-」

「【福島第一原発幹部が語る】東電の「楽観的発表」を信用してはいけない! 「原子炉建屋が倒壊する」」 下「」引用。

「東京電力は1月19日、福島第一原発2号機の格納容器内で内視鏡で調査し、その際に撮影した映像を公開した。東電は成果を強調したが、本当だろうか。-略-いちばん、はっきりした問題は、塗装がはがれてさびていることです。ここまで劣化しているとは……。想像以上でした。放射線の影響で白い斑点のようなものが交じった映像はわかりにくいのですが、よく見れば、配管のジョイントやボルト部分、建屋の鉄筋、鉄骨などかなりさびています。
 格納容器は、内部が蒸気や水に長期間さらされるということは想定していません。さらに爆発によって、内部から圧力がかかりました。原子炉建屋は外的なものから守るような設計で、内部からのトラブルには弱いということが証明されました。
 本社は「容器や建屋の耐震・耐久性に問題はない」と言っていますが、出入りのゼネコンに聞くと、「問題がないというのは、いますぐに倒壊することはないという程度だ」という答えが返ってきました。震度5~6級の地震が来て、揺れ方によっては、倒壊の危険性がないとはいえませ。それに、日々、建屋、容器の傷みは着実に進行しています。早く、燃料プールだけでも移動させたいというのが、現場の本音です。」」

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