磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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ちくま新書541 内部被曝の脅威-原爆から劣化ウラン弾まで-

2009年08月12日 | 読書日記など
『ちくま新書541
  内部被曝の脅威-原爆から劣化ウラン弾まで-』
    肥田舜太郎、鎌仲ひとみ・著/筑摩書房2005年

WHOのことも、きちんと考えておかないといけないと新型インフルエンザで思いました。
--やはり書物で多くかかれてあるとおり、ひどすぎるとボクは思う……。



矛盾があるという……。下「」引用。

「つまり、ICRPは「しきい値(放射線影響の安全と危険の境界の値。詳しくは二○一-一○五頁参照)はない」としながらも許容限度を設定していること、そして、メカニズムの違う内部被曝と外部被曝を同等に扱い内部被曝の脅威を正当に評価しないこと、この二つの矛盾がずっと横行しているのだ。-略-」

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原子力産業は日常的に排出……。

「アメリカの被ばく者ジョン・スミザーマン」 下「」引用。

「-略-ジョン・スミザーマンは、彼の慢性リンパ浮腫が核実験の放射線によることを訴え、十四年間、八回の裁判だ政府に勝利した被ばく米兵である。-略-」

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内部被曝は原爆製造の初めから意図されていたと書かれてある……。

「「少しの放射線は心配無用」説」下「」引用。

「-略-大阪大学名誉教授で、近畿大学原子力研究所特別研究員である近藤宗平氏の『人は放射線になぜ弱いか 第3版--少しの放射線は心配無用』には、次のように記されている。
 -略-つまり、原発事故の影響も、X線やガンマ線の影響の知識があれば、正しく予測できる。原発放射能を特別に怖がる必要はない。」

「しきい値」はないが、その発生と機序で考えれば理にかなっているとボクは思う……。

隠蔽を続けてきたアメリカ……。下「」引用。

「内部被曝に関するしきい値を死守することは、アメリカ政府にとって重要な課題であったことは簡単に想像できる。もし、内部被曝の人体に与える影響が明らかになれば、あらゆる核開発の障害になることは確実だった。内部被曝はアメリカ国家の最重要機密になり意図的で巧妙な隠蔽工作が続いてきた理由がここにある。」

1987年、ハンフォードの機密書類では、放出量の総量は、スリーマイル島の事故の1万倍にも相当していたという。

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ブッシュはもちろん隠蔽工作をしていた。下「」引用。

「就任一期目にしてジョージ・ブッシュ大統領はあらゆる住民訴訟ら原子力施設を守ると宣言して六○憶ドルの予算を計上した。「ワシントン州東部における甲状腺疾病調査」と銘打って行われた疫学調査は二○○○万ドルものを費用をかけ、健康への影響はなかったと結論づけた。-略-」

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WHOはここでも、ひどいとしか言えない。下「」引用。

「WHOも劣化ウラン弾の危険性を公には認めていない。-略-
 WHOは湾岸戦争後、今回のイラク戦争までの間、全く包括的な調査を行っていない。ここでいう調査とは疫学的な調査のことだ。」

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WHOはチェルノブイリ事故でも隠蔽。下「」引用。

「WHOはチェルノブイリ事故の後、ベラルーシ共和国で増加した小児白血病に関しても、数年前もチェルノブイリ事故が原因だということを認めなかった。ちなみに、チェルノブイリ事故後、ギリシャでは一六○パーセント、ドイツでは四八パーセント、イギリスでは二○○パーセント以上も、小児白血病が増加している。これは正式な統計である。」

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