磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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AERA ’11.6.27

2011年09月22日 | 読書日記など
『AERA ’11.6.27』
   尾木和晴・編/朝日新聞社2011年

特集名 放射能と闘う母



「放射能から子どもを守るために 見えない「敵」と闘う母」 下「」引用。

「子どもを被曝させたくないが、日常を犠牲にするのは悩ましい。闘うために孤立を余儀なくされてきた母親たちが今、共闘の動きをみせている。」

市の測定器は安物で不正確。下「」引用。

「市が公表している測定値は低すぎる。そんな疑念を抱いて市の測定に同行した。公園で線量計を並べて測ると、自分のもののほうが0.04マイクロシーベルト高かった。市の職員に精度の高い機種を買うようにすすめた。-略-」

幼稚園をかえた母=「弁当持参のため転園」

「子どもにがん保険」 下「」引用。

「最近、周りの母親の多くが子どもをがん保険に加入させている。万が一を考えざるを得ないまでに追い詰められている。」

「福島と東京母の証言 子を守れるのは私しかいない」 下「」引用。

「子どもたちを守りたい--。
その思いは、どこに住んでいても母親たちに共通している。
内部被曝をさせていないか。給食は食べていいか。
郊外学習に不参加でいじめられないか。
毎日が迷いと葛藤の連続なのは、福島も東京も同じだ。」

病気の流行……。下「」引用。

「子どもたちが通う福島市内の小学校で、インフルエンザやりんご病、おたふく風邪、水ぼうそうなどが流行しています。うちの子どもも溶連菌感染症になりました。かかりけの医者は「こんな流行はこれまでなかったことだ」と首をひねっていました。外で遊べなかったり生の野菜や魚を食べられなかったりで、子どもの免疫力が下っているのではないでしょうか。とても心配しています。」

献立記録し毛髪保存……。下「」引用。

「親たちが集まる「子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク」で教えてもらって、毎日の行動を細かく日記につけるようになりました。毎日朝昼晩の献立も記録して、何を食べたかわかるようにしています。万が一、将来何か病気になったときに、被曝との因果関係が証明できるようにするためです。毛髪を分析して測定できる可能性があると聞いて、髪の毛も保存しておきました。「こんなこといつまでも役に立たなければいい」と思いながらやっています。」

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「放射能「凶悪度」ランキング 危険度が高いのはどれか--福島第一原発放出の全31種」 下「」引用。

「福島第一原発が水素爆発などで放出した膨大な量の放射性物質。その種類は主なものだけで31種もある。それぞれ、どういう物質で、人体にはどんな影響があるのか。危険度の高いものはどれか。一目でわかる一覧表にした。-略-」

「最凶キュウリム」 下「」引用。

「ワースト1のキュウリム242は1944年、米国で発見された人工核種で、元素名はフランスの著明な物理学者キュリー夫妻に由来する。α線を出す上、エネルギーも約6.1メガ電子ボルト(MeV)と非常に高い。
 ただし、「危険度」の尺度には、さらに重要なものもある。
「α線を出すものやエネルギーが高いものでも、体内に入ってすぐに排出されれば影響は少ない。やはり怖いのは、一度体内に入ったらなかなか出ていかないものです」(中村氏)-略-」

はかるくん」に疑問。下「」引用。

「ただ、柏市の計測に問題がある、と指摘する声もある。市が線量の測定に富士電機株式会社製の「はかるくんII」を使っているからだ。
「はかるくん」とは、文部科学省が教育支援事業で学校などに無料で貸し出している簡易線量計の愛称。小学校や中学校の理科の授業やクラブ活動で、花崗岩など身の回りのものから出る自然放射線測ったりすることが想定されている。ある放射線研究者は首をひねる。
「『はかるくん』は、感度、精度が高くなく、検査用ではなく、教育、学習用です。私たちが空間線量率を測る時に使うことはない」
 柏市の担当者は、反論する。
「そもそも放射線測定器を持っていないので、できうる手段で測定した。専門家に聞いても、『はかるくん』を使用することに問題はないと言われた」」

「検査結果を知らされない 内部被曝量が知りたくて全身測定検査を受けた飯舘村男性」 下「」引用。

「一体、誰のための検査なのか。自身の内部被曝量を知りたくて検査を受けた飯舘村の男性に、肝心の結果が知らされない。そんなことが、実際に起きている。-略-個人の不安より「公」-略-」

まるでABCCですね……。

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「放射能が蝕む人の「心」 「罪悪感」まで押し付ける」 下「」引用。

「放射能の真の怖さは、がんの危険性ばかりではない。善良な人々に、「罪悪感」まで押し付ける。「立ち位置」を露呈させ、「心の変調」をぎりぎりと、強いる。それこそが、原発事故の最も罪深い点なのだ。
「お母さんの精神状態が不安定なのが、子どもによくないんです」
 埼玉県に住む主婦(31)の心をいっそうかき乱したのは、長男(4)が通う幼稚園の園長の言葉だった。放射性物質の影響について園としての考えを聞こうと園長を訪ねたときのことだ。
 隣接する自治体がホットスポットとして取り沙汰されたこともあり、主婦は不安で仕方がない。それなのに園長は、放射能に気をもんでいる気配がさっぱりなかった。
「私のほうがおかしいの、と悩みました」
 東京電力福島第一原発の事故で広範囲に放出された放射能。それは人々の心に健康被害への不安を植え付けるだけでなく、その不安がまた新たな不安を招くかたちで、原発から遠く離れた地域に住む人たちの心をも深く蝕んでいる。」

「転居しても胸がうずく」 下「」引用。

「ある企業の50代のサラリーマンは最近、単身赴任先の福島県内から、首都圏に異動になった。あいさつ回りもそこそこに着任したので、そうとは知らない人から携帯に電話が入る。実は異動になって、と告げると、相手からは必ず言われた。
「ええ? 逃げたの?」
 もちろん冗談半分だとわかっている。でも、半分は冗談でないかもしれない、と勘ぐってしまう。-略-」

「世界中が見た2分の動画 「200万回再生」の現場」 下「」引用。

「-略-映っているのは耳のないウサギ。杉本祐子さん(56)が経営する「オートキャンプ場ゆうの里&ファーム風の丘」で、4月末に生まれた。
 福島第一原発から30.5キロ。ウサギの耳と放射性物質との因果関係は不明だが、少なくとも福島第一原発での事故が杉本さんと農園、そこに暮らす動物たちの運命を大きく変えてしまったことは確かだ。
 線量計が鳴り続ける-略-
 5月末、実際に農園を訪ねた。この季節、原発付近から農園に向かってたなびくように風が吹く。毎時1マイクロシーベルトを超えたら警報音が鳴るよにう設定した線量計がひっきりなしに鳴り続け、設定を毎時1.5マイクロシーベルトに緩めても繰り返し音を立てた。」




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