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角川文庫 太平洋戦争日本の敗因5 レイテに沈んだ大東亜共栄圏

2009年05月31日 | 読書日記など
『角川文庫 太平洋戦争日本の敗因5 レイテに沈んだ大東亜共栄圏』
   NHK取材班・編/角川書店1995年

裏表紙に書かれてあります。下「」引用。

「レイテ決戦は、日米の雌雄を決した戦い、マッカーサーの執念の戦いと言われる。しかし、実は五○万人の日本兵戦死者をうわまわる、一○○万人のフィリピン人の犠牲者があった。
敗戦後、引き揚げる日本兵は、フィリピン人に「ハポン、パタイ!」(日本人、死ね!)と石もて追われたという。
大東亜共栄圏、八紘一宇のスローガンのもとで、日本人は何をしたのか。わたしたちはその事をいま学び始める。」



「カバーの写真は軍政当局の出した宣伝ビラと、マニラ中華街に掲げられた反日宣伝ビラ。」

火野葦平たちが……。下「」引用。

「人見氏は台湾から船でフィリピンに渡ったが、その船には徴用員と呼ばれる民間人も乗り込んでいた。その顔触れに驚かされたという。
「画家の向井潤吉、小説家の石坂洋次郎、火野葦平(あしへい)、尾崎士郎、今日出海(ひでみ)……。あんたの先輩、NHKの方もいてましたよ。写真家、語学の専門家、マスコミ関係者……。そりゃもうたいした面々でした。聞くとみな突飛軍に呼びだされ、あわただしく日本を出てきたというんです。それかたいへんでした。皆さん軍隊というもんをご存じないでしょう。軍のこまごましたこと、規律とか何とか。それ教えるのは僕なんですわ」」

もくじ

独立を約束していたという……。下「」引用。

「NHKの資料室に、太平洋戦争中の要人の演説や戦場での実況中継を録音したSP版が残されている。最も頻繁に登場する人物は東条英機首相である。その甲高い肉声を録音した中に、フィリピンの独立を約束する演説も含まれていた。フィリピン市民への軍政宣布の一八日後である。」

フィリピン人を殺した日米……。下「」引用。

「フィリピンにも多くの災いがもたらされた。日米双方の大義名分がぶつかり合う中で、その災いは巨大化し、一○○万人以上のフィリピン人が戦火に巻き込まれ、命を失うという悲劇を招くことになる。」

そして、強制がはじまる……。下「」引用。

「だけど、向こうにしたら、何で日本の天皇を崇拝せんといかんのやという気持ちなりわなぁ。表面はわかった、わかったというとって、実際は反感持っていたんとちがいますか」
 フィリピンの国旗の掲揚を禁じられ、日の丸掲揚が強制された。国策映画「東洋の凱歌」は、フィリピン人が日の丸を手に、日本軍の勝利を祝う慶祝旗行列のシーンで終わるのだが、当時試写に招かれたあるフィリピン人記者は報道班員の顔を直視し、「あの行列は義務でやったのであり、本心ではない」といったという。日本軍は解放軍として、フィリピンの人々に歓迎されたわけではない。」

日本は奪うのみ……。下「」引用。

「日本軍は食糧を持って来なかった分、現地で調達するはめになりました。米やトウモロコシ、砂糖の大半は日本人が掌握し、倉庫は日本人が管理していました。
 アメリカは確かに、フィリピンから多くの富を得ましたが、一方でチューインガム煙草、チョコレートを与えました。日本はまったく違っていました。日本は何も与えず、奪うばかりでした。アメリカは人々の心を勝ちとったのに対し、日本は人々を飢えさせ、敵にまわしたのです」

今の政権みたいに、給付金を少しだけとって、その分も含めて税金で奪う……。
--複雑な手は使わなかった……。

農業を知らないのに、無理矢理、日本の大豆などを栽培せよと命令。
味噌をつくりたいと……、フィリピンで……。










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