磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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平和と戦争の絵本 4 非暴力で平和をもとめる人たち

2010年06月13日 | 読書日記など
『平和と戦争の絵本 4 非暴力で平和をもとめる人たち』 
   目良誠二郎・文/石井勉・絵/大月書店2003年

さまざまな平和をつくろうとした人たちのことを取り上げています。
--ガンジーなどは、構造的暴力という敵がわかっていたからこそ、成功したのでしょうね……。
構造的暴力を支える一員に彼らはならなかった。一方ではそれを正当化し、一方ではそれを批判するような卑怯者ではなかった……。



■もくじ■
戦争に反対したふたりの女性国会議員
    --ランキンとリー  4
しかえしの戦争に抗議した女子高校生
    --ケイティ・シエラ  6
最高裁で戦争批判の権利をみとめさせた
    --ティンカー兄妹  8
炎となってベトナム戦争に抗議した人
    --アリス・ハーズ  10
女性の平和運動を世界にひろげた人
    --ジェーン・アダムズ  12
非暴力で独立・自由・平等・平和の実現を
    --ガンジーとキング  14
3・1独立運動を支持した日本人
    --柳宗悦と石橋湛山  16
沖縄のガンジーとよばれた農民
    --阿波根昌鴻  18
子どもが戦車を見たことのない国を
    --フィゲレスとアリアス  20
国旗敬礼の強制は憲法に違反する
    --バーネット事件とジャクソン判事  22
ヒトラーに屈しなかった作家
    --エーリッヒ・ケストナー  24
兵役を拒否した日本人
    --矢部喜好・灯台社の人びと  26
平和へのひとすじ希望をうむ
    --イスラエルの高校生たち  28
核兵器をなくすために生涯をささげる
    --ケイト・デュース  30
「核の植民地支配」とたたかう
    --南太平洋の女性たち  32
世界がもし100人の村だったら
    --ドネラ・メトウズ  34


「国旗敬礼の強制は憲法に違反する」--バーネット事件判決
19世紀末、スペインとの戦争の時。ジャクソン判決。下「」引用。

「行動や態度は多少変わっているにしても、信者たちの少数意見は、どうでもよいことどころか、戦争が正しいかどうかという社会の大問題についてのものだ。言論・思想・表現の自由が本物かどうかは、こういう少数意見の自由をみとめるかどうかにかかっている。」
 それをみとめないようなら、アメリカだってたちまちおそろしい独裁政治の社会になりかねない、という警告でした。」

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「核兵器をなくすために生涯をささげる」
1986年、ケイト・デュース(ニュージーランドの高校の先生)は「世界法廷プロジェクト」をつくる。
1996年7月、オランダ・ハーグの国際司法裁判所。下「」引用。

「裁判官の全員一致で、「核兵器のおどしと使用は一般的には国際法に違反する」という結論が、世界ではじめてくだされました。-略-」

「「核の植民地支配」とたたかう」
エベイ島出身のターリーン・ケジュ・ジョンソンは公衆衛生の専門家として働く。
子どものとき放射能の「雪(核実験の死の灰)」で遊んだという。下「」引用。

「ポリネシアやオーストラリアでも、先住民族の女性ヒバクシャたちが、声をあげています。「核の植民地支配」とたたかいつづける彼女たちの勇気に、日本のわたしたちも敬意をはらわずにはいられません。」






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