磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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句集・原爆忌

2008年08月25日 | 読書日記など
『句集・原爆忌』
   原爆忌全国俳句大会参加者・著/
     原爆忌句集刊行委員会1965年

京都であった大会参加者による作品を集めた作品集であるようです……。



本にはりつけられたプリントがありしました。そこに書かれてありました。下「」引用。

「被爆二十年を迎えて(昭和四十年八月十五日)京都・平安寮へ 全国から俳句作家の代表一六○名が集り 京都府・京都市後援の下に 被爆二十年『原爆忌全国俳句大会』がひらかれました。
 この大会で私たちの確認しあったのは、被爆後二十年原水爆の悲劇と脅威がいまだに私たちの上におおいかぶさっている。このときに、私たち日本人の叫びうったえ証言である、この原爆忌の作品を「原爆忌句集刊行という仕事をどうしてもやりとげなければならないという基本的な態度でした。-略-
 昭和四十一年四月十日 -略-
     句集 原爆忌 原爆忌刊行委員会」

京都で開催されたからか、蜷川府知事のあいさつ文がありました。下「」引用。

「去る八月被爆二十周年を記念して原爆忌全国俳句大会が平安の都京都で開かれ、その機会に奥田雀草主宰になる「原爆忌」記念の俳句集が発刊されることは、まことに意義深くよろこびたえません。
 -略-
 私はこの作品が一人でも多くの、いや全人類の胸に深くきざみ込まれ、健康にして平和な民主的な、そして、しあわせな世の中を築くための訴えとなることを信ずるものであります。
 被爆者のご冥福を心からお祈りして。
   顧問 京都府知事 蜷川虎三」

--ボクはこのころ京都の府下に住んでいました。
この人の評価はやめられてから、ひどく落ちました……。
大人たちがそう話しているのをあっちこっちで聞いたものです。

明日を信じて……。
明日を信じられない時代になっている今……。
むかしの人たちの方が希望があったように思える……。下「」引用。

「-略-被爆二十周年に際して、原爆ギセイ者の霊をなぐさめる原爆忌全国大会を修し、哀悼のこころを表したのであります。この忌を修することによって、思い出をあらたにし、人間が人間を愛することのできる世の中をつくることが、霊にこたえることに通じるものだと信じ、作品を創り、その霊に供えたのが、この句集となったのであります。この句集の一句一句は日本民族の短詩文学による人たちの、この世代に生をうけ、明日を信じて生きぬきつづけている証でもあると思います。
   委員長 奥田雀草」

「死の灰」というのが、作品によくみられました。
原水爆実験に反対していたころだからでしょうね……。下「」引用。

「死の灰をふらすバカ 同じ青い地球に住み」

すごいバカだと思うが、戦争愛国主義者たちは、ウソを撒き散らすウソつきバカでもある……。『原爆神話』を今でも信じている人たちがいる。
--この点では、ただのバカのボクのほうがマシだと思う。

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現在、核実験は少なくなったけれど、実際はひどくなっていると思う。
その実験で得られた結果で、原水爆をつくり、何度も全人類を虐殺できるようになった……。
日本の周辺では原潜が、水爆つんで、防衛というが、彼らがいなければ、そんなことしなくてもいいのに、占領国ではなくなった日本は原潜も核兵器を保持せず、堂々と平和を主張している……。

もちろん、政治家を除いてであるが……。









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