『日本の原爆記録17』
日本図書センター1991年
『原爆歌集・句集 広島編』栗原貞子・吉波曽死/新編
いろんな本から集めたものです。
広島市では、戦前、短歌誌『真樹』『晩鐘』『言霊(ことだま)』があり、
戦後『火幻』『青史』『原点』などがうまれ、
短歌人口は相当な数にだったという。
プレスコード下の『中国文化』の原子爆弾特集号から
詠まれていたという。
『日本の原爆文学』の短歌集とちがい、
今回は『歌集・広島』を完全復刻した。
俳句は原爆という事象には馴染めなかったという。
それというのは、伝統的に花鳥諷詠を主体だからであったという。
『句集・広島』『句集・ひろしま』『句集・屍畳』
『原爆川柳句集『きのこぐも』』『川柳『慟哭』などからの
作品が掲載されているという。
「モルモットにされに行くなとA・B・C・Cの被爆調書をやぶりて捨つる」(今元春江)
「声涼しくアリランの唄歌ひたる朝鮮乙女間なく死にたり」(神田満寿)
「生きながら体に顔にウジが這ひ中学生は七日に死す
化膿して口もつむげぬ中学生かすかに舌で「アカータン」とつぶやく
べとべとに化膿した顔に耳寄せばこの子もあの子もただ「アカータン」と呼ぶ
「音楽が聞えるやうだ」といふ人の頭はウジが穴を開けをり
ケロイドに乙女の夢を奪われし級友の名を詐欺罪で知る」(杉田はつよ)
「原爆記念館に梅雨のルンペン並び寝る」(結城一雄)
「カタカナで泣く広島は泣くところ」(中野泰人)
もくじ
目 次
日本図書センター1991年
『原爆歌集・句集 広島編』栗原貞子・吉波曽死/新編
いろんな本から集めたものです。
広島市では、戦前、短歌誌『真樹』『晩鐘』『言霊(ことだま)』があり、
戦後『火幻』『青史』『原点』などがうまれ、
短歌人口は相当な数にだったという。
プレスコード下の『中国文化』の原子爆弾特集号から
詠まれていたという。
『日本の原爆文学』の短歌集とちがい、
今回は『歌集・広島』を完全復刻した。
俳句は原爆という事象には馴染めなかったという。
それというのは、伝統的に花鳥諷詠を主体だからであったという。
『句集・広島』『句集・ひろしま』『句集・屍畳』
『原爆川柳句集『きのこぐも』』『川柳『慟哭』などからの
作品が掲載されているという。
「モルモットにされに行くなとA・B・C・Cの被爆調書をやぶりて捨つる」(今元春江)
「声涼しくアリランの唄歌ひたる朝鮮乙女間なく死にたり」(神田満寿)
「生きながら体に顔にウジが這ひ中学生は七日に死す
化膿して口もつむげぬ中学生かすかに舌で「アカータン」とつぶやく
べとべとに化膿した顔に耳寄せばこの子もあの子もただ「アカータン」と呼ぶ
「音楽が聞えるやうだ」といふ人の頭はウジが穴を開けをり
ケロイドに乙女の夢を奪われし級友の名を詐欺罪で知る」(杉田はつよ)
「原爆記念館に梅雨のルンペン並び寝る」(結城一雄)
「カタカナで泣く広島は泣くところ」(中野泰人)
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