磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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石の記憶 ヒロシマ・ナガサキ

2007年09月10日 | 読書日記など
『石の記憶 ヒロシマ・ナガサキ』

このタイトルの本は二冊あります。右の小さい方が今年でた本、そして左は2004年に出版された本です。



『石の記憶 ヒロシマ・ナガサキ』
    田賀井篤平・著/智書房2007年

こちらの方が一般の人向けに書かれたようにボクには思えます。

本も小さく持ちやすいです。

広島護国神社の関係者が「狛犬の頭部」を見るために訪問。
「狛犬の頭部」とは何か理解できない著者。
「渡邊武男被爆標本」というのが収蔵庫に五段あったという。
100個以上の標本。そこに、「狛犬の頭部」もあったという。

筆者には突然でも、既に2回、世に登場。
芸術新潮「東京大学のコレクションは凄いぞ!」という特集号(1995年11月号)。
「狛犬の頭部?の断片。無数に焦げたような跡がある」とコメント。
「頭部発見」を報じる平成8年8月6日の毎日新聞。下「」引用。

「広島護国神社には原爆投下前、3対の狛犬があった。このうち2対は現在も境内に置かれている。残る1対は破壊され、散逸したと考えられてきた。原子爆弾災害調査特別委員会のメンバーであった渡邊武男東大教授は護国神社付近で狛犬を発見し持ち帰った。」

護国神社の関係者は狛犬を見て感慨深げに写真撮影。

広島にある護国神社の原爆遺跡も、場所が移されたという。下「」引用。

「原爆遺物としての位置情報や方向の情報は失われてしまっている。また、被爆後60年風雨に曝され風化が進み被爆の痕跡も失われてしまい、単なる記念碑になってしまったのは残念である。」

渡邊教授は、被災された方たちのことを気づかっておられたという証言があったという。
--そういう方でないと人類の福祉に貢献する研究はできないのではないでしょうか。




『石の記憶 ヒロシマ・ナガサキ 被爆試料に注がれた科学者の目』
    田賀井篤平・編/東京大学総合研究博物館2004年

タイトルは似ていますが、こちらの方がサブタイトルがついていますし、版も大きく重いです。

こちらは、著ではなく編ともなっております。

目次を比較しただけでも相違があります。『展示の仕方』などは上の本にはなく、この本にはあります。

渡邊武男東大教授は特別委員会の物理化学地学科会の地学班のメンバーだったようです。仁科芳雄は物理班だったようです。下「」引用。

「1945年9月に文部省学術研究所会議によって、原子爆弾の災害を総合的に調査研究するために原子爆災害調査研究特別委員会が設立され、委員長には学術研究会議会長林春雄(東京帝国大学名誉教授)が就任した。」



田賀井 篤平 (本館名誉教授/鉱物学)

「石の記憶―ヒロシマ・ナガサキ」被爆試料に注がれた科学者の目





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