磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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ちくま新書439 経済大転換-反デフレ・反バブルの政策学-

2009年01月22日 | 読書日記など
『ちくま新書439 経済大転換-反デフレ・反バブルの政策学-』
   金子勝・著/筑摩書房2003年

最近のテレビ番組でも、この点を金子は語っていました……。
--当たり前の民主主義の資本主義にすれば、問題は解決する可能性は高まるでしょう……。
犯罪行為を無視しなければ……。
--アメリカも同様ではないでしょうか?
官僚の天下り先確保のために、法律を破った……。



もちろん、ここでいう民主主義はブッシュ・小泉竹中路線ではありません。
--あれは『偽装民主主義(本質はファシスト)』です。
今も、日本の大手マスコミの多くは、『偽装民主主義』ですね……。
--差別社会を維持しようと努力しています……。

ブッシュ・小泉竹中のファシスト路線がうんだ……。下「」引用。

「とりわけ五月以降、政府・日銀がニューヨーク市場でドル買い円売り、そして米国債買いの大規模介入を続けているが、こうした状況の下では持続可能ではない。巨大なリスクがマグマのように溜まってきている。にもわわからず、経済失政を続けながら、ナショナリズムを煽って有事関連三法やイラク新法を国会通過させた小泉政権は、さながらブッシュ政権と「心中」を図っているように見える。」

グリーンスパンのとった手法も民主主義ではありませんでしたね……。

そして、アメリカもベビーブーマー世代が退職生活に入るという……。

ゲーム理論的アプローチでは本当に困りますね。下「」引用。

「つまりゲーム理論的アプローチでは、そもそも異なる制度移植の問題を扱うようにはできていない。とりわけ、導入された制度が個別のアクターの行動様式を変えてしまい、それが市場を変化させて再び個別のアクターの役割を変えてゆくという、フィードバック関係を描けない。こうした弱点は、情報の経済学が「グローバルスタンダード」がもたらすデフレ圧力を個別具体的に論じられないところに典型的に現われている。」

金子勝が最近のテレビで主張していたこと……。下「」引用。

「竹中氏が自らの政策失敗を認めず、景気判断を間違えては、その場しのぎで発言や考え方をコロコロ変えてしまうことが事態の混乱を招いてきたのだ。たとえば、一九九八年の金融システム不安当時、竹中氏は、非効率的な金融機関は市場から退出させるべきだというオーバーバンキング論を展開していた。サプライドサイドの効率化を強調する立場だ。それゆえ、経済戦略会議で公的資金投入を決めた時は、システミック・リスクが表面化したために、あくまでも「緊急避難的措置」として投入したと主張している。「骨太方針」でも、基本的に不良債権を市場で処理させる政策を支持していた。つまり、竹中氏は、「銀行がバランスシート上、不良債権に引き当てを積むこと」が不良債権処理であるとは捉えていなかった。木村剛氏を金融庁金融分野緊急対応戦略プロジェクトチーム(いわゆる「竹中チーム」)に加えてから、ようやく不良債権に引き当てを積むことが大事だということに気づいたのである。だが、彼自身はこれだけ間違いを犯しても自己責任をとったことがなく、常に自己保身的に振る舞うために、一層議論の混乱を招いているのだ。」

このような混乱に招いたことが問題であり、一点よかった部分を竹中は強調したが……。
--すりかえ上手な竹中である……。

大衆増税路線をとり、金持ち優遇した小泉政権……。下「」引用。

「小泉政権は年金や健康保険の不安を放置して、事実上の増税路線を続けているだけではない。単なる財政の帳尻合わせのために、さらなる大衆増税路線をとっている。二○○三年度に入って、タバコ税のり増税(一歩当たり約一円)、発泡酒の酒税引き上げ、配偶者特別控除の廃止、健康保険本人負担増加(二割から三割へ)や高齢者の患者負担増加(定額制から定率制へ)など、つぎつぎと中低所得者の税負担が増加する一方で、贈与税の控除額の引きあげ相続税率の引き下げなど高所得者を優遇する税制「改正」が実施されたからだ。」

今、このことが世界を覆っている……。下「」引用。

「ブッシュ政権が未曾有の「双子の赤字」を作り出している点にある。近い将来、ドルの下落か金利上昇の圧力に直面した時、世界経済は分裂のコストを本格的に負わなければならないだろう。そのコストは著しく高いものにらざるをえまい。いったんグローバル化によって一体化した世界経済を、再び切り裂くことになるからだ。そう考えると、本当に戦略的に考えておかなければならないことは、現在の日本がそのリスクに耐えられるかどうかという点である。だが、残念ながら、逆に多くの人々は短視眼の罠に陥っている。」

逮捕もされないし、無茶苦茶な倫理観……。下「」引用。

「実際、この間も、いかなる不正やゴマカシがあろうと、何一つそして誰一人、当時者責任を問われていない。
 たとえば、二○○三年七月になって、森昭治前金融庁長官と高木祥吉金融庁長官が、東京海上火災に「朝日生命と合併しろ」と行政処分をチラつかせて“圧力”をかけたことが発覚した。ところが、大きな問題にならず処分もなかった。また、前にも述べたように、参議院の公聴会に呼ばれた朝日監査法人理事長が、繰り延べ税金資産を除けば、りそなが事実上、債務超過だったことを認めた。「りそな債務超過ではない」として公的資金を入れた小泉内閣の立場を真っ向から否定する重大証言である。しかし、これも問題にされなかった。つい最近も、旧大和銀行がすでに二年前に数千億円の自己資本不足に陥っていたことが暴露された。しかも、当時の金融庁は、その事実を知っていながら、是正措置をとらなかった。」

道路公団でも同様……。下「」引用。

「『文藝春秋』二○○三年八月号で片桐幸雄元民営化推進委員会事務局次長が、債務超過を示す財務諸表を藤井治芳道路公団総裁が隠蔽したことを暴露した。だが、小泉純一郎首相も扇千景国土相も、人事には手をつけないと「頑張った」。いずれの事件も普通だったら、大臣や長官のクビが飛ぶ大事件なはずだが、誰一人何ひとつ責任が問われないまま時だけが過ぎ去っている。」

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あまりにも問題が次々に出てくるので、一般人は忘れてしまう……。

そして、マスコミは追究しないで、いつものことを続ける……。

相変わらず、何の反省もない政府、司法、官僚、政治家、企業家、マスコミ……。









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